拡張パック
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拡張パック(かくちょうパック、英: expansion pack)とは、既存のものの機能や性能などに対し、新しい機能や性能などを追加(機能拡張)する際に必要になる物をひとまとめにしたもの(パック)を指す[1]。
- ^ a b “アドオン KDDI用語集” (日本語). KDDI (2009年6月25日). 2013年7月19日閲覧。
- ^ たとえば、Windows XP Service Pack 2では、セキュリティの大幅な強化のための機能追加が行われた。Microsoft Windows XP#Service Packを参照。
- ^ マイクロソフトのWindows NT系OSは、Windows NTをベースにしたOSであるが、2000やXP、Vista、7などの後継についてはNTの拡張パックとは言わない。
- 1 拡張パックとは
- 2 拡張パックの概要
- 3 トレーディングカードゲーム
- 4 関連項目
拡張パッケージ
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「ウルティマオンライン」の記事における「拡張パッケージ」の解説
1997年のサービス開始以来、これまでに8つの拡張パッケージと1つのブースターパックが発売されている。もっとも新しい製品は2010年10月に発売された。 Ultima Online: The Second Age(ザ・セカンド エイジ 通称:T2A)(1998年10月発売) ウルティマオンライン初の拡張パッケージ。ブリタニアの地下世界であるロストランド(新大陸)が、新たな冒険の地として追加された。 このストーリーを展開してそれに随するイベントを発生させる様式は後に「EwE」として結実する。 Ultima Online: Renaissance(ルネッサンス・エディション 通称:UOR)(2000年4月発売) この拡張により、ブリタニアは「トランメル」と「フェルッカ」の2つの平行世界に分割された。 これまでの世界はフェルッカとして存続しつつも、新しい世界トランメルでは PK (Player Killing) や窃盗といった、プレイヤー間のネガティブな行為は一切禁止となった。 同時期に、リチャード・ギャリオットがUOのプロデューサーを降板し、Ultimaシリーズ開発元のOriginを退社という名目で解雇されている。そして以後のUOプロデューサーにはアンソニー・カストロ(通称:サンソード、俗称:太陽剣)が就いた。 この拡張がUOの最大の分岐点であるという意見もあり、現在の物と区別するためUORが発売される以前のUOは「旧UO」と呼ばれる。 Ultima Online: Third Dawn(第三の夜明け 通称:TD)(2001年3月発売) 新たに砕かれた宝珠の一面が発見され、ロストランド、トランメルの次にくることから「第三の夜明け」と呼ばれる。 従来の 2Dクライアントに加え、3Dクライアントの提供を開始。また、3Dクライアントでしか行けない新世界「イルシェナー」が追加された。 Ultima Online: Lord Blackthorn's Revenge(ブラックソンの復讐 通称:LBR)(2002年2月発売) かつて、ストーリーの進行により誘拐されたロード・ブラックソンが強大な「Exodus」の力を借り、彼の理想を蔑ろにしたブリタニアを破壊せんと復讐を始める… モンスターデザイナーとして、スポーンなどで知られるアメコミ作家、トッド・マクファーレンを起用し、グラフィックの変更が行われた。また、3Dクライアントでしか行けなかったイルシェナーが、2Dクライアントにも開放された。 また、この時代(第三の夜明け、ブラックソンの復讐)には全シャード共通かつ同時に大きなイベントが何度か起こり、それらは当初8週間前後で完結するイベントであったことから「Eight weeks Event(EwE)」として呼ばれる。なお、その後の標準的なイベント継続期間は6週間前後となっている。 そのイベントは以下の4つで、この時期に様々な変更や追加仕様が加わり、またも人々は賑わう事になる。 シナリオ1:The Savage Empire(サベージの帝国) (2001/5/4 - 2001/7/10) シナリオ2:Gargoyle's Redemption(ガーゴイルの購い) (2001/10/27 - 2001/11/6) シナリオ3:Blackthorn's Damnation(ブラックソンの破滅) (2001/11/19 - 2002/1/22) シナリオ4:Plague of Despair(蔓延する絶望) (2002/1/25 - 2002/3/30) Ultima Online: Age of Shadows(正邪の大陸 通称:AoS)(2003年2月発売) 新世界「マラス」が追加された。この土地では聖なる騎士「パラディン」と死者を操る「ネクロマンサー」が対立しており、彼らからその技術を学ぶ事ができるようになった。さらに、戦闘システムの大幅な変更が行われた。 このときに追加された「Doom」というダンジョンは深部に居るボスを撃破すると極稀に「アーティファクト」と呼ばれる希少アイテムが入手できるという仕様となっており、何度も繰り返し同じルートを周回してボスを倒す、いわゆる「廃人プレイヤー」が続出した。 既存のアイテムパラメータも根本から変更され、新たに「属性抵抗」の概念が導入された。属性に応じて武器や防具を交換する必要があると発表されたが、現実には「小さなナイフが巨大な大剣より殺傷力が高い」、「皮の鎧や布の帽子が鉄の甲冑より硬く、しかも魔法にも強い」といった、現実性の無い現象が起きた。 また、このアーティファクトの導入により対人戦のバランスは大きく変化し、対人戦慣れしていないプレイヤーでも高級装備を揃えていればある程度戦えるゲームとなってしまった。 AoSによって導入されたさまざまな戦闘システムの改装は、プレイヤーの大幅なパワーインフレを招く事になり、巨大なドラゴンを数秒で倒せてしまうなど、UOの楽しみ方の一つであった仮想ファンタジーの世界観のもとでの生活を、根本から覆してしまうには十分な内容だった。上記の事から、未だにAoSには否定的な意見がある。 Ultima Online: Samurai Empire(武刀の天地 通称:UOSE)(2004年11月発売) 日本風の世界観を持つ「徳之諸島」が追加され、その土地独自の武具や道具が登場し、さらには、そこに住む住人である、侍、忍者から新たに戦いの術を学ぶ事が出来るようになった。 「とうとうMifuneを出さねばならなくなったか」と揶揄された[誰によって?]が、米国側スタッフは神田明神を訪れるなど実に熱心に勉強をしたという。 しかし、やはり「サムライ」「ブシドー」のようなステレオタイプな日本観は色濃く現れ、高位の魔族をも凌ぐ強さを誇る浪人や忍者、猛毒と魔法を操るドラゴン並の強さを持つ巨大カブトムシ、何が由来なのか分かりかねる妖怪の数々など、いかにもといった風情のクリーチャーが追加された。新しい武器も日本刀の種類が増えただけでなく「ヌンチャク」など中国や琉球で使われた武器もあり、巨大カブトムシもコーカサスオオカブトにこじつければ、武士道文化というより東アジア圏の文化がブリタニアに取り入れられたとも解釈できる(日本語版パッケージには「ブリタニアに、武士道文化の華開く」と書いてある)。 ウルティマオンラインの醍醐味の一つである「スキル」では「Bushido(武士道)」と「Ninjutsu(忍術)」が追加された。 従来までの戦士は、盾を持つことで回避力が上がったが、新スキルの武士道を上昇させた場合、盾を持つ事で回避力は逆に下がるという変更がされた。これは「すべての侍は両手で武器を扱う」というイメージから付けられた設定だという。 一方の忍者は、従来から導入されていた「隠れて行動するスキル」と連携している技が多く、不意打ちや急所付きなどの暗殺者的扱いになっている。 AoSで問題になった「アーティファクトアイテム」による強さのインフレが、新アイテムの「トクノ・アーティファクト」シリーズによって更に進み、対人戦で必須と言われる品も登場するが、このアイテム群は極めて限られた期間しか入手できないものであったので、それらは必然的に希少となる。 Ultima Online: Mondain's Legacy(宝珠の守人 通称:UOML)(2005年09月発売) エルフという新種族が追加され、彼らの街であるHeartwoodが出現。 生産系に大幅な追加があった他、クエスト(NPCから受ける 討伐・入手・護衛・配達 の依頼)の大幅な拡充、公共施設に寄付を行う事で報酬を受けられるコミュニティコレクション等の要素が追加された。 新たに複数追加されたダンジョンでは、周囲から隔離された特定のエリア「領界」に「ピアレスボス」と呼ばれる、それぞれ固有のボスモンスターが出現するようになった。 ピアレスボスに挑戦する為には、領界侵入およびピアレスボスに挑戦するための条件を満たさなければならない。そして、全ての条件を満たすと「その領界の”主”に繋がる”鍵”」を入手することができ、その鍵を使用したプレイヤーおよび同一パーティーのプレイヤーのみが領界に侵入しピアレスボスに挑戦でき、既にピアレスボスに挑戦中のプレイヤーが存在する場合は、戦闘が終わるまで他のプレイヤーは干渉できない仕組みとなっている。 そうしたボスや一部のモンスターから得られる「MLマイナーアーティファクト」や「MLアーティファクト」も追加され、今まで以上に強さのインフレが進んだ。またMLから導入されたシステム(通称MLクエスト)の一部では、稀に凄まじい強さのアイテムが得られ、超強力な遠隔武器を連射できるなど、ゲームバランスが一時的に破綻した状態となった。 こうした強さのインフレに対抗するように、このパッケージ発売と同時に、強力な新モンスターが追加されただけではなく、リッチなどの一部の旧モンスターが危険なネクロマンシーの魔法を頻繁に撃ってくるように変更がなされた。特筆すべきなのは「術者に与えたダメージがそのまま対象に跳ね返る魔法」の効果で、それまでは敵がこの能力を使うことは無かったが、プレイヤーの体力は通常100程度までしか上昇できず、一方でプレイヤーが一度にモンスターに与える事の可能なダメージは100を越える事も可能であったが故、自分の攻撃の反射ダメージで返り討ちにあうプレイヤーが続出した。この変更により、それまでそこそこ成長したキャラならば対処できたモンスターが、上級プレイヤーでも警戒を要する危険な存在に変化した。 Ultima Online: Kingdom Reborn (甦りし王国 通称:UOKR)(2007年06月28日正式運用) 新生UOを宣言し発表されたバージョン。正確には拡張パッケージではなく、新クライアントバージョンの名称である。詳しい解説は前述の「ゲームクライアント」を参照。ゲーム内容としては上記のUOMLと同等である。 Ultima Online: Stygian Abyss (ステイジアン アビス 通称:UOSA)(2009年9月9日発売) 2007年夏リリース予定だったが、延期を重ね、続報すら無い状態であったが、2008年8月に2009年の年末までにリリースされると発表。次いで、2009年9月9日に公開すると発表された。KRクライアントに替わりSAクライアントが公開された。2Dクライアントはアップデートにより対応している。なお、当初日本では『ステイジアン アビイス』と紹介されていた。 新ファセット・テルマーの追加。ガーゴイル族の都市「ロイヤルシティー」、「ホーリーシティー」などがある。新たな動物やモンスターも追加されている。当初は「アンダーワールド」と「ステイジアン アビス」を通過しなければ、トランメルとテルマーの行き来は出来なかったが、後にムーンゲートにより直に行き来できるようになった。 新ダンジョン「アンダーワールド」、「ステイジアン アビス」の追加。アンダーワールドはトランメル側に入り口があり、ここでのクエストをこなすことによりステイジアンアビスへの入場資格を得ることになる。ステイジアンアビスはテルマー側とアンダーワールド側に入り口があるが、入場資格を得るクエストをこなさなければ入ることが出来ない。新たなボスやミニボスシステムが導入されており、新たなアーティファクトや特殊素材を得ることが出来る。一部ボスエリアはフェルッカルールとなっているため、PKなどに注意が必要である。 新種族・ガーゴイルの追加。飛行能力を持ち、その翼で高い機動力を得ている。神秘魔法などのガーゴイル族の独自技術に長けている。体格の違いから、人間やエルフの装備がアクセサリ類を除いて装備できない。 前述の神秘魔法、好みのプロパティのマジックアイテムを作成できる練成スキル、ガーゴイル独自の投擲スキルが追加された。 Ultima Online: High Seas (未踏の航路 通称:UOHS)(2010年10月12日発売) UO初のブースターパック。これまでの拡張パックほどのボリュームはないが、海をテーマとした様々なコンテンツが追加された。主な追加は、マウスで操作する船、大砲と海戦。釣りスキルの拡張など。
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