国・土地・街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 10:57 UTC 版)
草原の王国フォルセナ 広大な草原が広がる、温暖な気候の王国。ファ・ザード大陸北西部を領土にしている。国王はかつて竜帝を倒した英雄王リチャード。騎士道精神の溢れる国で白銀の騎士団や傭兵部隊が軍事力を担う。かつて友邦国だった魔法王国アルテナに狙われており、作中でも一度首都が攻撃を受けている。領内に「大地の裂け目」と呼ばれる巨大な谷があり、付近の地下鉱脈にはドワーフが住んでいる。最西部には土のマナストーンが安置されている「宝石の谷ドリアン」が存在する。 自由都市マイア 草原の王国フォルセナから「モールベア高原」、「大地の裂け目」、「黄金の街道」を通った先にある港町でフォルセナの領域に存在する。「城塞都市ジャド」への定期船が出ている。また、ボンボヤジの家もこの街にあり、マイア - フォルセナ間を大砲で移動できるキャノントラベルルートがある。 商業都市バイゼル 世界中から物資が集まる商業都市でフォルセナの領域に存在し、「自由都市マイア」とは「黄金の街道」で繋がっている。目玉としては、影の組織「商人ギルド(実際は町内会のオヤジの集まり)」が夜だけ開くブラックマーケット(闇市)があり、他では手に入らない品を売っている。また、「漁港パロ」行きの船が出ている。最初に訪れるタイミングでは「商人ギルド」が「魔法王国アルテナ」の侵攻を警戒しているため、入れない。 魔法王国アルテナ 北方のウィンテッド大陸西部一帯の寒冷地を領土とする魔法使いの王国。年中雪が降り積もる極寒の環境だが、理の女王ヴァルダの魔力によって国土全域で温暖な気候が保たれていた。近年のマナの大変動により、温暖な気候の維持もままならない状況に陥りつつある。領内のエルランドは雪に閉ざされてしまい、アルテナ首都も城下に氷と寒さが侵入を始め、更には零下の雪原ではモンスターが大量発生し、アルテナ首都では港町エルランドからの物資が中々届かない事態にもなっていた。魔法の力が消滅することによる国家の破滅を危惧して、紅蓮の魔導師を指揮官に、世界中のマナストーンの占領とマナの剣を理の女王に捧げての「魔法帝国」の建国を目指して、「草原の王国フォルセナ」に侵攻する。他にもビーストキングダム領内の「月読の塔」に兵士を派遣するなど積極的に軍を派遣している。領内の「零下の雪原」には水のマナストーンが安置されている「氷壁の迷宮」がある。 魔道空中要塞ギガンテスやマシンゴーレム等の魔道兵器の技術力長けており、これらの技術を侵略に用いている。 デュラン・アンジェラルートのみ中盤で入ることが可能となるが、マナの聖域から紅蓮の魔導師が帰還すると同時にアルテナ城内に軍の魔導師では太刀打ちできないレベルの魔法生物が大量に出現し、理の女王を城内に残したまま城が占領されてしまう事態となり、アルテナ国民は不安に覚えながらの生活を送ることになる。 雪の都エルランド 「魔法王国アルテナ」領内にある港町。かつてはアルテナ首都同様に温暖な気候が保たれていたが、マナの大変動により理の女王の魔力が及ばなくなってしまったため、街は極寒に閉ざされつつある。港も漂流する氷が集まり始めたため、閉鎖されている。 ビーストキングダム ファ・ザード大陸西部に広がる常に夜が続く不思議な森「月夜の森」西部に存在する、獣人の王国。世界中から迫害されて集まった獣人達を獣人王が「人間への報復」を旗頭に纏めて建国した国で、人間に対する憎悪は深い。ただし、人間とのハーフであるケヴィンに対して敵意を向けてくる獣人はほとんどいないため、仲間意識は非常に高い。マナの大変動により、「ビーストキングダム」を訪れた死を喰らう男が獣人王と手を結んだことをきっかけに、「城塞都市ジャド」を経由しての人間族の心の拠り所である「聖都ウェンデル」への侵攻を開始するが、失敗する。領内に、月夜の森全体を夜に封印してしまっている月のマナストーンが安置されている「月読の塔」が存在する。 前述の侵攻により獣人たちは自信を持ち自立へと向けて歩き始めたが、若い獣人たちは「我こそが」と次の獣人王になることを目論むようになった。『TRIALS of MANA』では獣人王に対して挑戦的で、ケヴィンやルガーを見下す獣人が登場している。このため必ずしも一枚岩とは言えない。 月明かりの都ミントス 「月夜の森」東部にある獣人達の都市。ビーストキングダムとは違い、人間達との対立・復讐を望まない平和主義的な獣人達が生活しており、いずれ人間とも和解できると信じている。容姿はケヴィンと同じく耳が長く褐色肌。子供たちは人間に対して素直に好意を示している。アルテナが月のマナストーン解放を目的に軍を派遣したが、ミントス側が無抵抗を貫いたため、戦闘になる事も無く兵士達を素通りさせている。この街も「月のマナストーン」の影響下にあり、常に夜に包まれている。 聖都ウェンデル ファ・ザード大陸中部にある光の司祭が治める宗教都市。永世中立都市の名を持ち、都市の中では敵も味方もいないとされる。高位聖職者として光の司祭の名が世界中で知られているため、世界中から様々な悩みを持つ者が救いを求めて聖都を訪れている。そのため、物語序盤に人々の精神的な支柱であると見做したビーストキングダムに侵攻され、光の司祭が禁呪を用いて侵攻からは守られるが、その禁呪の呪いにより司祭が倒れてからは訪れるものが少なくなり、急速に寂れていく。光のマナストーンが安置されている「光の古代遺跡」を守護するために、近隣地域であるこの場所に聖都が建てられた。 城塞都市ジャド プロローグ後にシャルロット以外の各主人公達が集う街。名前の通りに城塞に都市全体が覆われている。ビーストキングダムが聖都ウェンデル侵攻の足がかりとするために制圧されていた。 湖畔の村アストリア 城塞都市ジャドから南にある「ラビの森」を越えた先にある村。世界最大の湖であるアストリア湖があり、その対岸には「聖都ウェンデル」がある。物語の序盤にビーストキングダムの獣人達に襲われて滅亡する。 灼熱の砂漠 ファ・ザード大陸南東部に位置する広大な砂漠地帯。所々に点在するオアシスに町村ができている。砂漠のどこかに義賊の集団「ナバール盗賊団」の要塞があり、時折町に出向いては悪徳の富豪から金品をせしめている。また、灼熱の砂漠の南部に一年中炎と爆発に包まれている「火炎の谷」があり、火のマナストーンが安置されている。かつては自然豊かな大地であったが、古代の世界大戦でマナエネルギーを奪い合った結果、土地が急速に枯れて砂漠化し、二度と戻らなかったという伝説がある。 砂の要塞ナバール 義賊集団ナバール盗賊団が根拠地としている要塞。ナバール盗賊団首領フレイムカーンが統治している。灼熱の砂漠北東部に位置しており、やや人里からは離れている。一介の盗賊組織でありながら国家に匹敵する規模を有しているためか、名前の通りに大規模な要塞化が施されている。しかし、近年は突如として盗賊団の解散を宣言し、砂漠を見捨てて、新天地にてナバール王国建国を目指すと称して「風の王国ローラント」への侵略を行う。しかし、首領フレイムカーンを始めとするナバール全体は美獣により正気を奪われて操られてしまい、ローラント占領中は既に正気を保てているのは死の首輪により呪法が効かないジェシカのみとなっていた。主人公たちやアマゾネス軍の活躍によりローラントを奪還されて、撤退した後は再びナバール要塞を本拠としているが、砂漠付近の商船や商隊に対する容赦のない略奪行為を繰り広げる。そのため、砂漠の民衆からの信頼を急速に失っている。 砂の都サルタン 灼熱の砂漠北西部にある港町。砂漠の入り口として賑わっていたが、ナバール盗賊団の暴走により港は寂れつつある。また、井戸水の減少や、気温の上昇にみまわれている。また、都市内ではナバール盗賊団の砂の要塞に悪魔が住み着いたと噂になっている。 オアシスの都ディーン 砂漠中央部にあるオアシスに存在する都市。生命線であるオアシスの湧き水が止まってしまっている。ここの武器防具屋は昼と夜でどちらかが寝ている。余談だがフラミーの表示では「オアシスのむら」と表示され、住民の自称でも「オアシスの村ディーン」とされている。 風の王国ローラント ファ・ザード大陸北東部の山岳地帯ローラントに王城を構える王国。山頂である「天の頂」に住む「翼あるものの父」が乙女にしか心を許さないため、世界最強と謳われる女戦士「アマゾネス」の部隊が組織されている。山には常に風が吹き荒れており、曲者の侵入を阻む。世界一の山脈と風に守られたローラント城は難攻不落の要塞と讃えられている。しかし、ナバール盗賊団の強襲により王城は炎上、陥落し、ジョスター王は殺害され、王国は一時滅亡するが、本編序盤で主人公たちやアマゾネス軍による活躍で王国は奪還される。「天かける道」の途中に「風の回廊」と呼ばれる迷宮が存在し、風のマナストーンはこの迷宮内に設置されている。 漁港パロ 風の王国ローラント領内の港町。ローラント山のふもとに位置する。ナバール盗賊団に占領されており、活気が消え失せている。 火山島ブッカ 巨大な活火山が聳え立つ離島。名古屋弁の訛りが特徴であるダークプリーストの一族が幻獣「ブースカブー」を崇めながら暮らしている。 花畑の国ディオール エルフの国。ウィンテッド大陸東部にあるランプ花と呼ばれる不思議な植物が生息する森にあり、普通の人間ではどうやっても立ち入ることができない。過去のリロイとシェーラの悲劇が二度と起こらないことを願い、人間界からは隔離されている。また、この森と「ワンダーの樹海」の境界線に木のマナストーンが設置されている。 幻惑のジャングル 世界の南西にある、立ち入った人間に幻を見せると言うジャングル。中には第二の世界大戦以前に栄え、竜帝に滅ぼされて滅亡した「古の都ペダン」の廃墟がある。ゲヴィンもしくはシャルロットを主人公に選択した場合、この地に闇のマナストーンが存在する。 古の都ペダン 幻惑のジャングルにある都市。かつては非常に高品質な武器・防具を産出して栄えたが、第二の世界大戦(竜帝大戦)でその装備の質の良さを危惧されて竜帝率いる竜一族に滅ぼされた過去を持つ。以後は何もないジャングルと廃墟が広がっていたが、マナの大変動によりこの場所が過去に繋がったことから現代に復活した。 各地のマナストーン消滅により訪れた当初は入れないが、ストーリーが終盤に差し掛かると再び過去に繋がり入れるようになる。住民達はあくまで竜帝に滅ぼされる前の12年前の時代を生きていた者達であり、当時の世界情勢の話を聞くことが出来る。 『聖剣伝説 HEROES of MANA』では19年前のペダンが主軸として描かており、ペダン王国と呼ばれる。大陸とは隔絶した独自の文化を持つとされている。 ガラスの砂漠 世界の北西、魔法王国アルテナの西側に位置する大陸にあるガラスの砂漠。竜帝率いる竜一族が支配する大陸で、ドラゴンズホールに繋がっている。デュランもしくはアンジェラを主人公に選択した場合、この地に闇のマナストーンが存在する。 幻惑のジャングル ペダンの近郊に広がる広大なジャングル。謎を解かない限り深部まで立ち入ることはできず、同じ道を延々歩かされる。ジャングルを抜けた先にはミラージュパレスが佇む。宮殿前では死を喰らう男が待ち構える。 暗闇の洞窟 ローラントの北部に位置する大陸にある洞窟。名の通り、非常に真っ暗。ダークキャッスルに繋がっており、奥で邪眼の伯爵が待ち受ける。ホークアイもしくはリースを主人公に選択した場合、この地に闇のマナストーンが存在する。 ドラゴンズホール 竜帝の本拠地。世界最北西の島に位置する「ガラスの砂漠」の奥地にある巨大な洞窟。入口では黒曜の騎士が、最深部では紅蓮の魔導師が待ち構える。ダンジョン名の通り、ドラゴン系のモンスターが多く出現する。 ミラージュパレス 仮面の道士の本拠地。世界最南西の島にある幻惑のジャングルの奥地に存在する暗い雰囲気の宮殿で、足を踏み入れた者に幻を見せる。最深部では堕ちた聖者が待ち構える。ここではアンデッド系のモンスターが多く出現する。 ペダンの住民によるとかつては幻惑のジャングルの奥地で栄えた宮殿との事だが、現在では幻惑のジャングル自体が侵入者を惑乱する難所であるため、誰も近付かなくなってしまった模様。 ダークキャッスル 黒の貴公子の本拠地。暗闇の洞窟を通りぬけると辿り着く。かつては光の城と呼ばれ、文字通り光り輝いていたが、現在では魔界の魔物が住む闇の城となっている。暗闇の洞窟の途中では邪眼の伯爵が、ダークキャッスルの最上階へ向かう途中の小部屋では美獣イザベラが待ち構え、ついに正体を現す。ここでは悪魔系のモンスターが多く出現する。 ラストダンジョンの中ではもっとも複雑に入り組んでいる。 アニスの禁域 『TRIALS of MANA』で追加されたダンジョン。大魔女アニスが最深部に潜む(TRIALS of MANA追加キャラクターの項目参照)。禁域の大部分は人々の記憶や深層意識を元に形成した幻影空間から成り、主人公達の故郷が荒れ果て、魔物が跋扈する仮想世界となって表される。 ジャド・ウェンデルは『2』と『LOM』以外の作品にも同じ名前の地名が出てくるが、本作との関連性はない。
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