国・土地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:31 UTC 版)
オルデシア帝国 クレア、リンスレット達の故郷で、〈学院編〉のメインの舞台となるアレイシア精霊学院がある国。大国であり、雪国であるローレンフロスト領、グレイワースの邸宅等があり、カミトが身を置いていた〈教導院〉やクレアの故郷のエルステイン領も存在していた。 〈精霊剣舞祭〉の常連国で、今大会でも3枠を得ている。アレイシア精霊学院 帝国各地から集めた姫巫女達を一人前の精霊使いに訓練する養成校。現在はグレイワースが学院長を務めている。〈精霊の森〉に囲まれており、いたるところに姫巫女のための禊の場があり、エストが封印されていた祠もある。 全寮制で、学生レストランやパンが食べ放題のカフェテリアもある。外には学院都市があり、洒落た店が多く存在する他、闘技場や多目的劇場もある。 単位制であり、必要取得条件を満たしていれば、好きな講義を選択できる。そのため、学院生の進路は多種多様である。 入学してすぐにローレンフロストの雪山合宿があるらしい。 〈精霊剣舞祭〉終了後、エストが封印されていた祠の地下に「玄室」が顕現した。 〈教導院(きょうどういん)〉 カミト、ミュア、リリィ、ジオが幼少時に身を置いていた暗殺者養成機関。元々はオルデシア帝国の一部の貴族達が敵対者への暗殺者を育て上げるために設立したが、次第に組織の背後にいたアルファス教国の〈魔王教団派〉に実権が移り、「魔王信仰」の場になった。グレイワースはカミトを〈教導院〉に連れ去ったのは〈魔王教団派〉ではないかと推測している。 過酷な訓練や呪装刻印などの人体実験をしており、カミトやリリィからは本当の地獄と言われている。 4年前、それらの悪事が露見した直後にルビア・エルステインと〈神殺しの焔〉によって滅ぼされた。 その後、帝国騎士団により14人の遺児が保護され、そのうち5人が騎士団の特殊部隊に編入され、残りの9人は呪装刻印の影響で亡くなったらしいが、ミュアやリリィなどの〈数字持ち〉などの行方不明の遺児もいる。遺児のうち何人かがルビアの配下となっていたが 〈精霊剣舞祭〉と前後してミュアやリリィ以外の遺児が教主の配下となってしまった。 鉱山都市〈ガド〉 かつては大量の精霊鉱石を産出した〈ガド鉱山〉を保有する都市であったが、第二次ランバール戦争の際に精霊鉱石を掘り尽くし、鉱山が廃鉱になりゴーストタウンとなっている。 人は住んでいないが、たちの悪い低位精霊がおり、地下には旧オルデシア騎士団が封印した戦略級軍用精霊〈ヨルムンガント〉が眠っている。 オストダギア オルデシア帝国の首都で通称〈帝都〉と呼ばれている。 千年前の魔王戦争の際、聖女アレイシア率いる軍が拠点としていた街で、魔王戦争終結後、オルデシア帝国の軍事的中心地として栄え、次第に政治の中枢を担い始めるようになった。 北側にはバルサス監獄が建っている。 バルサス監獄 帝都の北側にある要塞監獄。敷地の中には精霊魔術を封じる結界が幾重にも張られており、檻にも精霊魔術による強化を施してある。 この監獄に収容される囚人は、国内の身分の高い貴族、そして帝国法を犯した精霊使いである。クレアの両親も投獄されていた。 ドラクニア竜公国 レオノーラの故郷で、オルデシア帝国の西側に位置する軍事国家。通称は竜国。 魔獣の最高位である竜族を崇拝している。また、ドラクニアは大陸ではとても珍しく精霊の王を戴く国で、高位の竜精霊バハムートが王として君臨している。 レオノーラ曰く、諜報組織〈竜の目〉の諜報能力は大陸随一と標榜している。〈諸国会議〉では、教国への武力介入を主張している。 クイナ帝国 シャオたちの故郷で、大陸の東方に位置する大国。オルデシア帝国とは言語や文化、精霊の関わり方も大きく異なるといわれている。 歴史はオルデシア帝国よりも古く、〈精霊剣舞祭〉の優勝実績も多い。〈諸国会議〉では、傍観を決め込んでいる。 神聖ルギア王国 ルミナリスの故郷である大国。〈精霊剣舞祭〉でも、オルデシア帝国と同じ3枠を保有している。通称は聖国。 中枢には枢機卿たちで構成される政治組織〈聖法機関(デ・ゼッサント)〉が存在し、女王の背後で王国の政治を司っている模様。 〈精霊剣舞祭〉終了後もレスティアを捜索したり、〈魔王殺しの聖剣〉を奪取しようとする等、不審な行動がみられる。〈諸国会議〉では、教国に対しての厳しい態度から一転して、シェーラを支持すると表明した。 ロッソベル公国とは犬猿の仲。 ロッソベル公国 神聖ルギア王国内の急進派が独立して起こした新興の小国。そのため、国家としての歴史は浅い。 ルギア王国とは犬猿の仲。 アルファス教国 東西をオルデシア帝国とドラクニア竜公国に挟まれた小国。通称は教国。 主な産出資源は、鉱山で発掘される精霊鉱石だが、古代遺跡に残る魔装具(アーティファクト)の発掘と売買で莫大な富を得ている。 過去のランバール戦争では一国だけ中立を保ち、各国の軍用精霊の供給で莫大な利益を上げたといわれている。 また、闇の商人の組織〈骸連盟(マーダーズ)〉の本拠地があるとも言われており、さらに魔王信仰の発祥地であり各国から非難の目で見られている。 バルスタン王国 大陸有数の大国の一つで、最新鋭の飛行艇であるベルファール級飛行艇の〈精霊機関〉や拳銃を製造していることから、精霊工学に優れた国だと思われる。13巻では、オルデシア帝国帝都〈オストダキア〉で開催される〈諸国会議〉に外交団を派遣している。〈諸国会議〉では、サラディア・カーンを擁立すべきと主張している。 カミトの故郷 東方圏のクイナよりも東にある名もない島国で、カミト曰く、「生まれたのはさらに辺境の島に住む少数民族の村」。カミトはそこで過ごした記憶が一切なく、12巻現在でもわかっていない。しかし、カミトが3年前に着た衣装が、カミトの故郷の衣装に似ているらしい。 特産品は豆腐や醤油(ソイ)がある。 元素精霊界(アストラル・ゼロ) 精霊が住まう、もう一つの世界。人間界とは〈門(ゲート)〉でつながっている。元素精霊界では肉体に傷は付かないが、精神にダメージが蓄積される。また、精霊剣舞祭はここの〈聖域〉で行われる。〈聖域〉での狩りは禁止されているが精霊剣舞祭の期間中は解禁される。浮遊島〈ラグナ・イース〉 元素精霊界に5つある〈聖域〉の一つで、風の精霊王の領地。74年前と今大会の精霊剣舞祭の会場となった。峻険な山脈に囲まれており、空中に浮いている。 廃都〈メギドア〉 今大会の精霊剣舞祭の決勝戦の会場。かつては〈象牙の都〉と呼ばれ、はるか太古に精霊たちが築いた都市で〈精霊戦争〉の最後の戦場となった。魔精霊と廃精霊が生息し、地脈もほとんど機能していない。太古の遺跡が多数存在しており、地下迷宮には〈精霊戦争〉で猛威を振りまいた精霊兵器の名が刻まれている。 アルカザルド かつて魔王の宮殿が存在した伝説の都市。
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