妙法蓮華経従地涌出品第十五とは? わかりやすく解説

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妙法蓮華経従地涌出品第十五

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 15:01 UTC 版)

地涌の菩薩」の記事における「妙法蓮華経従地涌出品第十五」の解説

妙法蓮華経従地涌出品第十五に 「爾の時に他方国土の諸の来れる菩薩摩訶薩の八恒河沙の数に過ぎたる、大衆中に於て起立し合掌し礼を作して、仏に白して言さく、世尊若し我等仏の滅後に於て此の娑婆世界在って、勤加精進して是の経典護持読誦書写供養せんことを聴したまわば、当に此のに於て広く之を説きたてまつるべし。爾の時に仏、諸の菩薩摩訶薩衆に告げたまわく、止みね、善男子汝等此の経を護持せんことを須いじ。所以は何ん、我が娑婆世界に自ら六万恒河沙等の菩薩摩訶薩あり。一一菩薩に各六万恒河沙眷属あり。是の諸人能く我が滅後に於て護持読誦広く此の経を説かん。仏是れを説きたもう時、娑婆世界三千大千国土地皆震裂して、其の中より無量千万億の菩薩摩訶薩あって同時に涌出せり。」 法華経涌出品において釈尊多く弟子に対して滅後末法法華経弘めるのはこの娑婆世界住する地涌の菩薩であることを宣言した法華経本門では弥勒菩薩筆頭とする釈尊弟子または他方世界から来臨した菩薩本仏分身した迹仏教化した迹化の菩薩とされる。それに対して地涌の菩薩久遠本地本仏教化した本化菩薩とする。即ち末法大衆救済するのは迹化の菩薩ではなく久遠本地菩薩である地涌の菩薩であるとされる弥勒菩薩問い是の諸の大威徳 精進菩薩衆は 誰か其の為に法を説き 教化し成就せる 誰に従って初め発心し 何れの仏法称揚し 誰の経を受持行じ 何れの仏道修習せる 是の如き諸の菩薩 神通大智力あり」 「四方地震裂して 皆中より涌出せり 世尊我昔より来 未曾て是の事を見ず 願わくは其の所従国土名号説きたまえ 我常に諸国遊べども 未だ曾て是の事を見ず此の衆の中に於て 乃し一人をも識らず 忽然に地より出でたり 願わくは其の因縁説きたまえ」 地涌の菩薩について弥勒菩薩釈尊弟子中でも法華経において大衆代表する高位菩薩であり、様々な世界で修行してきたが、地涌の菩薩未だ曾て一人見たとがないと言い地涌の菩薩三十二相具え、この娑婆世界住していることから、他方世界には住さず娑婆世界において久遠の昔から常住していた大菩薩であるとされる涌出品の後半部では 「譬え少壮人 年始めて二十五なる 人に百歳の子の 髪白くして面皺める示して 是れ等我が所生なりといい 子も亦是れ父なりと説かん父は少くして子は老いたる 世を挙って信ぜざる所ならんが如く」 と、弥勒菩薩がこの地涌の菩薩の徳を見て、この地涌の菩薩釈尊弟子であることに疑念持ち、それは「二十五歳の少年百歳老人に対してこれは我が子である」と言っているのと同じであるという譬えをもって、その真意明らかになければ滅後末法の世界の人々がこのことを信じることができないこと挙げ、その疑念答えることを請う姿で終わる。 天台大師は『法華文句』に「地涌の菩薩我が弟子釈尊弟子であるから、まさに我が釈尊の)法を広めるべきである」といい、妙楽大師は『法華文句記』に「子が父の法を弘める。そこに世界利益がある」と説き、道暹は『法華文句輔正記』に「法が久成の法であるゆえに、久成の人に付嘱したのである」と説いている。即ち久遠の法を持つ地涌の菩薩釈尊より尊いが、それでは釈尊在世衆生困惑してしまうゆえに父が釈尊、子が地涌の菩薩という形をとることで、末法の世界の人々受け入れすいよう釈尊説法をしたということ説いている。

※この「妙法蓮華経従地涌出品第十五」の解説は、「地涌の菩薩」の解説の一部です。
「妙法蓮華経従地涌出品第十五」を含む「地涌の菩薩」の記事については、「地涌の菩薩」の概要を参照ください。

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