妙法院蓮華王院本堂千手観音坐像(京都市東山区、国宝)
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蓮華王院本堂(三十三間堂)の本尊。運慶・快慶亡き後の慶派を代表する仏師湛慶(運慶長男)の最晩年の造仏である。ヒノキの寄木造による十一面四十二臂像。四十二臂とは前面で合掌する2本を除く40本の手がそれぞれ25の世界を救済することを示し(40 x 25で千となる)、千手とは千の方法で衆生を救済するとの意味がある。仏体・光背・台座はがっちりとしており、頭部と腕部はきわめて緻密である。玉眼がはめこまれている。なお、湛慶の作風は、運慶のそれを継承しながらも大胆さや厳しい緊張感を極力抑えたところに特徴があった。
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