十傑集(じっけつしゅう)
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「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日」の記事における「十傑集(じっけつしゅう)」の解説
BF団の超A級エージェントたちの尊称。『地球の燃え尽きる日』では十傑衆になっている。様々な特殊能力を持ち、その力は強力無比。上半身をまったく動かさずに超高速移動する、空を飛ぶなどを当たり前のように行うだけの身体能力も持ち合わせている。作戦を問わず勇猛果敢に戦いへ赴く。一方、個々の個性が強すぎるために馬が合わない者同士で協力し合うことはなく、それぞれ独立して動く事が多い。しかし一人でも他を圧倒する実力ゆえに、国際警察機構の中でも唯一九大天王のみが対等に戦えるとされる。合言葉は「我らがビッグ・ファイアのために」。「十傑集裁判」という制裁を執り行えるという。
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十傑集
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「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日の登場人物」の記事における「十傑集」の解説
混世魔王・樊瑞(こんせいまおう・はんずい) 声 - 石田太郎 十傑集のリーダーで沈着冷静な道士。スーツ姿にピンク色のマントを身に纏っている。孔明に強い不信感を抱いている。サニーの後見人である。二仙山・羅真人の一番弟子(一清道人の兄弟子)だったが、世に憤するところあって山を下りた。その際、世界中を放浪旅行していた中条と戦い、手傷を負わされている。銅銭を自在に操り、剣の形に組んで念の力で斬る武器に変える(設定では槍などの武器に組むことも可能)。さらに無数の銅銭を打ち込み敵を砕いたり、飛ばした銅銭を防御弾幕とすることができる。作中では披露しなかったが、様々な仙術を使うことができ、その実力は一清道人のそれを遙かにしのぐという。原案は『水滸伝』の同名キャラクター(ただしキャラクターの造形は一部バビル二世のヨミの衣装が混ざっている)。 激動たるカワラザキ(げきどうたるカワラザキ) 声 - 麦人 白髪に口髭をたくわえている十傑集の最年長で、樊瑞の後見人。十傑集の初代リーダーで強力な超能力者。現在は孔明の動向を監視するため、リーダーの座は樊瑞に任せている。仲間からは「激動のじいさま」と呼ばれ、信頼を集めている。本編では披露しなかったが、強大な重力波の使い手である。鞄に収納した大凧を使って飛翔することもできる。ニュータイプ100%コミックス版では自身の念動力でウェラヌスを操り、村雨と戦闘を繰り広げた。原案は『マーズ』の地球監視者の一人。 衝撃のアルベルト(しょうげきのアルベルト) 声 - 秋元羊介 本作品において、敵側の主人公とも呼べるほどの高い人気を博したダークヒーロー[要出典]。ヨーロッパの貴族の家系で、渋い風貌の38歳。血液型はバシュタールA型。その名の通り強力な衝撃波の使い手。衝撃波は連射、砲撃など様々な撃ち方があり、扱い方によっては空も飛べる。「ドミノ作戦」において盟友セルバンテスの命と自分の右目を奪った戴宗を宿敵としている。奪われた右目に着けている、様々な機能を搭載した片眼鏡と、葉巻きたばこがトレードマーク。既に故人である妻の一丈青・扈三娘(いちじょうせい・こさんじょう・原案は『水滸伝』)との間にできた娘のサニー・ザ・マジシャンは樊瑞に預け、直接的な関わりを避けている代わりに、お互いテレパシーで繋がっている。原案は『マーズ』の地球監視者の一人。 最期は大怪球フォーグラーが張るバリアのエネルギーフィールドを吸収し、十傑集の実力を幻夜に見せつけ散った。 ニュータイプ100%コミックス版では、幻夜や樊瑞への不信感から独自の行動を取るようになり、実質的にBF団から脱退した形になる。そして、大作をかばって重傷を負いながらも最後まで生き延び、事態の収束を見届けると、大作に「火遊びには気をつけろ。お前の場合は火傷では済まない」と忠告し、その場を去っていった。 外伝作品では、シャワーシーンや後姿のヌードを披露している。 眩惑のセルバンテス(げんわくのセルバンテス) 声 - 羽佐間道夫 クフィーヤと呼ばれる白いフードを被ったアラブ人風の出で立ちで赤いゴーグルを掛けている。また、ナマズヒゲに両頬にはフェイスペインティングまたは傷のようなものがある。アルベルトの盟友だったが、ドミノ作戦の際、戴宗との戦闘によって死亡している。GR計画の責任者であったことから草間親子とも面識があったようで、大作は彼のことを本編では「セルバンテスさん」、『地球の燃え尽きる日』では「バンテスおじさん」と呼び、後者では草間一家の海水浴にも同行している。本編では披露しなかったが、その名の通り幻惑術の使い手で、相手の精神に入り込んで操ることができる。コミカライズ作品ではいずれも幻惑のセルバンテスという表記になっている。手から熱線を出すことで、物質を溶かしたり、GR2を操りロボと対決したりもしている。十傑集の中では唯一「オイル・ダラー」という表社会の顔を持っており、その立場を利用した作戦も担当していた。 本編では地球静止作戦時には既に他界していたため、回想シーンにしか登場しなかった。一方『地球の燃え尽きる日』では本編冒頭(誕生編)で大いに活躍した。十傑集が持ち回りで担当していたGR計画において、ジャイアントロボが奪われた際の責任者は彼だった。原案は『バビル2世』のヨミ配下の鞭使い、陳。 暮れなずむ幽鬼(くれなずむゆうき) 声 - 野沢那智 強大なテレパシー能力により、動物・昆虫・植物に至るまでありとあらゆる生物を操る。体内に飼う無数の虫(群雲虫)は数を以って敵を覆い喰らい尽くす。また、自身も虫のような姿と大きさに変化することもできる。ニュータイプ100%コミックス版では紅の幽鬼となっていて、国際警察機構の天鬼とはライバル関係であり、ザ・レッドとコンビを組んでいる。その能力のために幼い頃から相手の心が読め、人間の心の闇を覗いてしまったことで人間不信になっていた[要出典]が、カワラザキの助けを借りて克服する。孔明の思案は彼とカワラザキの超能力をもってしても読み取ることができないため、彼ら2人は、BF団を束ねる十傑集のリーダー、樊瑞の代わりに孔明の謀略を探るためもあり、コンビで作戦を行うことが多い。原案は『伊賀の影丸』に登場する同名の忍者。 命の鐘の十常寺(いのちのかねのじゅうじょうじ) 声 - 大塚周夫 道術に長け、死亡してもやがて段階的に復活するなど、自他問わず命を操る特殊能力を持ち、手に持った鐘を使い無生物に命を与えたり、逆に生物の命を奪うこともできる。またロボットの操縦にも長けている。ニュータイプ100%コミックス版では天才悪魔・十常寺という通り名となっている。普通の人間の白目の部分が赤い、異様な面容。熟語を織り交ぜた詩を読み上げるような、韻を踏んだ独特の話し方をする。十傑集では最高の頭脳を持っているという。名前の原案は『横山光輝 三国志』に登場する「十常侍」と呼ばれる十人の宦官の総称であり、個人名ではない(キャラクターの原案はその中の1人)。監督以外、誰も彼の会話内容が理解できなかったため、冗談半分に今川泰宏監督が声を担当する案があった。 白昼の残月(はくちゅうのざんげつ) 声 - 中田浩二 角帽のような帽子と覆面を被り、常にキセルを咥えている。その素性には(この作品の登場人物には誰にでも言えることではあるが)謎が多い。本編では披露しなかったが、あらゆるものを針に変え、無数に打ち出して敵を粉砕する。失敗に終ったと思われるGR計画からなぜか「功があった」として十傑集入りした。ネット上で広まっている十傑集最年少で19歳という設定はファンの二次創作が元で、アルベルト以外の十傑集の年齢設定は無い。5話でセルバンテスがロボのドックに入ったシーンの背景の人物は彼であり、ロボ誕生のシーンのサブタイトルも「白昼の残月」である。これが何を意味しているのかは明らかにされていない。 マスク・ザ・レッド 声 - 市川治 原案は『仮面の忍者 赤影』の主人公、赤影。スーツの下には鎖帷子のようなものを着込み、原案通り真っ赤なアイマスクとマフラーを付けている。忍法で岩石巨人ビッグゴールドを操る。九大天王の影丸とはライバル。冷酷な殺人者で、戦力にならないと思ったら仲間を殺すことも厭わない。市川のキャスティングと彼のキャラクターは、長浜忠夫ロボットアニメ3部作に出演した際の、彼の配役へのオマージュである。 『地球の燃え尽きる日』では「赤影」と呼ばれている。 直系の怒鬼(ちょっけいのどき) 原案は『闇の土鬼』の土鬼。得物の七節棍を携えている。非常に寡黙で、本編では話すシーンが無い。「直系」という通り名から、ビッグ・ファイアと何らかの血縁関係があるとも言われているが、詳しいことは一切不明。ただ、私兵の使用を禁じられているBF団にあって「血風連」なる武芸者集団を率いていることからも、彼が特別な権限を持っていることが覗える。さまざまな武芸に秀で高い身体能力を持つが、作中自らが闘うことはなかった。 素晴らしきヒィッツカラルド(すばらしきヒィッツカラルド) 声 - 原康義 指を弾く動作(指パッチン)で、一種のかまいたち現象である真空破を発し、あらゆる物体を切り裂く。踊るようなステップで次々に敵を切り刻む。破壊と殺戮を楽しむ残忍な性格で、女子供にも容赦しない。 真空破ともう一つ隠された能力が設定されていたが以降の出番が無くなったため、明かされることはなくなった。 銀鈴の広域テレポートに巻き込まれて瓦礫と半融合してしまい、テレポートから辛くも逃れたマスク・ザ・レッドに助けを求めるも、「生きて恥を晒すのも辛いだろう」と苦無で刺され、せめて一太刀と真空破を放つが、その瞬間に死亡、放たれた真空破はレッドに弾き返され、ヒィッツの手をバラバラに切断した。ニュータイプ100%コミックス版では、誤ってビッグファイアを攻撃してしまい、その怒りを買って、三つのしもべの一つであるアキレスに処刑された。 当初、絵コンテを切った段階ではレッドに殺される展開はなく、梁山泊テレポート後は中条長官と激烈な戦いを繰り広げるはずであった。しかし尺の関係上そのシーンを入れることができず、没にせざるを得なくなり、悲惨な最期を遂げることとなった。 原案は『バビル2世』のヨミの部下。ニュータイプ100%コミックス版では「小覇王」と呼ばれていた。 真空破の元ネタはポール牧ではないかとよく誤解される[要出典]が、監督独自の発想である。監督が語るところによると、絵コンテ作業の合間に立ち寄るコンビニで指パッチンを練習していたところ、タイミングよく自動ドアが左右に開放。これを見た瞬間、「指パッチンで真っ二つ」という着想が閃いたそうである。この着想を得てから実際にヒィッツカラルドが映像化されるまで数年の間があり、監督はその間、誰かに先を越されやしないかと恐れ続けていたが、こんな珍技を描く人物は登場せず、晴れてヒィッツカラルドは監督の期待通り、鮮烈なデビューを飾ることができた。 原がヒィッツカラルド役に起用されたのは、イワンを演じていた時に間違えて渋い声を出してしまった際に、その声を今川監督が気に入ったためである。
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