銅銭 (どうせん)
銅銭
銭貨
(銅銭 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/24 16:08 UTC 版)
銭貨(せんか)は、主に東アジアでかつて流通した硬貨を指す。同音で泉貨とも書く。多くは円形で中心部に方形の穴が開けられた(円形方孔)有孔貨幣であることが多い。金貨や銀貨といった貴金属製の硬貨の対義語として、卑金属製の硬貨を指すこともあるが、金貨および銀貨のうち円盤状で中央に孔が開いた形状をしているものを含めて銭貨ということもある。多くは銅貨であるが、銅の不足などにより、鉄製のものや亜鉛等との合金とした真鍮製の物が銭貨として発行されたこともある。
- ^ 大辞林、大辞泉などの辞典
- ^ 久留島典子 『日本の歴史13 一揆と戦国時代』 講談社 2001年 pp.254 - 255.
- ^ 額面価値。実際には幕末には額面と乖離した相場による通用がなされていた。
- ^ 公鋳銭として発行が開始された年。それ以前の寛永3年(1626年)に二水永が鋳造されたが、この時はまだ正式な官銭ではなかった。
- ^ a b 太政官からの指令で、勝手に鋳潰しても差し支えないとされ、事実上の貨幣の資格を失った年。
- ^ a b 貨幣法により正式に通用停止となった年。
- ^ 実際には80文に通用。
- ^ 五味文彦 『日本の中世』 財団法人放送大学教育振興会 第2刷1999年(1刷98年) ISBN 4-595-55432-X pp.157 - 158.
- ^ 五味文彦 『日本の中世』 p.160.
- ^ 五味文彦 『日本の中世』 p.156.
- ^ a b 五味文彦 『日本の中世』 p.88.
銅銭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 08:42 UTC 版)
中国が発行した銅銭(銅貨)は総重量28トンにのぼる。さまざまな時代のものが混じっており66種類があり、主に宋政府が発行した宋銭だった。仮に1枚3.75グラムとすると、約800万枚にあたる。最も新しいものは元政府が発行した至大通宝(1310年)で、次に発行された至正通宝(1350年発行)は発見されていない。 宋銭は11世紀の日本でも博多に住んでいた宋人が使っており、12世紀後半には日本各地に流通し、13世紀後半には事実上の日本の通貨となっていた。宋政府は銅銭の輸出を禁じていたが、日本への密輸が続いた。元政府も民間による金や銀の輸出を禁じており、銅銭についても同じだった。新安沈船には大量の銅銭が積まれている点から、元政府が公認した官貿易を行っていたと推測される。
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