三船リトル(ドルフィンズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 01:39 UTC 版)
「MAJORの登場人物」の記事における「三船リトル(ドルフィンズ)」の解説
吾郎が初めて在籍したリトルチーム。『幼稚園編』では強豪チームだったが、『リトルリーグ編』では野球人口の減少により、存続が危ぶまれるまでになるも吾郎たちの奮闘もありチームは存続し、県内屈指の強豪横浜リトルを打ち破るまでに成長。アニメ版では、その後も決して強豪とは言えないものの、続いていることが明確に語られている。 『2nd』では、軟式野球チームになっており田代が監督を務めている。チームは弱小(本編での勝利が田代が監督に就任して初)のままだが、選手の数は吾郎の頃よりも増えている場面が見受けられる。 本田 吾郎 投手。右投右打。背番号1。 詳細は「茂野吾郎」を参照 清水 薫 右翼手。右投右打。背番号9。 詳細は「清水薫」を参照 小森 大介(こもり だいすけ) 声 - 釘宮理恵(小学生)、宮田幸季(中学生以降) 捕手・外野手(大学)。右投右打。背番号2(リトル〜高校)・23(大学)。 小柄な体格だが抜群の野球センスの持ち主。あだ名は「こもリン」。普段あだ名で呼ぶのは大林のみだが、吾郎も呼んだことがある。 捕手としての能力は高く、小学生時代から吾郎の速球を難なく(小・中に至っては初見で、アニメではプロ入り後の球も)捕る程であり、吾郎もかなり助けられているため、小森が怪我をした時はその存在の大きさに改めて気付かされた。肩も強く中学時代は相手選手が驚いたことがあり、インサイドワークの面では宇沙美球太から高評価を受けていた。その一方で、足は速くないと海堂のセレクション前に自分で発言している。長打力もあり、その総合的な野球の実力は吾郎も認めるほど。またチーム内の不協和音をうまく収束させるなど人格も優れており、試合中自分に危害を加えた選手や自分をいじめていた相手を恨むようなこともなく、報復しようとした吾郎らを叱責していた。真面目でしっかりした性格だが弱気な面もあり、吾郎や沢村・山根に咎められることもあった。父は元横浜マリンスターズの捕手(アニメでは横浜ブルーオーシャンズ)でつぶらな瞳は父親譲り。小学生の頃は短髪。中学・高校時代は坊主頭になり、大学生になるとまた小学生時代のような短髪に戻っている。 薫と同様に、吾郎のことを改姓後も「本田君」と呼ぶ。野球選手としても吾郎を尊敬し自らの手本としている。 小学生の時に沢村達にいじめられていたところを吾郎に助けられ、彼に誘われて三船リトルに入団。戸塚西リトル戦で左手を負傷(捻挫)し、大会閉幕後に完治。横浜リトル戦では、吾郎やチームメイトが必死にプレーしているのを見て、自分の怪我で迷惑を掛けていると負い目を感じ、チームに勝利を捧げたい気持ち一心で同点適時打を放った。 三船東中学では主将を務める。山根らの妨害でろくに野球ができない状況下にあったが、転校してきた吾郎と彼との諍いを経て復帰した山根の尽力で再始動。寿也率いる友ノ浦中との試合では、寿也の心理作戦にはまった吾郎に喝を入れて冷静さを取り戻させるなど、技術面のみならず精神面でもチームの勝利に大きく貢献した。海堂高校への進学を決意し、吾郎・寿也と共に海堂セレクションを受け4次テスト(アニメでは3次テスト)まで勝ち残ったが、寿也との勝負に敗れ、不合格になった。 市立三船高校に入学し、大林・山根と共に無名校だった三船をシード校にまで躍進させ、自らも4番として活躍。聖秀に編入した吾郎との対決では頭脳プレーでリードするも、吾郎に同点3ランを打たれ、自身も吾郎に三振に打ち取られて惜敗した。その後一球だけ吾郎の球を捕らせてもらい、自らの高校野球にけじめをつけた。高校卒業後は地元の大学(アニメでは日本教育大学)に進学して野球を続けている。W杯編では山根達から決勝戦を観戦するための渡米に誘われるが、野球部の練習を最優先に考え断念した。また、メジャーリーグ編では吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦を携帯電話で見ていた。 W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。大学卒業後はサラリーマンとなり、営業中にテレビでワールドシリーズを観戦し応援していた。この頃から吾郎を「吾郎君」と呼ぶようになる。 アニメ第4シリーズでは、大学野球部で球拾いばかりの毎日だったが、ぎっくり腰になった安藤の代わりに三船リトルの監督をすることになる。そこで、横浜リトル戦を前に戦意喪失していた選手たちの士気を高めるべく、自らも猛練習を重ね、代打で出場した。 アニメ『メジャー・メッセージ』では営業マンとして生計を立てながら、安藤に請われ日曜日だけ三船リトルの監督を務めている。原作と異なり、今まで通り吾郎・薫のことを「本田君」「清水さん」と呼ぶ。 『2nd』では虹ヶ丘ビートルズの監督として再登場。得意のデータや頭脳を駆使した作戦で三船を追い詰めようとする。アニメ版ではドルフィンズの前監督であり、チームはその時の方が強かったとのこと。 沢村 涼太(さわむら りょうた) 声 - 笹島かほる(小学生)、野島裕史(中学生以降) 中堅手、投手。右投右打。背番号8。 後ろ髪の跳ねた長髪が特徴。運動神経抜群で足が速く、吾郎に劣らぬ体力の持ち主。父が地元の少年サッカークラブの監督で、自身も元々はサッカーをしていたが、野球にも順応し、本牧リトル戦ではファウルライン際へ流し打つバットコントロールも披露した。川瀬涼子に鼻の下をのばしたり、彼女に対する吾郎の眼差しをからかったりと、お調子者の一面もあるが、友情を大事にする熱い心の持ち主。 薫、小森と同様に、吾郎の改姓後も、彼を「本田」と呼んでいる。 小学生の時に小森をいじめていたが、吾郎との出会いで自らの過ちに気付き、自ら小森に謝罪して和解した。サッカーのクラブにも入っているがそれまでの罪償いも兼ねて三船リトルに入団する。 控えの投手も務めるが制球はいまひとつ。戸塚西リトル戦では縦に落ちるフォークに対してバットを縦にして構え(自称、必殺縦バット)、相手チームのエラーを誘い勝利につながった。横浜リトル戦でも、延長8回表の守備で体力の限界に達した吾郎の覚悟に奮起して、内外野の狭間に落ちると思われた難しい打球を好捕し、チームの勝利に大きく貢献した。吾郎が福岡に転校した後はエースを務めた。 三船東中学ではサッカー部の主将を務めた。その後、静岡の高校にサッカーで推薦されたが、後に膝を壊しサッカーをやめている。本人曰く「フットサルもまともにできない」。アニメ版では、その後大学のフットサルサークルに所属していると語った。 W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。 メジャーリーグ編では、上記の小森同様、吾郎のいるホーネッツの優勝決定戦をトレーニングしながらラジオで聴いていた。 前原 あつし(まえはら あつし) 声 - 青山桐子、羽多野渉(W杯) 遊撃手。右投右打。背番号6。 吾郎より1学年上。出っ歯と小柄な体格が特徴。かなりのお調子者でチームのムードメーカー。一方、大の練習嫌いで諦めが早い。 2番打者を務める。本人曰く「チーム1のバントの達人」とのことで、本牧リトル戦にて相手の前進守備をかいくぐる、見事なプッシュバントを決めた。また、小森が負傷した際は3番を務め、江角のカーブをジャストミートし、相手ナインを驚かせるなど、活躍している描写が多い。 W杯編において三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。 作者は、作中のキャラクターで自分に近い人物を聞かれた際に、前原と答えた。 アニメ第2シリーズでは、顔と声は同じだが性格は正反対の弟が登場した。第5シリーズでは、「リトル時代、茂野吾郎の面倒をみてやった」と大学内で言いふらし、女子からモテまくっていると述べている。 田辺 誠(たなべ まこと) 声 - 伊藤亜矢子、保村真(W杯) 一塁手。右投右打。背番号3。 吾郎の1学年上。背が高く面長で、癖毛とたらこ唇が特徴。前原に次いで諦めが早く、彼と同じ小学校に通っている。 打順は6番で凡退している描写が多いものの、横浜リトル戦で本塁打を打ち、野球の喜びを味わう。W杯終盤に、安藤監督の家に集まって決勝をTV観戦している。髪型がリトル時代とは違う。 アニメ第5シリーズでは、大学で軟式野球を続けていると明かしている。 長谷川(はせがわ) 声 - 恒松あゆみ 二塁手。右投右打。背番号4。 吾郎の1学年上。糸目が特徴。 足が速く1番を打つ。前原とともに、宇沙美球太から「非力だが小技は警戒すべき」と評された。安藤監督のスパルタ練習が厳しくなって恐れていたが、横浜リトル戦でその記憶を思い出しながら、田辺に続き本塁打を放った。W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと決勝をTV観戦した。 アニメ第5シリーズでは、「甥っ子とよくキャッチボールをしている」と明かしている(このことから兄、もしくは姉がいる模様)。 夏目 翔太(なつめ しょうた) 声 - 木内レイコ、浪川大輔(W杯) 三塁手。右投右打。背番号5。 吾郎より1学年上。キレのいい眉毛とタレ目が特徴。口は悪いが既存メンバーの中では真面目な性格。前原、田辺と同じ小学校に通っている。 他の選手に比べ失策する描写が多く、打撃も不振気味だったが、夏合宿で頑張り、5番打者へと成長した。前原曰く「地味な5番」で、本人も気にしていた。 関西の大学に進学したため、W杯編に三船リトルOBとして唯一再登場していない(アニメでは登場している)。 鶴田(つるた) 声 - 飯島美春、川田紳司(W杯) 左翼手。右投右打。背番号7。 吾郎の1学年上。眼鏡とギザギザの口が特徴。勤勉かつ真面目な性格で、進学塾に通っている。長谷川と同じ小学校に通っている。 試合で活躍する描写は他の選手に比べ少ないものの、横浜リトル戦にてぎっくり腰になりながらも球場に来てくれた監督に応えるため、6回2死で起死回生の安打を放った(その後、横浜リトルサイドの作戦ミスもあり、打線がつながり同点となる)。W杯編では、安藤監督の家で三船リトル当時のメンバーと共に決勝をTV観戦した。 安藤(あんどう) 声 - 石井隆夫、鈴木清信(セカンド) 三船リトルの監督で、安藤スポーツ用品店の主人。 かつて、息子の隆文を猛特訓によって故障させたという苦い経験を持つ。この無念から吾郎に夢を託そうとし、幼稚園編(アニメでは保育園編)において幼稚園児(アニメでは保育園児)である吾郎に硬球での練習と変化球を教え、茂治から怪我を招く可能性を指摘された。 リトルリーグ編では、野球人口の減少で三船リトルに入る子も少なくなり、指導もスパルタすぎると親に注意されてしまい、思い切って出来なくなっていたが、吾郎が入ってから監督としての熱意を取り戻し、吾郎に仲間との協調を教えた。采配ぶりも堂に入っており、宇沙美球太による戦力分析でも「ベンチワークは要注意」と評される。横浜リトル戦ではぎっくり腰をおして横浜スタジアム(アニメではオーシャンスタジアム)に駆けつけた。 アニメでは第2、第4シリーズにも登場。前者では成長した吾郎と再会しており、後者ではまたしてもぎっくり腰になり、小森に監督代理を頼む。 W杯編では、自宅に三船リトルOBが集まって決勝をTV観戦した。 OVA『メジャー・メッセージ』でも三船リトルの監督を続けているが、日曜日のみ小森が代理を務めていることが語られている。 『2nd』では監督を引退し、店の方は息子の隆文が継いでいる。外見は、高齢者になっている。 安藤 隆文(あんどう たかふみ) 声 - 斎賀みつき、徳石勝大(セカンド) 安藤の一人息子。吾郎より6歳年上。 かつては父の指導で投手を志していたが、その半ばで肘(アニメ版では肩)を故障し、満足な投球ができなくなった。しかし、本人はそのことを一切恨んでおらず、「投手がダメなら、打者になればいい」と前向きに考えている。また茂治の打者転向に勇気づけられたとも語った。 リトルリーグ編にもわずかだが登場し、高校の野球部に所属している。その際、着ていたユニフォームの背番号から、ポジションは二塁手と判明。 『2nd』でも登場し、父の店を引き継いでいる。
※この「三船リトル(ドルフィンズ)」の解説は、「MAJORの登場人物」の解説の一部です。
「三船リトル(ドルフィンズ)」を含む「MAJORの登場人物」の記事については、「MAJORの登場人物」の概要を参照ください。
- 三船リトルのページへのリンク