捕手としてとは? わかりやすく解説

捕手として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:29 UTC 版)

野村克也」の記事における「捕手として」の解説

野村プロ生活始めた当時捕手地位打者として役割求められないばかりか大柄で、ミットの薄い部分でキャッチングして大きな音を出すことで投手気分良くさせる程度しか求められていないなど、現在とは比べ物にならないほど低いものであったその中で野村自身打撃成績の向上のため蔭山和夫尾張久次スコア研究重ね過程で、スコア研究リード生かすことで効率よく打者抑えることを研究するようになっていった。 捕手として守備就いた時には相手打者にささやくことで集中力を奪うことを得意とした。この策は「ささやき戦術」として知られる野村ささやき戦術1950年代当時リーグ活躍していた西鉄日比野武参考にして(著書野村克也 野球論集成」では日比野、「野村遺言」には、阪急山下健と書いている)始まったといわれる当初は「次は頭にいくでぇ」「今度こそ頭だぞ」「当たったら痛いだろうナァ」などといった直接的な脅しだったため、当時ライバルだった阪急西本幸雄監督が「先に野村にぶつけろ」と指令出したその後鶴岡西本会談持たれたために脅し止めたが、今度相手打者私生活などについてささやき集中力を乱す方向変更した東京都であれば銀座大阪府であれば北新地といった繁華街高級クラブ頻繁に出向き、その店のホステスから常連客として姿を見せライバル選手情報仕入れるのが常だったという。 このささやき戦術多く選手影響与え、有名選手中心に様々なエピソード残している。白仁天ささやきによる集中力低下避けるために耳栓用いたが、かえって意識しすぎて打てなかったという。一方で大杉勝男ささやきかけると「うるさい!」と一喝されたものの、その一喝野村ささやきそれだけ気にしていた結果であった。 ただし、この戦術が全く通じない選手存在した王貞治バッターボックスに入るまでの雑談には応じたものの、いざ投手構えると集中し、話を全く聞かなかった。長嶋茂雄は、野村つぶやきに「よく知ってるねぇ。どこで聞いたの?」と意に介さず会話続けたり、かみ合わない話を返したりするなど全くささやき通じなかった。さらに動揺を誘う為「(バッティングの)フォームが少しおかしいんじゃないの?」と長嶋ささやいた際には、「本当?ちょっと待って」とタイムかけられ1、2素振りをした後に次の球を本塁打にされてしまった。そしてホームインした長嶋から「教えてくれてありがとう」と言われ野村唖然としたという。天才肌榎本喜八に対しては、榎本独特のオーラ呑まれて、野村自身余裕なくして戦術実行できなかった。また、投手クセ研究に関して野村にもヒケとらない高井保弘は、打席で「何(のボールを)待ってんのや」と聞いてきた野村に「ヤマ張り合いをしよう」と持ちかけ、ことごとく球種言い当てた上に最後に本塁打打ったという。 オールスターゲームでも、パ・リーグ捕手としての地位最大限利用してリーグ投手データ収集行ったが、稲尾はこの意図見抜いていたため野村サイン通り投げことはなかった。パ・リーグ投手にとってオールスターセ・リーグ打者との戦いではなく「野村との騙し合い」だったと言われており、稲尾後年オールスターでは野村さんとの駆け引き専念せざるを得ずセ・リーグ打者記憶はまったくない」と語っている。また、稲尾マスコミ周囲に「自分決め球スライダーである」と吹聴していたが、実際スライダー見せ球で、本当決め球シュートであった。これを見抜いていたのは野村けだった

※この「捕手として」の解説は、「野村克也」の解説の一部です。
「捕手として」を含む「野村克也」の記事については、「野村克也」の概要を参照ください。

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