ライバル選手
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「銀盤カレイドスコープ」の記事における「ライバル選手」の解説
至藤 響子(しとう きょうこ) 声 - 村井かずさ 日本のトップ選手。資産家の令嬢として育った。作中では23歳(2005時点)から28歳(2010時点)。神楽坂アイスアリーナ、横浜ワンダーランド、リンドヒル・アイスリンク所属。小説版の第6巻の主役の一人。タズサとは逆に本音を語らず、人付き合いが得意なためタズサより人気は高い。 1998年長野五輪では国内4〜5番手で惜しくも代表に選ばれず、2002年ソルトレイクシティ五輪では選ばれながらも直前にA型肝炎を患い欠場。涙を呑んだ。 2005年には、たった一人分しかない2006年トリノ五輪女子シングル出場枠を賭け、NHK杯と全日本選手権の2大会でタズサと対決。世間的には至藤有利と見られていたが、才能・積極性に劣るとして代表には選ばれなかった。実力を持ちながらも五輪に出られないことから、日本メディアからは「悲劇の女王」と呼ばれるようになる。 しかしその後も活躍を続け、タズサとドミニクがペアに転向した2008年の世界選手権では好成績を収め、ステイシーと共に強豪ベテランの地位を確立する。悲願だった五輪にもバンクーバー大会で出場し、観客がスタンディングオベーションでドレミの歌を大合唱するという異例の演技で会場を盛り上げた。 主な戦績は、2004年世界選手権女子シングル6位、2008年世界選手権女子シングル銅メダル、2009年世界選手権女子シングル6位、2010年バンクーバー五輪女子シングル5位、2010年世界選手権女子シングル4位、その他の世界選手権でも出場したすべての大会で常に10位以内。 リア・ガーネット・ジュイティエフ 声 - 能登麻美子 14歳にしてフィギュアスケート界の頂点に昇りつめたロシアの天才少女。本名はリア・ジュイティエフで「ガーネット」は1月生まれの彼女の誕生石である柘榴石に由来する愛称。スケーティングのモデルはロシアの2大男性フィギュア選手であるエフゲニー・プルシェンコ+アレクセイ・ヤグディンで、ヴィジュアルのモデルはアニメキャラクターのセーラーサターン。 リンクの外ではまるで人形の如く表情を変えないが、一度リンクの上に立つと人が変わったように表情豊かになる。 BIG4の1人でその中でも飛びぬけた実力を持つ。スケートを始めた5歳の頃、初めて出た10歳未満の大会で3位。その1年後、同じ大会で2位を取った後は10年以上1度も頂点から落ちたことがない「女帝」。 「生ける伝説」、「あらゆる全ての競技を含めて、史上もっとも傑出した女性アスリート」、「たとえ地球上の全ての女の子が、幼い頃からフィギュアスケートを習ったとしても、彼女には誰も勝てないだろう」と評されるほどの圧倒的な演技能力は、過剰なまでの自信を持つタズサが唯一憧憬・恐縮の念を抱く相手である。 タズサのことを自分と近しい唯一の存在と思っていて、友好関係を保っていたが、タズサが打倒リア宣言をしたことからすれ違ってしまう。 主な戦績は、2004年世界ジュニア選手権女子シングル金メダル、2006年トリノ五輪と2010年バンクーバー五輪女子シングル2連覇、2005年から2009年まで世界選手権女子シングル5連覇、2010年世界選手権女子シングル銀メダルなど。 ガブリエラ・パピィ・ポッゾ 声 - 黒河奈美 タズサの3つ年上で、ポニーテールが良く似合うイタリアの少女。愛称はガブリー。BIG4の1人でリアに次ぐ実力を持つ。モデルはイタリアの女性フィギュア選手であるフーザル=ポリ。 2006年冬季オリンピックの開催地であるトリノの出身。無邪気で明るくユーモアがあり、誰にでも気さくに接する人柄の持ち主。勝敗に関わらず常に心からの笑顔である事から「聖女」の名で呼ばれ世界的に人気が高い。 トリノ五輪後もリア以外の女子では初めて4回転を飛ぶなど、「リアを負かすことができるかもしれない人物」と世間に過剰の期待をかけられる。一時は弱音を吐いてタズサに助けられるものの、その後は聖女としての貫禄を持ち直し、2010年の世界選手権では転倒して頭から壁に激突するも、血だらけのまま壮絶な演技を続け、潰されてしまったタズサの心に再び火をつける。 主な戦績は、2004年世界選手権女子シングル銅メダル、2006年トリノ五輪女子シングル銀メダル、2006年世界選手権女子シングル銀メダル、2008年世界選手権女子シングル銀メダル、2009年世界選手権女子シングル銀メダル、2010年バンクーバー五輪女子シングル銅メダル、2010年世界選手権女子シングル銅メダル。 ドミニク・ミラー 声 - 岡本麻弥 アメリカ出身のフィギュアスケーターでBIG4の1人。愛称はドーラ。モデルはフランスの女性フィギュア選手であるレティシア・ユベール。小説版の第6巻の主役の一人。至藤響子とは同じボニー・レイニオコーチに師事していた縁で仲が良い。 タズサの1つ年上で、タズサとは以前開催された世界ジュニア選手権で口論となって以来ずっと犬猿の仲。互いに顔を合わせる度に火花を散らせている。他人(要するにタズサ)を見下したような態度を取り、お世辞にも親切とは言えない性格だが、その一方で敬虔なクリスチャン(キリスト教徒)でもある。 トリノ五輪でタズサに負けて以来、大きな大会ではほとんどタズサの後塵を拝したが、2010年のバンクーバー五輪では復活の演技を見せた。その後引退してプロに転向した(ちなみにフィギュアスケートの世界ではアマチュアしかオリンピックや世界選手権に出場できない)。 主な戦績は、2004年世界ジュニア選手権女子シングル銀メダル、2005年世界選手権女子シングル銅メダル、2006年トリノ五輪女子シングル6位、2006年世界選手権女子シングル4位、2007年世界選手権女子シングル銅メダル、2008年世界選手権ペア5位、2009年世界選手権女子シングル4位、2010年バンクーバー五輪女子シングル銀メダル。 オルガ・モトコワ 声 - 木川絵理子 ロシア代表。モデルはロシアの女性フィギュア選手であるオルガ・マルコワ。 やや浮世離れしたところがある27歳(2005時点)。タズサ曰く「眠そうな」、キャンディ曰く「どこに焦点が合っているかわからない」目をしている。 柔らかい体を生かした独特の演技で世界選手権を3度制したが、トリノ五輪後はプロへと転向し第一線を離れた。しかしプロになってからもアイスショーなどで活躍し、ステイシーやアレッサなどの同世代だけでなくタズサなどとも仲が良い。 主な戦績は、世界選手権女子シングル金メダル3つ、2004年世界選手権女子シングル銀メダル、2005年世界選手権女子シングル6位、2006年トリノ五輪女子シングル7位など。 アレッサ・デュブリエ アメリカ代表。オリンピック前大会金メダリストの「女王」。モデルはアメリカの女性フィギュア選手であるアンジェラ・ニコディノフ。 トリノ五輪で2連覇を狙うも、女帝リアや予想外の実力を見せたタズサに圧倒されトップの座を失う。その後はオルガと同様プロとなり現役を引退、タズサからは「皇太后」と呼ばれるようになる。自他ともに認める派手好きで、ゴージャスな装いでする演技が特徴。 主な戦績は、2002年ソルトレイクシティ五輪金メダル、世界選手権女子シングルで2003・2004年の2連覇を含む金メダル3つ、2005年世界選手権女子シングル銀メダル、2006年トリノ五輪女子シングル5位など。 ステイシー・ラングローブ カナダ代表で、BIG4に引けを取らない実力を持つ。モデルはカナダの女性フィギュア選手であるアナベル・ラングロワ。同じカナダ出身のピートは彼女のファン。『ルパン三世』など日本のアニメが好きでタズサとも話が合う。 小柄ながらも豊満な肉体を武器に色気に凝った演出をすることも多く、ステイシーマニアと呼ばれるコアなファンを持つ。バンクーバー五輪の後に31歳になったが、その後も現役。自分の誕生日が世界選手権の直前にあるのがコンプレックスだが、30歳過ぎてからは開き直って自分からよくネタにしている。 主な戦績は、世界選手権女子シングル最高2位、2006年トリノ五輪女子シングル銅メダル、2008年世界選手権女子シングル4位、2009年世界選手権女子シングル5位、2010年バンクーバー五輪女子シングル4位、2010年世界選手権女子シングル5位など。
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