三元士 / Three Generals
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:24 UTC 版)
「デジモンクロスウォーズ (漫画)」の記事における「三元士 / Three Generals」の解説
バグラ軍の最高幹部。アニメ版以上に強敵とされている。バグラモンの下へと集結し忠誠を誓った「怪物」と称される強豪デジモン達で、その実力は凄まじく1体1体がロイヤルナイツを苦戦させ単身でゾーン一つを破壊してしまう力を秘めている。これほどの強豪揃いであるが、本来ならば各人の性質ゆえ何処かの勢力に属すことも自ら動く事が無い為にロイヤルナイツの警戒網から外れていた。三元士はロイヤルナイツにとっても予想外の面子で、ロイヤルナイツを圧倒した。 タクティモン / Tactimon 究極体・魔人型デジモン・データ種。 リリスモンとブラストモンに勝るほどの武力と知謀を持ち合わせながら、それまで一度もデジタルワールドの歴史に名の出たことの無い謎の魔人。一人称は「私」で、好きな言葉は「パーフェクト」。バグラモンの悲願成就を完璧な形での完遂を目論む。 その正体は「蛇鉄封神丸」を振るうために武人デジモンの数万年分の怨念のデータを練り固めて作られたデジモン。 デジタルワールドを分断するためにバグラモンによってゼロアームズ<オロチ>のデータを元に建造された刀「蛇鉄封神丸」を携え、その強力な力ゆえにデジタルワールドをゾーンごとに分断した後はバグラモンにより鞘に封印され力を抑えられていた。 バグラ大魔殿での戦いでは、第17話でバグラモンにより「蛇鉄封神丸」の封印を解かれ、リリスモンと共にシャウトモンX7を破り止めを刺されかけたシャウトモンを庇ったスターモンにも瀕死の重傷を負わせるが、続く第18話では少年少女達の想いの力により進化したデジモン達がデジクロスしたシャウトモンEX6(イークロスシックス)とシューティングスターモンの連携攻撃である「リュウセイロックダマシー」を防ぎきれず敗れる。更に続く第19話ではその散り際に、「武人の本懐を遂げ、数万年分の呪詛も今ここに晴れた」と歓喜し、シャウトモン達の夢を「この堅物がかかと笑う未来とな……面白いっ…!!!」と期待して彼らを称えながら桜吹雪のように散って行き、三元士の中で唯一、ダークナイトモンに取り込まれる事なく倒された。 アニメ版では第29話でのソードゾーンにてタイキやキリハ達と闘い、封印を解いた「蛇鉄封神丸」で圧倒するもシャウトモンX5Bとデッカーグレイモンによって人間界へ飛ばされ、続く第30話(第1期最終話)ではそこでデジタルパワーを吸収し続け巨大化、破壊の限りを尽くし荒れ狂ったが、最期はオメガシャウトモンに倒され、彼が人間界に遺した太刀である「蛇鉄封神丸」は、第2期第22話(通算第52話)でバグラモンが人間界に侵攻するための鍵となった。 特別編1ではスタジアムゾーンで審判を務め、タネガシマでスタートの合図をしようとするもドンドコモンに阻害されてしまい、その後はコードクラウンが便所に流れていくのを見届けた後、タイキ達の健闘を称えて去っていった。特別編2ではスタディーゾーンで算数(数学)教師を務め、皇帝陛下ではなく校長陛下であるバグラモンの全校朝会のスピーチで眠っていたリリスモンとブラストモンに三角定規で「鬼神突」を繰り出して起こし、「定積分」の問題を出すもバリスタモンに解かれてしまい、かなり落ち込んでいた。 単行本に収録されているオマケ漫画「ばぐら家の横顔」ではばぐら家の父になり、長女のネネに厳しいが親バカになる。 リリスモン / Laylamon 究極体・魔王型デジモン・ウィルス種。 一人称は「アタシ」または「あたし」または「私」で、魔王級デジモンながら刹那的な目的でしか動かないことから、ロイヤルナイツの警戒網からは外れていた。 スイーツゾーンで初めてタイキ達の前に姿を現した。快楽主義的であるが相手を分析する冷静さを併せ持つ。直接的な戦闘能力は三元士中最も低いとされているが、細身でありながらダークナイトモンを軽々持ち上げる怪力を誇り、右腕のナザルネイルはあらゆるものを腐食させる力を持ち、触れられたダークナイトモンは左腕をそぎ落とした。 キレると「爆発」してしまい(アニメ版では爆発すると言動が激しくなり、周囲のデジモンたちを無理矢理合体させ強化・使役するようになるという設定になった)、第12話では3つ目のゾーンを破壊してしまい、バグラモンに厳しい罰を与えられながらも、むしろ狂乱するほどに歓喜してしまう。淫乱と暴虐は、どこまでも哀しいほどにリリスモンというデジモンの本質であり、その本質ゆえか背徳の化身で邪悪な存在で触れる事も近づく事も傅く事さえ許されない自身が高尚で神聖な存在であるバグラモンに支配され弄ばれる事に背徳的の感情を懐き、その感情に酔いしれ喜びを見出してしまっている。 バグラ大魔殿での戦いでは、第17話でブラストモンを吸収したダークナイトモンに戦いを挑むが敗れ、描写は無いものの強制デジクロスで取り込まれるが、ズィードミレニアモンが強制クロスオープンされた後は描写は無いものの元に戻り、最終決戦後はデジタルワールドを彷徨い、ブラストモンの背中に乗り、バグラモンの死(失恋)を悲しんでいた。 Web漫画では、元気を取り戻し性懲りもなくシャウトモン、スターモン、メイルバードラモン、ベルゼブモンと戦っている姿が描かれている。アニメ版とは違い、ベルゼブモンとの因縁の経緯は描かれていない。 アニメ版第2期ではブラストモンと共にデジタルワールド再統合後はデスジェネラルの台頭により、ランドの支配などの重要な任務からは外されている。休暇から復帰した後にはダークナイトモン直属の部下に配属され、ユウのダークネスローダーでブラストモン・イビルモンズと強制デジクロスし露出の多い格好となっている(英語版ではLaylamon Unitedという名称になり、デザインは露出が少ない黒い服になり、イビルモンズ(3体)の意匠は無くなっている)。その後、ブライトランドのヘルズフィールドにてベルゼブモンと戦うも敗れ、第18話(通算第48話)で復讐を果たすためブライトランドのデスジェネラルであるアポロモンの闇の人格であるウィスパードに唆され、彼の量産型ダークネスローダーによってブラストモンと強制デジクロスし魔獣リリスモン / Evilbeast Laylamonになり暴走するも、最期はベルゼブモンによってブラストモン共々消滅したが、漫画版ではブラストモンと共に最後まで生存した。 特別編1ではスタジアムゾーンで解説を務め、特別編2ではスタディーゾーンでデジ国語の教師を務め、「デジモン文字」の問題を出すもジジモンに解かれてしまった。 単行本に収録されているオマケ漫画「ばぐら家の横顔」では豆腐店りりす屋の店員になり、ジャージを着て昔ながらに自転車で豆腐を売って回っている。ゲコモン 第12話でリリスモンが3つ目のゾーンを破壊した際に、バグラモンが罰として、一時的にリリスモンの魂をこのデジモンの肉体に移し変えた。 アニメ版ではスイーツゾーンの住民として登場している。 ブラストモン / Blastmon 究極体・鉱物型デジモン・ワクチン種。 アニメ版では漫画版に先駆けて第1話からシルエットの状態で初登場し、その後は第3話、第10話では顔をシルエットで隠している状態で登場し、第12話で本格的に登場する。本作では当初は殆ど出番が無かったが、第2話ではシルエットの状態で登場、第10話では全体像が判明、第12話より存在感を増すようになる。 北方の山地で天災の如く恐れられていたが、気まぐれで、何らかの組織に所属することなどないと、ロイヤルナイツに思われていた。 アニメ版と同じく、変わった技名を付ける癖がある。また、自身の体の破片から分身(顔こそ本人だが、体は痩せている)を作り出し意志を乗り移らせて操る能力を持っているが、本作ではその能力は使わなかった。 圧倒的なパワー、強固な装甲はタクティモンを遥かに凌駕する単体ではデジタルワールド最強の生命体の一角で、単身で一軍に匹敵するとも言われ、「天災」と表現される戦闘力を誇る。だが、キリハの投げ槍な嘘に簡単に騙されてしまうように、一言で言えば「バカ」である。簡単な嘘に信じてしまう程単純な思考であるが、その思考故に思い込みが強く唯でさえ一撃一撃の攻撃が必殺の域であり、さらに気合を入れた一撃は凄まじいものになる。第14話でダメモンに唆されランチ目的で人間界に侵攻する。続く第15話でオメガシャウトモンとジークグレイモンを圧倒するが、シャウトモンX6(クロスシックス)に敗れ、傷ついたところをダークナイトモンに強制デジクロスされてしまうが、ズィードミレニアモンが強制クロスオープンされた後は描写は無いもののリリスモンと共に元に戻り、最終決戦後はデジタルワールドを彷徨い、リリスモンを背中に乗せ宝石を食べている姿が描かれた。 アニメ版では第26話でシャウトモンX5Bに敗れ、頭部だけとなり、所持していたコードクラウンがクロスハートに奪われ、戦線離脱となった(本人曰く「体が元通りになるまで何百年も掛かる」らしいため)。第2期では休暇から復帰した後にはダークナイトモン直属の部下に配属され、ユウのダークネスローダーでリリスモン・イビルモンズと強制デジクロスし鉄球型の武器となっている。その後、ブライトランドのヘルズフィールドにてベルゼブモンと戦うも敗れ、第18話(通算第48話)にてブライトランドのデスジェネラルであるアポロモンの闇の人格であるウィスパードの量産型ダークネスローダーによってリリスモンと強制デジクロスし魔獣リリスモンの下半身を構成する。最期はベルゼブモンによってリリスモン共々消滅したが、漫画版ではリリスモンと共に最後まで生存した。 特別編1および特別編2(『最強ジャンプ』に掲載され、どちらも単行本第3巻に収録)では、本編に先駆けて多くの出番があり、一人称が「俺」や「俺様」になったり、オネエ口調になったりしていた。特別編1ではスタジアムゾーンで選手として出場し、特別編2ではスタディーゾーンで図画・工作の教師を務め、自身を「美の天使」と名乗り、スケッチする課題を出しシャウトモンとバリスタモンとドルルモンがあまりにも下手な絵を描いたことで怒り狂ったが、キュートモンが描いた絵を見て合格を言い渡した。 単行本に収録されているオマケ漫画「ばぐら家の横顔」では高校受験真っ只中のばぐら家の長男になる。この時は眼鏡を付けるが、時々素顔に戻ることがある。好きな哲学者はルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインとハイデガーで、エドワード・ウィッテンの論文を読むのが趣味だったり、漢文が好きで陶淵明や白居易の詩を読んでいる。 アニメ版とは違い、リリスモンをアニメ版でのあだ名である「リリたん」ではなく、「リリちゃん」というあだ名で呼んでいるが、タクティモンとは少しだけしか関わらなかったためか、彼を「タクちゃん」というあだ名で呼ばなかった。
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三元士 / Three Generals
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「デジモンクロスウォーズの登場人物・世界」の記事における「三元士 / Three Generals」の解説
バグラ帝国軍の最高幹部。バグラモンは最も多くのコードクラウンを集めた三元士を後継者に指名するとしており、互いに競い合いながら各地のコードクラウンを狙う。 第30話(第1期最終話)でタクティモンが倒され、第2期第18話(通算第48話)でリリスモンとブラストモンが倒され三元士は全滅した。 漫画版ではタクティモンは倒されたが、リリスモンとブラストモンが生存する展開になっている。 タクティモン / Tactimon 声 - 島田敏 / カーク・ソーントン 究極体・魔人型デジモン・データ種。 バグラ帝国が誇る三元士の一人にして最強の存在で、武人のような姿をしている。「蛇鉄封神丸」と呼ばれる無双の剣や背中に装備された「タネガシマ」と言う大砲を使用して戦う。 一人称は「私」で、「パーフェクト」という言葉を好み、失敗した部下には容赦がなく、本人曰く「失敗した部下に2度もチャンスを与える事は珍しい」という程である。 「蛇鉄封神丸」は封印によって抜刀することが出来なくなっており、その封印はバグラモンしか解くことが出来ない。 第29話ではソードゾーンにてタイキやキリハ達と闘い、封印を解いた「蛇鉄封神丸」で圧倒するもシャウトモンX5Bとデッカーグレイモンによって人間界へ飛ばされ、続く第30話(第1期最終話)ではそこでデジタルパワーを吸収し続け巨大化、破壊の限りを尽くし荒れ狂ったが、最期はオメガシャウトモンに倒され、彼が人間界に遺した太刀である「蛇鉄封神丸」は第2期第23話(通算第53話)でバグラモンが人間界に侵攻するための鍵となった。 リリスモン / Laylamon 声 - 桑島法子 / シンディ・ロビンソン 究極体・魔王型デジモン・ウィルス種。 三元士の一人で紅一点。一人称は「あたし」または「私」。乳揺れなどのお色気描写もある(海外版『Digimon Fusion』ではお色気描写はカットされている)。鏡を介して他人を操る技「鏡の幻想」を使うなど、様々な術を使う。 高飛車な性格で、バリアを破れなかったブラストモンの配下であるスコピオモンを消すなど、冷酷非道な面が目立つ。 本人曰くキレると「爆発」してしまうようで、実際爆発すると言動が激しくなり、周囲のデジモンたちを無理矢理合体させ強化・使役するようになる。 第2期ではブラストモンと共にデジタルワールド再統合後はデスジェネラルの台頭により、ランドの支配などの重要な任務からは外されている。休暇から復帰した後にはダークナイトモン直属の部下に配属され、ユウのダークネスローダーでブラストモン・イビルモンズと強制デジクロスし露出の多い格好となっている。その後は暫く登場しなかったが、第16話(通算第46話)で再登場しブライトランドのヘルズフィールドにてベルゼブモンと戦うも敗れ、第18話(通算第48話)で復讐を果たすためアポロモン・ウィスパードに唆され、彼の量産型ダークネスローダーでブラストモンと強制デジクロスし、魔獣リリスモンへと変貌した。その後ベルゼブモンに止めを刺されてブラストモン共々消滅した。 漫画版ではブラストモンと共に最後まで生存し、悲劇的な最期を遂げたアニメ版とは逆の展開になった。 英語版での名称はLaylamon(レイラモン)。魔獣リリスモン / Evilbeast Laylamon 第2期第18話(通算第48話)で登場。リリスモンとブラストモンがアポロモン・ウィスパードの量産型ダークネスローダーで強制デジクロスした姿。リリスモンが上半身、ブラストモンが下半身を構成している。意思は殆どリリスモンになっている。ヘルズフィールドの負のパワーを宿しており、周囲を消滅させる能力を持つ。ヘルズフィールドにて全てを破壊するべく暴走するが、ベルゼブモンやシャウトモンX7の前に敗北し、その後ベルゼブモンに止めを刺されてブラストモン共々消滅した。 漫画版では未登場。 英語版での名称はEvilbeast Laylamon(イビルビーストレイラモン)。 ブラストモン / Blastmon 声 - 岸尾だいすけ / パトリック・ザイツ 究極体・鉱物型デジモン・ワクチン種。 三元士の一人で、宝石で出来た身体を持つ。一人称は「俺」または「俺様」。攻撃的な性格で、渋く重苦しい喋り方が特徴。また、オネエ口調になったり、関西弁になったりと、度々口調が変わる。タクティモンを「タクちゃん」(漫画版では少ししか関わらなかったため呼ばない)、リリスモンを「リリたん」(第2期から。漫画版では「リリちゃん」)とあだ名で呼ぶ。また、変わった技名を付ける癖があり、キリハから「最悪のネーミングセンスだな」と言われた。 宝石を食料にしていて、特にダイヤモンドを好んでおり、ドルルモン曰く「宝石の事になると手が付けられない」らしく、サンドゾーンの宝をコードクラウンではなく宝石の一種だと思い込んでいた。 自身の体の破片から分身(顔こそ本人だが、体は痩せている)を作り出し、意志を乗り移らせて操る能力を持つ(漫画版ではその能力は使用しなかった)。 第26話でシャウトモンX5Bに敗れ、頭部だけとなり、所持していたコードクラウンがクロスハートに奪われ、戦線離脱となった(本人曰く「体が元通りになるまで何百年も掛かる」らしいため)。 第2期では休暇から復帰した後にはダークナイトモン直属の部下に配属され、ユウのダークネスローダーでリリスモン・イビルモンズと強制デジクロスし鉄球型の武器となっている。その後は暫く登場しなかったが、第16話(通算第46話)で再登場しブライトランドのヘルズフィールドにてベルゼブモンと戦うも敗れ、第18話(通算第48話)ではアポロモン・ウィスパードの助けを経て、彼の量産型ダークネスローダーでリリスモンと強制デジクロスした。その後ベルゼブモンに止めを刺されてリリスモン共々消滅した。 漫画版ではリリスモンと共に最後まで生存し、悲劇的な最期を遂げたアニメ版とは逆の展開になった。 チーフデザイナーの渡辺けんじは、最初はサメ型のキャラを描くつもりだった。
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