ビスト一族 / ビスト財団とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ビスト一族 / ビスト財団の意味・解説 

ビスト一族 / ビスト財団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:28 UTC 版)

機動戦士ガンダムUC」の記事における「ビスト一族 / ビスト財団」の解説

サイアム・ビスト 声 - 永井一郎 ビスト財団創始者物語の発端となるラプラス事件当事者であり目撃者であり、物語締めくくるキーパーソンでもある。冷凍睡眠繰り返し宇宙世紀0096年においても100歳以上長命保って西暦時代から生き続けている。停滞する世界変革のため、長らく封印されてきた「箱」解放目論む。父はサイアム少年時代ゲリラ活動加わって投獄され獄中死した。その父は寡黙実直な男だったとされる。母は病気がちだったとされ、妹にシャーラ(名前の登場と「継ぎのある服を着ていた」との記述がある)がいるが、自身生存ラプラス事件引き起こした黒幕露呈し家族らに害が及ぶ危険性サイアム考え少年時代決別したため(ラプラス事件後、サイアム二度と母と妹に会うことはなかった)、その詳細不明西暦末期中近東位置する小国羊飼い家柄生まれたサイアムは、地球連邦政府宇宙移民政策による社会歪み貧困から報酬目当てテロリストとなり、宇宙世紀元年ラプラス事件テロ関わるラプラス爆破後、作業艇仕掛けられていた時限爆弾口封じのために仲間達と共に爆殺されそうになるものの、たまたま船外作業作業艇から出ていたことから一命取り留めその際粉みじんになったラプラス残骸の中で億分の一以下の偶然で「ラプラスの箱」を入手する連邦政府支配体制揺るがしかねない「箱」の力は絶大であり、サイアム地球へ帰還した後、その「箱」の力を利用してしあがり裏社会頭角現してゆく。やがてアナハイム・エレクトロニクス社と関係を持ち役員待遇アナハイム社内迎えられサイアムは、専務の娘と結婚して名門貴族ビスト家の婿養子となる。ビスト家の名を冠して創設された「ビスト財団」は、当初宇宙へ美術品輸送始めとした社会貢献隠れ蓑にしたマネーロンダリング機関でしかなかったが、サイアム隠匿する「箱」の力を背景にして、宇宙世紀世界隅々にまで影響を及ぼす強大な組織育ってゆくことになる。その一方ラプラス事件暗殺されたリカルド・マーセナスの演説に対して自分たちのような者にこそ大事なこと伝えようとしていた」という感慨抱きその後「箱」内容公開しなかったために一年戦争止められなかったという後悔抱えており、「箱」条文予言され新人類近しいニュータイプにこそ「箱」返却すべきだという思いを抱くようになる。 バナージから見た場合サイアム曽祖父に当たり、若い頃容姿似ているサイアムはバナージをユニコーン相応し乗り手称している。 ビスト財団を守るために、宇宙世紀0051年頃財団乗っ取り計画していた自身次男交通事故偽装して謀殺した過去を持つ。 物語終盤「箱」隠匿され、サイアム自身が眠る氷室へと辿り着いたバナージとミネバ「箱」真実地球生まれた瞬間から進化つづけてきた生物可能性自分見た幻覚その意味100年近くの間、胸にしていた思い伝えきり生命維持装置停止させ、自らその命を絶つ。そして、「箱」真実ミネバによって、地球の人々伝えられるアニメ版において、サイアム・ビストの声優永井一郎起用することにより、『1st』のナレーションがサイアム・ビストによるモノローグであるという意味を持たせている。なお、永井episode 7公開前の2014年1月27日死去したため、本作品は遺作一つとなった。 カーディアス・ビスト 声 - 菅生隆之 サイアムの孫にしてビスト財団二代目当主60歳。家の呪縛囚われる事を嫌い、父の死後家を飛び出し素性隠し地球連邦宇宙軍入隊して一時期戦闘機パイロットになったこともある。その一族中において異色経歴鋭敏な頭脳サイアム見込まれ二代目当主となる。バナージの実父であり、息子が高いニュータイプ素質秘めていると知るや、それを開花させゆくゆくは自分後継者として育てるつもりだったが、愛人であるバナージの母、アンナ・リンクスは息子財団呪縛囚われるのを恐れ、バナージを連れ彼の元を去る。その後所在は常に把握していたものの、二人政争巻き込ませまいとする配慮と彼女に対す最大限誠意として、自ら会うことを禁じていた。父のことを尋ねて母を悲しませまいと考えた子供時代のバナージは、父との記憶無意識の底に封じ込め、まだ幼かったこともあってカーディアスの顔も名前も完全に忘れ去ってしまう。 父を謀殺したのが祖父であることに気づき当初憎みもしたが、父が当主の器ではないことに気づいていたことと、父の死後急速に枯れた祖父の姿を見たため、後継者として完全に任せてもらえなかった父と違い祖父認めてもらう事を目標邁進し続けた結果祖父意向に従う二代目当主としてその辣腕をふるう。そして祖父意思汲み「箱」袖付き引き渡そうとするが、財団優位性を失う事を恐れたマーサ介入により失敗し、彼女の命を受けた実子アルベルト銃撃される死に際、偶然再会したバナージに希望見出し破壊しようとしていたユニコーンガンダム彼に託す。自らが父親であることを告白した後、爆炎呑まれその生涯閉じる。 アルベルト・ビスト 声 - 高木渉 カーディアスと正妻エレンの間に生まれた息子で、バナージの異母兄33歳アナハイム・エレクトロニクス社重役務めている。マーサの命により、「袖付き」への「箱」譲渡阻止企みエコーズと共にネェル・アーガマ乗り込んでくる。 小説版ではユニコーンガンダム並々ならぬ執着見せるだけでなく、ネェル・アーガマ出会ったバナージが異母弟であることを知った後は、機体託されたバナージに対して激し嫉妬から殺意に近い憎悪を向けるようになるマーサ近親相姦を結ぶ関係でもあり、彼女の忠実な犬として他者に対して財団威光笠に着る小心者として描かれる。しかし次第父殺し罪悪感苛まれていき、その救いガエル襲撃から偶然助けられたマリーダに求めるようになる。彼女に自分マスターとする「再調整」を施し、バンシィのパイロットとしてバナージごとユニコーンガンダム葬り去ろうとするが失敗。彼女が自分の元を去ると、独断リディをバンシィの新たなパイロットマーサには別人資料渡している)に仕立て上げ、自らもマリーダと再会するためにバンシィの援護名目周囲反対押し切り率先して戦場に向かう。この頃には数度戦闘体験し胆力図太さ鍛えられたのか、表面上はマーサ従いながらも、凋落陰り見せ始めた彼女を観察するなど冷静な対処出来るようになる。そして「箱」にも以前ほどの熱意向けず、むしろマリーダ優先行動するうになる物語終盤にはマリーダの保護奔走するが、時既に遅くマリーダはリディの手殺されてしまう。その直後、光になったマリーダからは「自分愛してくれた人」として、彼女の導きマーサ決別し、バナージに「自分にしかできないやり方で」協力するうになるアニメ版では人物像異なり鼻持ちならず地に足の着かない小心者ながらも、序盤からネェル・アーガマクルーの疲労気遣う良心的な面を見せる。また、ユニコーンガンダムへの執着薄く、「鍵」の役目果たせなくさせるために電装部品破壊進言している。バナージに対す感情も、ユニコーンパイロットだったと判明しても他のクルーと共に驚くだけで、その後もバナージを「彼」呼んで事務的に対応するなど、そもそも「弟」や「ビスト一族」として意識していない様子描かれる。更にマリーダに命を助けられたのを境に人間的な成長見られリディがバンシィ・ノルン受領の際に「バナージを殺すことになる」と告げると苦渋表情覗かせるようになっているマーサとの関係も小説版のような歪んだ肉体関係のような設定無く叔母手を結んだ理由としては高圧的かつ傲慢な父親との意見の相違があった旨の発言をしている。アニメ版後半では宇宙に戻る事こそないものの、多く原作と同じ行動をとる。 『獅子の帰還』では、リディ友人として再会メガラニカ所在情報伝える。そしてまた、マリーダの夢をときどき見ており「彼女の死に際見せてくれたものに比べれば血筋こだわりなど些細なものだ」と語るなど、更なる人間的成長うかがわれる。 マーサ・ビスト・カーバイン 声 - 塩田朋子 サイアムのもう1人の孫であり、カーディアスの妹。アルベルトとバナージの叔母にあたる。55歳アナハイム・エレクトロニクス創業者一族であるカーバイン家に嫁ぐ小説中では社長夫人とも呼ばれている。妖艶な美貌持ち政治家的な気質才覚多分に擁した人物であり、こと政治的手腕においては兄をも凌ぐ女傑アナハイム拠点である月に腰を据えていることから、「月の女帝」と呼ばれるほどの権勢奮っている。 アニメ版では利用できる物はとことん利用する現実主義者として性格面や野心整理されている。機動戦士ガンダムUCラプラスの箱」については、財団アナハイム連邦の関係の現状維持望んでおり、「箱」開放阻止奔走するインダストリアル7襲撃も彼女の差し金であり、アルベルトネェル・アーガマ送り込んだ黒幕。 かつてサイアム父親謀殺されたことに衝撃を受け、以後男社会に対して激し憎悪を抱くようになる。だがその行動過激で、インダストリアル7への武力介入始め、「再調整」されたマリーダ(女)がジオン残党(男)を殺していく様をミネバ見せつけ、その上で生物として女性上位理論嬉々として女に語る。甥であるアルベルト近親相姦的関係をもつなど破滅的な行動を取ることもある。自分たち女が主導する世界社会変革しようと、自分と同じ強く気品ある女性であるミネバ共闘持ちかけたこともある。だがそのミネバからは、彼女の気質は男そのもの拒絶される物語終盤ネェル・アーガマ部隊への妨害やバンシィによる実力行使行い「箱」奪取目論むがバナージやその仲間たち奮戦により失敗最終手段としてメガラニカを「グリプス2」で消滅させて「箱」流出妨害しようとするも、その場居合わせたロンド・ベル司令ブライト・ノアにより身柄拘束される機動戦士ガンダムNT U.C.0096の『ラプラス事変』を拡大させた責任問われて、連邦政府によって幽閉状態にあったマーサだが、態度以前とは変わらず堂々と自信満ち溢れていた。『報告書-U.C.0097-』によればマーサはバンシィとフェネクステストAE社側として立ち会っていた一人であり、『不死鳥狩り作戦進めにあたっては、彼女の協力情報提供欠かせないとされている。AE社、ビスト財団連邦軍マーサとは距離を置いてある状況であるからルオ商会としては情報提供代わりに彼女の名誉を回復するも一つの手段であると書かれている。 ガエル・チャン 声 - 青山穣 カーディアスの腹心部下。元連邦軍人で、ボディガード務め屈強な男。カーディアスの死後はその仇であるマーサアルベルトへの報復為にガランシェール隊と共闘する失敗負傷してネェル・アーガマ収容されるその後、カーディアスの息子のバナージを見出したことからネェル・アーガマ協力することになる。 物語終盤、ビスト邸からユニコーンガンダム移動するバナージを襲撃してきたフル・フロンタルシナンジュからバナージを護る為に奮戦するが、シナンジュビームライフルから発射されビーム直撃受けて死亡アニメ版ではガランシェール隊と共闘せず、サイアム保護しながらメガラニカ事態静観しており、バナージらが再度メガラニカ現れた際にサイアムとともに箱の担い手として迎える。メガラニカ襲撃してきたフロンタルネオ・ジオングから生身のバナージを守るためにシルヴァ・バレト駆って奮戦するも全く歯が立たず撃墜されようとした時、バナージの呼び出したユニコーンガンダム援護により命を救われ、そのユニコーン後ろ姿自身のかつての主の姿を重ねる。 エレン アルベルトの母。 ジュスト コロニー公社副総裁。マーサ・ビスト・カーバインの叔父

※この「ビスト一族 / ビスト財団」の解説は、「機動戦士ガンダムUC」の解説の一部です。
「ビスト一族 / ビスト財団」を含む「機動戦士ガンダムUC」の記事については、「機動戦士ガンダムUC」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ビスト一族 / ビスト財団」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ビスト一族 / ビスト財団のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ビスト一族 / ビスト財団のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの機動戦士ガンダムUC (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS