ビスフェノールAを原料とする樹脂からの溶出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 00:38 UTC 版)
「ビスフェノールA」の記事における「ビスフェノールAを原料とする樹脂からの溶出」の解説
ポリカーボネートやエポキシ樹脂のようなビスフェノールAを原料とする種類の合成樹脂では、洗剤で洗浄した場合や酸・高温の液体に接触させた場合にビスフェノールA成分が溶け出すことが知られている。アメリカ合衆国での調査では、ヒトからかなりの確率で検出された。 特に話題に上るものの一つにトマト缶がある。缶の内側にエポキシ塗装が施されており、トマトの酸性度が高いので、溶出が認められるとされた。 1996年『奪われし未来(Our Stolen Future)』をきっかけに調査が始まり、日本の製缶業界では自主的なガイドラインを設定、厚生労働省の呼びかけと共に日本生協連も対策を行っている。 2008年、厚生労働省食品安全部基準審査課はホームページに「ビスフェノールAについてのQ&A」を掲載し、特に乳幼児と妊婦に対して注意を呼びかけられている。 生協による日本国外製品の検査結果は次の通りである。 フルーツ缶詰め類 検出せず マッシュルーム缶類 0.007〜0.009ppm トマト類 0.023〜0.029ppm ミートソース0.013〜0.025ppm ツナ缶類0.036〜0.051ppm
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