ヒルズ側の犬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:46 UTC 版)
「ワンワンセレプー それゆけ!徹之進」の記事における「ヒルズ側の犬」の解説
徹之進(てつのしん) 声 - 高木礼子 本作の主人公。生後7か月のトイ・プードル。一人称は「僕」。ルミのペット。九州生まれなので(エセ)九州弁混じりで喋る。ルミとショコラのことが好きだが、上手く告白できていない(ショコラとは後に両思いになったが、やがて悲劇的な結末を迎えてしまう)。名前の由来は、ルミの元ボーイフレンド「徹(とおる)」と「進(すすむ)」を組み合わせたもの。犬山家の財政難を救うべく奔走するが、なかなかうまくいかない。実はかなり名犬の血統の生まれらしく、時価100万円ほどの価値があるらしい。自身もその事に誇りを持ち、懐には絶えずかなり長い巻物のような血統書を携帯し、血統自慢の際には見せ付ける。102匹兄弟の81番目と思われていたが、これは母・千代の勘違いで、実は91番目だった。犬魔法の才能がありセトの指導の下、短期間で犬魔法を修得した。ネオの口から自身と千代との間に出来た6匹の子供のうちの1匹であると明かされたが、それは前述の勘違いによるものであり、実際にはネオとの間に直接的な血縁関係は無かった。 なお、血統書は第25話でポチに洗われて中身が消え、使い物にならなくなってしまう。第5話で血統書の大映しのシーンがあるが、ここで徹之進の親は「純一郎」と記されている。しかし、最終話において、千代の勘違いで、徹之進の父はタゴサク(田吾作?)であることが写真により判明したことから、誤った血統書であることが分かった。なお、本作に出てくる血統書は、実在する愛犬家団体であるケネルクラブ、KC(イギリス)、AKC(アメリカ)、ANKC(オーストラリア)、JKC(日本)などが発行する書式とは異なり、アニメオリジナル(巻物式)の設定となっている。セレブナイト 声 - 高木礼子 徹之進がセトの "犬魔法" で人間の青年に変身した姿。ただし活動時間は3分(時間切れで変身が解除されても、すぐに再変身することが可能)。どこぞの中東系王族を模したかのような派手な衣装に身を包む。その正体は犬楽園の犬たちの間での秘密となっていたが、ルミに正体がばれてしまう。セトによる修行のため、自分自身での変身も可能となり、3分以上の活動もできるようになったらしい(修行の際、変身してからカップラーメンを食べている)。登場する際のきめ台詞は「愛と勇気(正義)とお金儲けの使者、セレブナイト参上」。 セト 声 - チョー(第39話までは旧名の「長島雄一」名義、第40話のみ「チョー(長島雄一)」と表記) 年齢不詳の老いたミニチュア・シュナウザー。エジプト出身。代々"犬魔法"なる怪しげな術が使える家系に生まれ(数十年前、チベットでの修行を経て "犬魔法" の正統な後継者に選ばれている)、その術を使い野良犬の救済を目的とした異空間"犬楽園"を作った。基本的に犬楽園の存在や秘密を明かした犬に対しては猿に変えて追放する罰を与えると決めており、第21話では犬楽園とは無関係の飼い犬たちとサッカーに興じた際に、危うく犬楽園の存在をばらしかけた徹之進の尻尾だけを猿のものに変えている。しかし、ルミにセレブナイトの正体がばれた際には、徹之進からルミへ別れを告げさせるためにルミを犬に変えたが彼女に言いくるめられ、特別にルミにも犬楽園の秘密を守るように告げてこの件を不問にした。プロポーションの良い人間の女性を好み、周りの目を無視しよく地上に出向かっている。特に彩の大ファンでポチを通じてサインを貰ったこともある。基本的に「面白そう」と思ったことにしか協力しないが、いざとなると心強い。新月の日は魔力、特に予知能力が鋭くなることから、人間に変身し占い屋を開き儲けている。かつては武田信玄の飼い犬だった。源さん、虎之助など人間界においてもかなり顔が広い。徹之進をネオの犬魔法から守るためその身を犠牲にしたと思われたが実は生き延びており、犬魔法を伝授した徹之進とネオの最後の戦いを見届けた。 ポチ 声 - 大畑伸太郎 一人称は「オイラ」。彩のペットで、顔が不細工なブルテリア。年は徹之進と同じぐらいで、語尾に「〜ッス」と付ける。散歩中にジョンのからかいから救ってもらったことから、徹之進を慕い敬称で呼ぶが、何故か放送ごとに毎回この敬称は異なっている。犬だが猫舌。芸能界の裏事情に詳しい。気の弱い性格をしているが、自ら危険な選択を選ぼうとする勇気もある。第25話で徹之進の血統書を洗って真っ白にしてしまった。徹之進がセレブナイトに変身してルミのテニスコーチを行った際、代役として人間に変身したこともある。生まれた時から「12」という数字に縁があり(誕生日が12月12日であることなど)、そのためジョンにトゥエルブの正体ではないかと疑われたこともある。 ハカセ 声 - 下和田裕貴 5歳の天才ウェルシュ・コーギー。IQは200と名乗るが実際は200.5。普段はトレーダーのようなことをしており、"犬楽園"の運営資金を稼ぐ。また、その有り余る知能を使って様々なコンピュータや兵器を作り出す。しかし、運動はかなり苦手で自身もそれを認めている。アキバ系であり「萌え」という言葉を発することも。口癖は「〜し」。特に「天才に抜かりはないし」と言うことが多い。 ハンゾウ 声 - 間島淳司 7歳の伊賀流の忍者豆柴(忍術は独学で修行した)。忍者だけあり、まきびしを使ったりもする格好良い姿も見せるが、その一方でドジな一面ものぞかせる。口癖は「〜ござる」。幼い頃の不幸な出来事でグレた野良犬になっていた際にセトと出会い、彼の薫陶で更生できた。その恩義に報いるためにセトの忠実なる "御庭番犬" となる。名は服部半蔵から。髭を生やした中年男性風の人間に変身することもある。最終話ではイワンとリニアの生存を知るや、自分たちが作ったイワンの墓に対して「『イワンのはか』じゃなくて『イワンのばか』と書いておけばよかったでござるな」と言うなど、笑いを取るシーンも見られる。 メグ 声 - 斎藤千和 2歳のパピヨン。某チワワに取って代わるようなアイドルになることを夢見るが、面倒臭がりやで未だ叶わず、オーディションも悉く落選している。たまに犬魔法の力を借り、人間(10代後半のおしゃれなギャル風)に化けることも。オードリーとはライバル。犬楽園スパイとして徹之進の心を弄んだショコラを必死に説得したことがある。実は密かに徹之進を想っている。 ビクトリア 声 - 寺田はるひ 5歳の美女犬プードル。かつてはテレビコマーシャルに出た経験もある。普段はセトの "秘書犬" を務めており、その関係で普段から犬魔法を使い、人間(典型的なVIP付きの秘書風)に化け、人間と接触することが多い。子供の頃からの象アレルギー。オバケの類が苦手。失恋暦27匹と1人(その内の1人とはラシッドのことである)。 リニア 声 - 鈴木達央 6歳のスピード狂のイングリッシュ・セッター。ハカセが造った乗り物の運転を任される。乗り物に乗ると性格が変わる。 宇宙にあるネオの衛星内で仲間たちを逃がすために1人残って迎撃兵器と戦い、命を落としたと思われたが実は生き延びており、衛星爆破寸前に宇宙船を発見しイワンと共に生還した。後にビクトリアとデートの約束をした。 イワン 声 - 石上裕一 10歳のマッチョなシベリアン・ハスキー。傭兵犬だった経歴を持ち、争いごとなら負け知らずだがまったくモテず、今までに一度もバレンタインデーにチョコを貰ったことがない。「バカ」と呼ばれてばかりいるが、そのことを激しく嫌がっており、自分に対して言われたことでなくても「バカ」という言葉を聞いただけで「イワンに馬鹿って言うな!」と怒り出す(自分がバカだと認めたことや、冷静さを失った徹之進に「バカはお前だ!」と言い返したこともある)。アスリートのような中年男性風の人間に変身する回もあった。 宇宙にあるネオの衛星内で、徹之進を救うために自分は衛星内に残り、徹之進の乗ったロボの頭部を瓦礫ごと宇宙空間に押し出した。その後、衛星の心臓部に仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれて命を落としたと思われたが、上述の通りリニアと共に生還した。 オオアナ 声 - 小伏伸之 10歳くらいのペキニーズ。ネットギャンブルにハマりまくっており、名前の通り"大穴"ばかり狙うが、負けてばかりいる。稀に多額を当てることもあるが、この運の悪さは誰もが認めるところであり、道に迷ったとき、徹之進がオオアナの読みとまったく別の方向へ進み、勘の悪さを逆利用して成功した例もある。 ショコラ 声 - 廣田詩夢 ユキのペットのチワワ。徹之進が口を滑らせたことから "犬楽園" の仲間入りをすることとなった。実は徹之進より年上であり、初登場時の年は1歳半前後と推定される。徹之進の気持ちにはなかなか気付かないでいたが、やがて両思いになり、犬魔法で犬の姿になったルミをそうとは知らず嫉妬したこともある。 一見、ヒルズの仲間として徹之進達と友好的に接しているように見えるが、実はネオがヒルズに潜ませていた白金のスパイ・トゥエルブ。サーカスで虐待のような厳しい調教をされていたところをネオに助けられたという過去があり、そのためネオには逆らえずスパイとして暗躍することになった。ネオに犬魔法で付けられた首輪のためネオを裏切ることができずにいたが、自分を助けるためにネオに戦いを挑んだ徹之進を追って白金に乗り込み、徹之進をネオの呪殺魔法攻撃からかばい、死んでしまう。最終話ではセレブナイトの前に霊体となって現れ、怒りに任せて戦うセレブナイトを制止した。トゥエルブ 声 - 高木礼子 ショコラが白金のスパイとして活動していた時期の名。常に覆面で顔を覆っており、ネオがセトの秘伝書を奪うまでは、ネオの前ですら素顔を見せなかった。トゥエルブという名前は、ショコラの住所(麻布十二番)に由来するコードネーム。 チン 声 - 長嶝高士 料理人(料理犬)のチャウチャウ。中国で料理の修行をした経験がある。 ミカ 声 - 愛河里花子 商売上手の三河犬。普段は名古屋の犬楽園にいる。ミカが独自に開発した会計ソフト「犬太郎」が人間界で大ヒットし、大儲けしている。犬楽園No.1のセレブ。犬楽園の会計も預かっている。 パブロフ 声 - 長克巳 獣医のセント・バーナード。年齢不詳の老犬。以前は山岳救助犬(17世紀中頃〜20世紀初頭)として活躍していた。セトとは付き合いが長いらしく、タメ口で話す。 モップ 声 - 高木渉 パブロフの助手のコモンドール。いつもあたふたしているが努力を惜しまない性格。パブロフから「やつはきっといい医者になるだろう」と目されている。 ジョン 声 - 伊丸岡篤 黒金家のペットのダックスフント。外国人の片言のように英語を部分的に話す。嫌味な性格で、徹之進を「カントリードック(田舎犬)」、ポチを「チキン(臆病者)」と呼んで馬鹿にしていたが、相手にされた例がなく、犬楽園の犬たちからもヘタレ呼ばわりされていた。血統書は一見長いが実は5000円程度の犬。口先は達者だが、ドジで弱虫と情けない性格をしており、頻繁に徹之進たちの足を引っ張っていた。やがて白金側の犬世界の一員になったが使い走り程度の役割しか与えられず、ついには爆弾付きの首輪を付けられて犬楽園爆破のための捨て駒にされてしまったところを徹之進に助けられた。そのため白金から追われる身となり、飼い主の麗華のもとへも戻れず、犬楽園に身を寄せることになった。徹之進を「ブラザー」、白金の追手から自分を守ってくれたポチを「マイフレンド」と呼んで好意を寄せるようになったり、麗華を気遣うなど根は悪いやつではないのだが、軽い性格と弱腰なところは相変わらず。ネオの死後ようやく麗華のもとへ戻ったが、白金の犬世界に戻ったかどうかは不明。 セレブ戦隊 ヒルズレンジャー(セレブせんたい ヒルズレンジャー) ネオの陰謀を阻止するために結成されたチーム。徹之進・ポチ・ハンゾウ・メグ・ビクトリア・リニア・イワン・オオアナの8匹が実動部隊、セトが司令官、ハカセがメカニックを担当する。個性の強いメンバーが実動部隊に揃ったため、まとまりが良いとは言い難く、また決めポーズの練習など余計なところに労力を費やして肝心の任務に遅れるなど、いまいち頼りない。結局あまり活躍できないまま自然消滅していたらしく、第44話で徹之進が久々にコスチュームを纏った際には「まだ持ってたのか」と呆れたような口調で言われていた。
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