黒金家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 05:12 UTC 版)
亜人たちと常人(人間)の住む異世界に迷い込んだ「リアルワールド」の住人ではある。主人公とニャーチの話す日本語は異世界でも通じるので、一般生活でさほど困る事はない(ただし、現代日本のような文明器具が発達している訳ではなく、ほぼ150年位前のヨーロッパの文明レベルとなっている)。主人公(マスター)は非亜人であるが、駅長・ソフィアなども非亜人なので、異世界の住人は主人公に違和感なく接している。 マスター 主人公。妻との新婚旅行から故郷でもある「ナゴヤ」への帰り道、二人で異世界の列車に迷い込み「ハーパータウン」駅で降りる。迷子になった二人は駅長のはからいで、駅員兼駅構内の喫茶店「ツバメ」のマスターとして、夫婦で住み込み生活をすることになった(異世界の人々には本名の名前やマスターなどと呼ばれる、本名についてはホームページや単行本などを参照のこと)。名古屋出身なので名古屋弁を話し、「ツバメ」のマスターでいる時は名古屋めしをベースにした洋食を主にメニューとする(夕食は客人が食べなかったストックを妻・ニャーチとともに食事する)。だが、同じ料理を二度以上作るのは難しい。 異世界へ転移するのと同時に妻・柚が亜人猫・ニャーチとなってしまい、姿かたちはほぼ違うものの、(彼女の態度・表情などから)彼はニャーチを愛する妻・柚とすぐに確信した。彼女は、自分が柚であるという事が曖昧になっており、自分のことを「ニャーチ」を名乗るので、彼は妻(ニャーチ)と他の亜人たちに対しては彼女を「ニャーチ」と呼ぶ事にした(回想では彼女を「柚」と呼ぶ)。 「ハーバータウン」駅は「ローゼス=ハーパー線」の終点で、駅舎内に喫茶店「ツバメ」が営業されていて主人公とニャーチはその上、二階に寝泊まりする。 コミカライズ版では「ナゴヤ人」という部分が強調されており、モーニングサービスにはこだわりがあり、サバスに採算を心配されるが、主人公曰く「ランチなどで採算はとれていますから」とパン・サラダ・茹で卵のセットを頑として譲らない。 メガネを掛けている、幼いころから近眼だったらしい。苦手な食べ物・飲み物はトマトスープで給食皆勤賞を逃した事がトラウマになっていて、柚(人間時代のニャーチ)の持っていたコーンポタージュと交換して貰った事がある。だが、ロランドの造ったスープは美味しく飲む事が出来た。 ニャーチ 主人公(マスター)の妻。人間時代の本名は「黒金柚」(くろがね ゆう)。夫であるマスターと共に列車の中でリアル世界(東海地区の列車)から異世界(ローゼス=ハーパー線のSL)に迷い込むと同時に、猫の亜人(化け猫)となってしまう。人間時代のことは(完全に記憶から消えて)忘れてしまい「ニャーチ」を名乗るが、マスターのことは夫であることを認識している(主人公のことを猫化してからは「ごしゅじん」と呼ぶ)ため、他の人が主人公に横恋慕しようとすると嫉妬する。コミカライズ版の「最終列車」で猫化された状況が明らかとなる。 マスターとの馴れ初めは、仲間内での花見の席であった。名古屋弁で親しくなり、マスターの手料理を気に入ってしまい、プロポーズをした。 マスター程ではないが、料理を作ることが出来る。いつもは「ツバメ」でホールを務めるが、飲み物は彼女の担当である。主人公が駅務で忙しい時は、ロランドと二人だけで店内の業務をこなす事になる。ロランドの弟子入りを断ろうとした夫に対して、「ツバメ」で雇うようにと最初に助言したのは彼女で、実際ロランドの参入は彼女にとってありがたかった。 基本的に「ツバメ」の試食担当は彼女が行う。主人公は「ニャーチの味覚が(他のメンバーより)一番信ぴょう性がある」と判断してのこと。 酒には強い方だが、酔っぱらうと暴走するところがあり、そのたびにマスターに窘められる。彼女の酒強さぶりには女剣士12号も舌を巻いた。また、うろたえると変な踊りをする癖がある。 話す言葉は人間時代は祖母直伝の名古屋弁をよく使い、亜人になってからは語尾に「~のな(なのな)」をつける口癖があり、それが周囲の人々によく伝染する。 人間時代はともかく、亜人になってからは特に夫であるマスターを溺愛していて、においをかぎたくなるほどのフェチ。
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