よしえサンち
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『モーニング』(講談社)で、2001年27号から2003年16号にかけて連載された。『気分は形而上』と同じ4コマ形式が取り入れられた。 成長に伴い、アユちんが幼稚園入園、ツッくんが小学校に進学をした点が前作とは異なる。 しかし、単行本の売れ行きこそ悪くはなかったものの、アンケートの結果があまり芳しくなく誌面リニューアルに伴い連載を終了した。新規読者の獲得が難しくなり、固定ファンも雑誌中心から単行本中心へとサイクルを変化させたとみられる。『よしえサン』から続けて読むと、設定に変更があり違和感を感じさせるが、この変更は『それはエノキダ!』において『よしえサンち』の連載開始までの合間の出来事をネタにしたことによる。単行本は全3巻が刊行され、通常コミックス版は絶版であるが電子書籍として復刊している。
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よしえサンち(実在S家)
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ニョーボ 主人公。大学時代の合コンで実在マンガ家S(作者)と知り合い、その後結婚して実在夫婦となった。 元“実在OLよしえ”。OL時代は損保会社の計算課に勤務していた(後に専業主婦)。よく「ホホホ」なことを言って、周りをおじぞうにする。また、脳ミソがヒュ〜ヒュ〜のためうっかりやドジが激しいが、物事にこだわらないおおらかな性格の持ち主で、人当たりがよく、コミュニケーション能力が高い。地元球団である中日の大ファン。実家に帰ると、よく実在おとと(弟)をいじめる。 滅多に風邪を引かない、食あたりをしにくいなど非常に健康で丈夫だが、ド近眼。また、子供のころから体がカタく、中学校からはカタい体をなんとかやわらかくしようと体操部に入るものの、担当教師に披露したのはただのジャンプだったという逸話を持つ。体のカタさはその後もかわらず、たびたび作中でネタとなっている。 作品中では「女の海峡一人酒(作詞作曲はダンナ)」と言う曲をよく歌っているが、実母譲りの音痴で、どんな曲でもお経のようなものになってしまう。 結婚当初は家事が苦手で、ダンナが作った料理の手際の良さと美味しさにショックを受けるほどだったが、次第に改善されていった。一方、財テクを駆使していつのまにか一千万円という高額の貯蓄を達成してダンナを驚かせるなど、経済には強い。 子供を持つ事には消極的だったが、旦那の熱意に折れ、出産を決意。第一子の匠クン誕生後は、子供を愛する良き母親となった。しかし子供が全て男の子だったため、「女の子が欲しいわ〜」とぼやいていた。 ペ〜パ〜ドライバー(作品用語で、ペーでパーなドライバーのこと。半濁点が二重丸で表現される)で、『よしえサン』連載当時は、迷走の挙句に目的地とまったく異なる場所(名古屋市総合体育館)に到着してしまったため、子供たちが「総合体育館」にトラウマを抱えたこともあった。 『よしえサンち』では、ダンナの漬かり過ぎたヌカ漬けが嫌いであった為に、夜中に仕事場に忍び込み浅漬けドロボーをしていたが、『よしえサン日記』からは、自らヌカ漬けを始めた。 『気分は形而上』『よしえサン』『よしえサンち』までは、「よしえ大先生」という名義で漫画を描いたことがある。『気分は形而上』『よしえサン』では番外編を、『よしえサンち』では『それはエノキダ!』の単発女性キャラの顔の部分を描いていた。 『イブニング』2013年10月22日号の誌面にて、既に脳腫瘍のため死去していたことが発表された。享年は非公表だが、作者の5歳下だと考えると48か49歳で他界した可能性が高い。 ダンナ 実在マンガ家S。福井県福井市出身。漫画家になる前は公務員として働いていた経験がある。その公務員に採用されたことがきっかけで名古屋デビュー。名古屋に来たばかりの頃は、名古屋弁に苦労した経験がある。数学には弱いものの、家庭科がずっと評価が5であったことも影響し、『よしえサン』『気分は形而上』連載当時は、「クッキングダンナ」として料理を披露し、日本酒をいろいろとコレクションしていた。洗車した次の日には雨が降るジンクスがある。集中して仕事が出来ないと言う理由から身体を締め付けるものが大嫌いで、腕時計や指輪はせず、結婚指輪も作らなかった。猫背に悩んでいる。 ニョーボとは、ディスコの合コンで知り合った。その後『実在ゲキウマ地酒日記』内におけるニョーボの指摘により1987年12月下旬に結婚するも、2013年6月になって結婚25周年を半年過ぎていることに気付いている。 子供時代は体が弱かったこともあり、虚弱体質から抱えた様々なトラウマがあり、それが後に独特のギャグを生み出す元となった。幼い頃に病院でガラス棒をお尻に突っ込まれたことが原因で、ガラス棒が苦手である。風船、ぬいぐるみ、縁日で売っているバチもんの瓶詰めジュースなどを見ると「コドモダンナ」になって、欲しいとニョーボに駄々をこねる。家族の中で唯一巨人の大ファン。 「日本語のうまいフランス人」と表現される独特のモゴモゴとした喋り方をするため、聞き取りにくかったり、変な誤解を受けている。しかし、フランス語がうまく喋れるらしい。 『よしえサン日記』の第10話(第1巻57P)までは、柔かい「社長のイス」を使っていたため、腰の筋肉がなくなってしまった(その後新しい椅子を買う)。ギャンブルに関してはことごとくカモ男。様々な物事に対して強いこだわりがあり、しばしばネタとして登場する(車を批評するときには、S大寺有恒なるキャラクターに扮するなど)。作画上では普通の服装で描かれているが、仕事中はあまりにもルーズな格好でいるため、不審者に間違えられて警察に通報されてしまい、以来、仕事場から自宅への移動時にもスーツを着用するようになった。茂森あゆみの超大ファン。パイナップルが嫌い。 匠君(タクミくん) 長男。平成4年9月生まれ。2012年9月時点で英語を完全にマスター。次に学ぶべき外国語として中国語を選択、語学留学中に20歳の誕生日を迎え成人した。さらに後、法学を学ぶために上海の大学に1年間留学した。名前の由来は、「自分で自分を造りあげていく人生の職人になってほしい」という願いが込められている。顔はニョーボ似。 『よしえサンち』連載当時はエアガンにハマっていた(ファン交流掲示板によると、小学五年生のときに禁止されたとのこと)。『よしえサン』では、机の引き出しの中にはダンナから「中学三年生になったら譲る」という約束でオモチャの手錠をしまっていた(ファン交流掲示板によると、本人の管理が悪いので、現在はダンナが持っているとのこと)。何かとわからないことがあると質問するのだが、その質問魔ぶりにはニョーボもダンナも少々困惑気味。趣味は読書やプラモ。中日ファン。知的な雰囲気があって、記憶力がいい。歴史、法律、科学に詳しい。漫画では、主に「タクミくん」と表記される。『よしえサンち』連載当時(小学校の頃)は、バレンタインチョコを貰った事が2回ある。テレビ愛知のテレビ番組、『海においでよ!』に1回だけ出演したことがある。キウイが嫌い。弟のツッくんやアユちんからは、「ターくん」と呼ばれる。実は結構ガサツ。最近[いつ?]はダンナに似てきている。兄弟の中では、妙に冷めたところがある。髪型が赤ちゃんのときのままであったが4巻より変更。 創君(ツクルくん) 次男。平成7年11月生まれ。2012年時点で高校2年生。名前の由来は、「自分の信念に基づいてゼロから自分の人生を創っていける人間になってほしい」という願いが込められている。顔はニョーボ似。 好きな教科は、国語、図工。ザリガニが好き。折り紙が上手。ギャンブルに関してはプロ級で、イカサマ師が使うグラサイを作ったりする。しかし、父である作者いわく「性格はずる賢くなく家族で1番気のいいやつ」。かつては、大人用オムツでないと漏れてしまうほどの大量のオネショをしていた。『よしえサンち』連載当時、ツッくんが小学校に進学したのにも関わらず、学習机を置くはずだった場所にニョーボ用の健康器具が置かれたため、代わりに電話台が与えられた。『よしえサン日記』では髪型がロン毛に変わっていたが、中学校での校則などで現在は切っている。4巻より髪型が変更された。将棋教室に通っている。バナナが嫌い。愛称「ツッくん」。『実在ゲキウマ地酒日記』によると最近はお酒に興味を持ち始めた模様。 夢君(アユムくん) 三男。平成10年11月生まれ。2012年時点で中学2年生。帝王切開で産まれてきた。出生当時、なぜか夫婦そろって女の子が生まれてくると思い込んでいたため、ダンナは女の子用に「夢(ゆめ)ちゃん」という名前しか考えていなかったものの、天から発想が降りて来て読みを「あゆむ」とした。名前の由来は、「夢は必ず実現する!夢に向かって自信を持ってあゆむ!!」という願いが込められている(ニョーボいわく「ダンナが人の言うことを聞かないオッサンだから」了承したそうである)。顔はニョーボ似。 兄弟の中で1番のツワモノで、力関係は「アユちん>ツッくん>タクミくん」であり、下の子ほど強い。ダンナの子供のころと同じで、足の裏をくすぐらないと眠れない。愛称「アユちん」。愛・地球博でゲットした宇宙金魚を飼っている。グレープフルーツが嫌い。勉強を志したり星新一を読むなど、兄弟の中では大人びてきている。髪型は、ダンナが面白いという理由で現在もそのままである。また、『実在ゲキウマ地酒日記』によると最近では、ツッくん同様お酒に興味を持ち始め、飲もうとして母であるニョーボに止められたり、20歳になったタクミくんの飲んでいる酒を奪おうとする描写も見受けられる。
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