その他の細胞
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「はたらく細胞BLACK」の記事における「その他の細胞」の解説
脳細胞 声 - 平川大輔(司令)、中村慈、高坂篤志、斎藤寛仁、泊明日菜(オペレーター)、魚建、水越健(重役) 神経系の中枢で、思考や感情、身体の生命維持を担う。 作中では身体全体を統括する司令室のような描写となっており、主に司令とオペレーターの1人のやり取りが描かれている。 第1部・第2部それぞれにレギュラーキャラクターとして登場しており、司令は第1部だと眼鏡をかけた若い男性、第2部だと壮年の男性になっている。 第9話には司令室とは別の場所にいる数人の重役が登場し、会議の後に体内の会見放送で細胞たちに世界(体)の死を宣言し、細胞たちに「君たちは今日からもう働く必要はない」と告げる。いずれもスーツ姿をした男性で、代表者は白髪で口ひげと顎ひげを生やした面長の老齢者である。 キラーT細胞 声 - 丹沢晃之、平林剛 第5話から登場。本編以上にマッチョで粗暴な雰囲気の集団として描かれる。第5話では毛母細胞を攻撃して被害を出しているが、これは司令官であるヘルパーT細胞が、分裂と増殖が盛んな毛母細胞を、がん細胞と取り違えたせいであった。第46話ではβ細胞が非自己であるとみなされ、被害を受けている(それぞれ第1部と第3部で、異なる世界(体)のエピソードであり、登場するキラーT細胞たちはキャラクターが異なる)。 第37話から最終話までは、がん細胞とキラーT細胞たちとの戦いが、β細胞への攻撃のエピソードなどを挟んで描かれる。新米キラーT細胞 第37話から登場し、最終話まで主要キャラクターの一人として活躍、またAA2153ともたびたび同じ場に居合わせる。初登場時は実戦未経験のナイーブT細胞であるが、すぐにがん細胞と遭遇し、初戦闘中に活性化してキラーT細胞になり、その後も戦いを通して成長していく。 制御性T細胞 第44話から第46話まで登場。本編と同じく女性。ただし、第45話の途中まではまだナイーブT細胞である。初めは気弱で自信がなく、キラーT細胞を率いる班長から度の過ぎた叱責(パワハラ)を受けている。酪酸菌が作る酪酸の働きで制御性T細胞に分化すると、実力で班長を組み伏せ、さらに班長の暴走とパワハラを糾弾して業務命令でβ細胞への砲撃を中止させる。分化後は、それまでかけていた眼鏡を外し、キラーT細胞と同じいでたちから本編と同様にスーツ姿へと変わる。 その他の免疫細胞 声 - 伊藤健太郎(ヘルパーT細胞)、椎名へきる(マクロファージ)、永野善一(樹状細胞)、相馬康一(記憶細胞) ヘルパーT細胞を始めとする各種免疫細胞も本編同様に登場する。記憶細胞は本編の三枚目キャラと異なり、腰に2台のモニターとキーボードがセットになった機械を装備した男性で、それ以外の細胞は本編とほぼ同じ特徴を持つ。 ただし、本作では免疫細胞が活躍するエピソードの割合が少なく(上述のキラーT細胞が関わるエピソードを除けば、もっぱら好中球の活躍のみ描かれ、ほとんどが薬や抗生物質で決着する)、さらに司令塔の役柄を脳細胞が担当していることもあり、いずれもゲストキャラクターとしての出番に留まる。 血小板 本編と同様に子供(女の子)の集団として描かれるが、ゲストキャラクターやモブの扱いである。 第1部では比較的本編に近い制服で描かれている。第2部・第3部に登場する血小板の制服は本編と大きく異なり、セーラー服にリボン付きのボーラーハットといった、保育所・幼稚園の通園服にやや近い外観をしており、その上にフルハーネス型安全帯のようなものを装着した格好 になっている。血小板(アニメ) 声 - 久保ユリカ(リーダー格)、小田果林、橋本ちなみ、綾瀬有 アニメ版にはオリジナルキャラクターがレギュラーで登場する。制服は比較的本編に近いが、白い靴下と上履き風の短靴を履いているなど細部で異なり、また等身が若干高い。本編とは違い、概して無愛想で大人びた印象に描かれており、リーダー格の女の子は特に目つきと口が悪いが、危険や恐怖に関しては見た目相応の反応を見せる。 肺胞上皮細胞 声 - 斎藤寛仁 肺においてガス交換などを担う細胞。 第1話から登場。肺で働く作業員として描写されている。細胞を代表するキャラクターがおらず、ほとんどの場合モブとしての出番に留まるが、赤血球の働きに密接に関わるため、他の細胞に比べると登場回数が多い。 肝細胞(かんさいぼう) 声 - ブリドカットセーラ恵美 第2話から登場。肝臓には様々な役割があるが、赤血球からアルコールを抜く働きはキャバクラとして描写され、肝細胞もキャバクラ嬢のように描かれる。自らの仕事に誇りを持ち、アルコールを分解したアセトアルデヒドの毒素に蝕まれながらも、客である赤血球たちの前では笑顔を絶やさない。 セルトリ細胞 声 - 杉山里穂 睾丸内に存在し、精原細胞を育てる細胞。 第3話と第6話に登場。保育士のような姿で描かれている。 主細胞(しゅさいぼう) 声 - 鳴海崇志 胃の内壁に数多く存在する。ペプシンのもとになるペプシノーゲンを分泌する。 第7話から登場(アニメ版では第1話にも登場)。髪が薄く恰幅の良い中年男性で、「胃」と書かれたエプロンを着用している。口が悪い。 副細胞(ふくさいぼう) 声 - 斎藤寛仁 胃酸やペプシンにより胃が傷つくのを防ぐため、粘膜を分泌する。 第7話から登場。主細胞の下で働いている。宇宙服のような服を着用しており、ふくよかな体型である。 脂肪細胞(しぼうさいぼう) 細胞質内に脂肪滴(油分)を有する細胞。 第8話に1コマのみ登場。丸々と太ってシャツ1枚なのに汗だくの男性で描かれる。 赤脾髄(せきひずい) 声 - 平林剛 劣化した老廃赤血球を償却する脾臓の器官。 第8話で登場。老齢の裁判長のように描かれ、白い顎ひげと口ひげを生やし、法服(ガウン)と房あり角帽を着用して木槌(ガベル)を持つ。第7話以来仕事を放棄していたAA2153が、役立たずな自分を処理するよう訴えるも、脾臓は役目を全うした者が最期を迎える場所であって役立たずを処分する場所ではないと叱りつけ、「はたらけ!細胞!!」と一喝して退ける。 腺細胞 第11話で登場。過食気味の体内の大腸で増殖しポリープを作るが、良性であった。 糸球体(しきゅうたい) 声 - 島袋美由利、有賀由樹子 腎臓でボーマン嚢に囲まれた毛細血管の塊。糸球体からつながる尿細管とで腎小体を構成している。 第13話から登場。全員共通して髪を後ろで鞠のように纏めて飾り紐をつけた女性の姿で描かれる。着物に裸足で赤血球などをシャワーで洗う。腎臓は「沈黙の臓器」ということで、通常は喋らず黙々とはたらく。リーダー格の個体は、老婆の姿をしている。 原作では第2部の身体の細胞だが、アニメ版では原作第1部と同じ身体の細胞として登場する。 皮脂腺細胞 声 - 樫井笙人 第15話に登場。毛母細胞や色素細胞と類似するとがったストッキング頭の本編とは異なり、無帽で前髪を残して頭頂部が禿げ上がった頭をさらした、定年間際のような小太りの壮年の個体が登場する。役目を終えると、収穫した皮脂とともに自爆する。 β細胞(ベータさいぼう) 膵臓内のランゲルハンス島を構成する細胞の一つで、インスリンを生成する。一度活動を停止すると再生はせず、新規に誕生することも無い。 第18話から登場。離れ小島(ランゲルハンス島)にある施設で働く。衛生キャップとゴーグル・マスクでクリーンルーム(無菌室)のような部屋で製品を製造している。 糖分の過剰摂取が原因で、際限ないインスリン生成要求が来た結果、多くの個体が疲弊して活動を停止してしまい、体が糖尿病に陥る。第46話では暴走したキラーT細胞により砲撃を受けるが、制御性T細胞の働きにより犠牲者は出さずに済む。 分泌細胞(ぶんぴさいぼう) 前立腺液を分泌する細胞。 第20話で登場。ふんどし一丁の裸でハゲに描かれている。 毛母細胞 声 - 髙坂篤志、斎藤寛仁、鳴海崇志、高橋伸也 第5話や第20話などに登場。第5話は第1部の身体の細胞、それ以外は第2部の身体の細胞で、基本的に全て別個体。第5話の個体は暴走したキラーT細胞に攻撃されて円形脱毛症を引き起こしてしまう。第20話の個体は男性型脱毛症により仕事を失うが、身体のために必要なことの結果だと割り切っている。第2部では本編や第1部と服装が若干異なる。 アニメ版では第2部である第15話のエピソードが第1部に統合されているので、その回に登場するのは第5話と同一個体となっている。また、原作での第5話と第15話はモブとしての出番しかないが、アニメではセリフがあるなど若干出番が増えている。 桿体細胞 / 錐体細胞(かんたいさいぼう / すいたいさいぼう) ともに視細胞の一種。桿体細胞は明暗を認識し、錐体細胞は色を認識する。 第24話から第26話に登場。ゴーグルを着用し、カプセル状のコックピットのようなところに座っている。桿体細胞と錐体細胞ではゴーグルの形状や服装などが異なる。 心筋細胞(しんきんさいぼう) 心臓の体積の約75%を占める細胞。 第27話で登場。禿げ頭の老人の姿をしている。寿命が長いため身体が健康だった時代を知っている。睡眠時無呼吸症候群で混乱する細胞たちを一喝するが、昔のことを引き合いに根性論を展開したため、DA4901からは過去にすがる老害と一蹴される。 腺房細胞(せんぼうさいぼう) 第28話で登場。β細胞とは違い膵臓の本島の工場で膵液を作る役割を果たす細胞。マスクをして、工場で働くような格好をしている。アルコールにより暴走し、急性膵炎を引き起こす。 歯髄細胞(しずいさいぼう) 歯の中心部にいる細胞。 第30話で登場。僧侶のような格好。歯周病の心配をしている。 線維芽細胞(せんいがさいぼう) 歯髄細胞の回想で登場。大工のような格好で歯茎を修復するが、ニコチンにより働きが阻害されている。 ゴブレット細胞 第32話で登場。ムチンを生成する職人のような姿の細胞。 神経系 前述の脳細胞を含む中枢神経系と、自律神経などが含まれる末梢神経系がある。ここでは脳細胞以外について記載する。副交感神経(ふくこうかんしんけい) 自律神経の一種で、身体の鎮静を担う。 第31話から登場。合唱団であり、子守歌(γ-アミノ酪酸)により身体中の細胞に休息を取らせる。ベンゾジアゼピンによりコーラスの力が増す。感情によって歌声は変わる模様。リーダー格の個体は指揮者。 交感神経(こうかんしんけい) 自律神経の一種で、副交感神経とは対称的にノルアドレナリンなどを分泌し体を活性化させる。 第33話から登場。細胞たちに歌(ノルアドレナリン)で元気を届ける女性アイドルグループ。 神経細胞 様々な神経伝達物質を伝える。作中ではプロデューサーとして、交感神経に曲を提供している。ノルアドレナリン系の神経細胞 第33話から登場。前述の交感神経のプロデューサー。非常事態宣言(コルチゾール)下での作曲のプレッシャーに参ってしまいうつ状態になるが、新しいマイク(SNRI)の効果及びグリア細胞の支援で改善する。長髪の男性として描かれている。 ドーパミン系の神経細胞 第35話と第36話に登場。ドレッドヘアでサングラス姿の男性。ニコチン依存症状態になっていたが、バレニクリンのお陰で改善する。 グリア細胞 第33話から登場。ノルアドレナリン系の神経細胞を支える役割で、作中では電話に答えるなどの業務をしている。 口腔の粘膜細胞(こうくうのねんまくさいぼう) 声 - 斎藤寛仁 出張版に登場。工事現場の作業員のような服装をしている。口内炎により炎症を起こしている。 一般細胞 「細胞」と書かれたTシャツを着ていて集合住宅に住んでいる点は本編と同様であるが、若い男性ばかりの本編とは異なり、女性の個体や老人の個体も登場する。 第1部では準レギュラーとして、AA2153の常連の配達先の個体(声 - 桜井ひとみ)が登場する。「細胞」と書かれたエプロンを着けた中年女性の個体で、AA2153にクレームを付けたり、時にねぎらったりしている。 アニメ版には、AC1677の常連で彼を部屋に上げて話し相手にすると共に息抜きさせていた、AA2153たちよりは年上の女性の一般細胞(声 - 遠藤綾)も登場する。 がん細胞 第37話から登場し、以降は最終話まで、がん細胞と血球たちとの戦いが主要なテーマとなる。ただし、がん細胞のうちメインのキャラクターは、第17・18話で最初に未分化で少年の一般細胞として登場し、AA2153とも出会っており、第33話での再会、第36話での異変(就職活動の失敗)を経て、第37話でがん細胞の仲間に加わる。 本編同様、通常の細胞とは明らかに異なる姿をしている。本編との違いは、最初に肺に現れる点、主に酸素を求めて暴れる点、肝臓や腎臓などに転移する点、退治に手術や放射線治療、抗がん剤などの外からの助けがある点、などが挙げられる。 特別編2作(共にがんをテーマとする)にも別キャラクターで登場する。
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