生活行動や運動、基礎代謝などで消費するエネルギー量に比して、食生活(アルコールや菓子類を含む)でとり入れる摂取エネルギーが多すぎる、いわゆる「食べ過ぎ」のことです。エネルギーの余剰分は体脂肪としてたくわえられるため、過食は運動不足とともに、肥満の主要な原因となります。
食欲をコントロールしているのは脳の視床下部にある摂食中枢で、満腹中枢が食欲にブレーキをかける役目をしていますが、何らかの要因で摂食中枢の調節機能が狂い、食欲をうまくコントロールできなくなると、過食をまねくと考えられます。
その要因としては、いわゆる「やけ食い」にみられるように、ストレスが重要です。また、夜遅く、就寝2~3時間前に夕食をとる生活が習慣化すると、脂肪細胞から分泌されるレプチンという生理活性物質がうまく働かなくなります。レプチンは満腹中枢に働きかけ、食欲を抑制しますので、その作用不全は過食につながります。この現象は「夜食症候群」と呼ばれ、メタボリックシンドロームをまねきやすい生活習慣の一つです。
過食
過食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 22:57 UTC 版)
過食(かしょく、Overeating、食べ過ぎ)とは、臓器が必要とする以上のエネルギーを、生物が過度に摂取すること。体重増加や肥満をまねく。
- ^ Mitchell, James E.; Michael J. Devlin; Martina de Zwaan; Carol B. Peterson; Scott J. Crow (2007). Binge-Eating Disorder: Clinical Foundations and Treatment. Guilford Press. p. 4. ISBN 1606237578 2016年9月15日閲覧。
- ^ Albala, Ken (2015) (英語). The SAGE Encyclopedia of Food Issues. SAGE Publications. p. 275. ISBN 9781506317304
- ^ Stunkard, Albert J. (1959年6月1日). “Eating patterns and obesity” (英語). Psychiatric Quarterly. pp. 284–295. doi:10.1007/BF01575455. 2022年7月8日閲覧。
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- 1 過食とは
- 2 過食の概要
過食(かしょく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:17 UTC 版)
「蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「過食(かしょく)」の解説
ステータス補強スキルのひとつ。これを取得するとステータスのSP(赤)数値の隣に「+○○」と表記され、上限を超えて喰ったSP(赤)をストックできる。
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過食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 23:07 UTC 版)
極端なダイエットは慢性の飢餓状態をつくり、結果的に過食を招く。過食は拒食のリバウンドである。過食症患者は食べたいのではなく、やせたい人達なのである。しかしやせていたいのに食べてしまうため、その埋め合わせに嘔吐をし、ときには下剤や利尿剤を用いる。過食はどうでもよいというような自暴自棄の感情や、気分が落ち込んだ時、思う通りにならなかった時、相手から拒否されたり否定されたと感じた時、淋しかったりする時などに生じる。それまで頑張ってきた体重減少の努力が無駄になったと感じられた時に過食が生じるのである。 しかし、過食が繰り返されると別の隠喩が出現する。幻想の中で母性的なものと一体化を求めるのである。過食行動は憤怒、自暴自棄、絶望、孤立無援感、抑うつ、空虚感などの境界例心性に続発して出現する。自分が見捨てられる恐怖が強まったり、寂しい時、自分は無力で無価値であるという否定的な感情が高まった時に幻想の中で母性的なものと一体化を求めて過食行動が生じる。過食は頭が真っ白になって、ただひたすら味わうことなく食べ物を詰め込むように食べる。それは乳児が目を点にして乳をむさぼり飲み、欲求が満たされると眠りに入る姿と重なっている。子ども時代に甘えることを断念した彼らは、甘えや対象への一体化の幻想の中で、幸せな乳児の状態へ回帰し、過食することで内部の衝動を満たそうとする。この感覚には恍惚感や満たされた感覚が伴うので、落ち込んだ時に習慣化するようになる。しかし食べた後は悔恨が生じ、嘔吐などの浄化行動で過食をなかったことにしようとする。一度浄化行動のルートが形成されると、過食はチャラにできるので、容易に繰り返されるようになる。拒食症も過食症もスタートは拒食(やせ願望)である。神経性無食欲症と神経性大食症は相互に排他的な異なる疾患ではなく、拒食症から過食症へと容易に転じ、実際にその精神病理は相似している。 詳細は「摂食障害#病理学」を参照
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