脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで、アディポサイトカインの代表的なものです。インスリンの刺激を受けて作り出され、視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えます。また、交感神経を活性化させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促すことで肥満を抑制する働きがあります。遺伝性肥満マウスの原因遺伝子を研究する過程で、1994年に発見・命名されました。レプチンは通常、食欲を抑える働きをしますが、肥満が進むとレプチンの分泌量が相対的に少なくなるだけでなく、レプチンの働きが悪くなってきます。これをレプチン抵抗性といいます。またレプチンは交感神経を活性化させるため、血圧を上昇させる作用もあります。このほか、免疫調節機能などさまざまな働きがあることが分かってきています。
レプチン【れぷちん】
レプチン
レプチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 04:37 UTC 版)
ホルモン、レプチン(Leptin)がエネルギーの消費増加と食欲を司るという説が発表された。その後、肥満に関係した多くのホルモン様物質が発見されており、脂肪組織は、単なるエネルギー貯蔵庫ではなく、内分泌器官と考えられるようになってきており、それらホルモン様物質の多くは炎症に関係している。 レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンであり、これが脳の視床下部に到達すると、脳は身体に対して食べるのを止めるよう信号を送る。レプチンは「過食を防いでくれるホルモン」とされている。肥満体の場合、レプチンが正常に機能していない状態にあり、その体内ではホルモン異常が惹き起こされている可能性が高い。
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