可愛さ
かわいさ
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かわいさ(Cuteness)とは、ある事物に対して「かわいい」と感じる鍵刺激・因子・性質・概念・美学。類語として「かわいげ」「かわいらしさ」「いとおしさ」「愛くるしさ」などがある。
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- ^ a b c 植木理恵『フシギなくらい見えてくる! 本当にわかる心理学』日本実業出版社, 2010年, 132-135頁「親と子はどうやって『親子』になるのか」から。
- ^ 大藪泰「赤ちゃんの模倣行動の発達-形態から意図の模倣へ-」『バイオメカニズム学会誌』第29巻第1号、バイオメカニズム学会、2005年1月、3-8頁、ISSN 02850885、NAID 40020710920。
- ^ 「東京大学の精神科医であった土居健郎氏は一九五五年頃から、『甘え』という概念を提唱しました。(中略)その後、欧米でも、養育者との親密な関係に着目した愛着(アタッチメント)理論が発展し、このような心理傾向は日本人にかぎらないことが確認されました。人間が潜在的に持っている心理傾向のうち、どれが社会のなかで注目され受容されるようになるかは、文化によって変わるのでしょう。(中略)『甘え』の発想は、ベビースキーマの発想とは異なっています。(…)ベビースキーマ説では、かわいい対象は周囲の注意を引きつけ行動を引き起こすきっかけや手がかりとしてしか考えられていません。一方、『甘え』の発想では、かわいいと思う相手の立場からも状況を見ることができます。つまり、甘えてくる子猫を見たとすれば、自分も誰かに甘えていたことや甘えたい気持ちを思い出すかもしれません。このように、『甘え』の視点を取り入れると、『かわいい』は一方向的なものではなく双方向的として捉えられます」(『「かわいい」のちから』, p. 203-204)
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- ^ インゴ・レンチュラー『美を脳から考える ―芸術への生物学的探検―』新曜社, p.13, 2000年
- ^ 入戸野宏, 「かわいさと幼さの関係についての実験心理学的考察 404 NOT FOUND (PDF) 」日本感性工学会・かわいい人工物研究部会・2周年記念シンポジウム(2012年6月2日・芝浦工業大学豊洲キャンパス)資料集, p.7 [リンク切れ]
- ^ 「超正常刺激の他の例として、アニメで女性を描くときに、胸を大きく、ウエストをくびれさせ、ヒップを大きくすることがあります。女性の性的魅力を誇張して描いていますが、そんな女性はほぼ実在しません。好みは分かれますが、根強い人気があります。特定の特徴の組み合わせが、私たちの感情や行動を引き起こすという典型例です。キャラクターの中には、地方団体や民間団体が作るものもあります。『ゆるキャラ』という言葉は、イラストレーターのみうらじゅん氏の造語であり、登録商標です。もともとは、人が入る着ぐるみを指していました。完璧に作りこまれたものではなく、予算の関係で洗練されない手作り感が残るものが多く、微笑(苦笑)を誘います。こういったキャラクターにもベビースキーマは含まれています。中にはそうでないものもありますが、かわいいと感じさせようと作ったものには、必ずベビースキーマが超正常刺激として誇張された形で含まれています」(『「かわいい」のちから』, p. 57)
- ^ KAWADE夢ムック『文藝別冊[総特集]吾妻ひでお 美少女・SF・不条理ギャグ、そして失踪』河出書房新社 2011年4月、31頁。
- ^ 人が二次元エロに興奮するのは進化の証だったことが判明! ヲタたちに発動する「超正常刺激」の謎とは!? TOCANA 2019年2月19日
- ^ 永山薫『増補 エロマンガ・スタディーズ「快楽装置」としての漫画入門』筑摩書房〈ちくま文庫〉2014年4月 p.136
- ^ 中森明夫「新人類&おたく誕生前夜──急カーブを曲がろうとしていた──“80年安保”が存在したのではないか? 政治闘争ではない。それは、文化、いやカルチャーにおける叛乱=氾濫だった」新潮社『新潮45』2012年5月号「特集/30年前と30年後」
- ^ 椎塚久雄「かわいい感情の構造ー製品の中におけるかわいさとインタラクション」日本感性工学会『感性工学』11巻2号, pp.98-108, 2012年9月
- ^ a b 「若い処女の娘を神に仕える巫女にする習俗は、本土の古代にもあった。若い処女の娘には、『俗世間から逸脱している(=超俗)』気配がある。現在のオタク文化でも、若い娘の巫女姿は、もっとも『かわいい』を表現しているイメージのひとつになっている。社会との調和を喪失して社会から逸脱してゆくことは、『超俗』のかたちでもある。『無用者』は、超俗の『聖者』でもある。『かわいい』とは、ひとつの『超俗』『逸脱』のイメージなのだ。『かなし』や『かはゆし』の『か』という音韻には、人間であることの『喪失感』が込められている」山本博通『なぜギャルはすぐに「かわいい」というのか』幻冬舎ルネッサンス新社〈幻冬舎ルネッサンス新書〉2010年8月 pp.39-40
- ^ 松井(1996), p. 25.
- ^ a b Tom & 宮﨑 2019, p. 69.
- ^ 「気味が悪い、醜いということと、『かわいい』こととは、けっして対立するイメージではなく、むしろ重なりあい、互いに牽引し依存しあって成立しているものなのである。これは逆にいえば、あるものが『かわいい』と呼ばれるときには、そのどこかにグロテスクが隠し味としてこっそりと用いられていることを意味している」四方田犬彦『「かわいい」論』筑摩書房〈ちくま新書〉p.80, 2006年
- ^ 入戸野(2009), p.24
- ^ 永山薫『増補 エロマンガ・スタディーズ「快楽装置」としての漫画入門』筑摩書房〈ちくま文庫〉2014年, pp.81-83
- ^ 宮元健次『日本の美意識』光文社新書 2008年3月 p.215
- ^ 石川(2016), p.23
- ^ 「かわいい」は原則的に目上の者が目下の者に抱く情愛を示す表現である。一方で目下の者から目上の者への情愛を示す際には「いとしい」が用いられた。(入戸野宏「"かわいい"に対する行動科学的アプローチ」『人間科学研究』第4巻、広島大学大学院総合科学研究科、2009年、19-35頁、doi:10.15027/29016、ISSN 18817688、NAID 120001954440。)
- ^ 入戸野宏「小講演 “かわいい”の心理生理学」『生理心理学と精神生理学』第32巻第2号、日本生理心理学会、2014年、53-54頁、doi:10.5674/jjppp.1410ci、ISSN 0289-2405、NAID 130005072710。
- ^ 大塚(1989), p. 190-191,244-246.
- ^ 松井(1996), p. 25-26.
- ^ 小原一馬「『かわいいおばあちゃん』」稲垣恭子編『子ども・学校・社会―教育と文化の社会学』2006年12月, 世界思想社, pp.156-157
- ^ 西村(2015), p.135
かわいさ
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