脳内エステ IQサプリ 番組内容

脳内エステ IQサプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 00:44 UTC 版)

番組内容

「スッキリ」と「モヤっと」

ひねりのある問題を解き、答えを聞いて脳が「スッキリ」したか「モヤッと」したかを判定する。パイロット版は「スッキリ」と「モヤッと」中間に「ヤラレタ」があった。

シンキングタイムは、伊東がハンドベルを鳴らすと終了となる。番組初期は、制限時間が明確に表示されていた。

スッキリ」とは自分の解答が間違っていても、「答えの理由に理解した、または納得した事を告げるモノ」で、必ずしも正解の時にのみ出るモノではない。スッキリした場合は、解答者席にあるボタンを押すことでヒマワリをモチーフにしたライト(スッキリフラワー)が出てくる。逆に「モヤッと」とは「解答に不満があった」場合や正解しても当てつけの意味が込められているモノであり、必ずしも不正解を表すモノではない。モヤッとした場合には「モヤッとボール」をセット中央の穴「モヤッとホール」[注 4]に投げこむ。投げこまれたボールはサプリマスターの頭上のカプセルに溜まり、番組の最後に伊東の「美しさは脳から、『美脳』」のフレーズと同時に、マスターがそれらのボールを頭にかぶってスッキリ感に変える。稀に頭上のモヤッとボールが詰まって落ちてこない事があり、その場合は秘書が補佐をしている。

パイロット版も当時の司会、篠井英介が落ちてくるボールを頭で受けている。当時のフレーズは「世の美脳のため…、『美脳』」だった。小島奈津子の最後の出演日である2005年11月5日には、小島が司会席に座ってボールをかぶった。

パイロット版では、パネラー席に「スッキリ」「ヤラレタ」(初回のみ)「モヤッと」の3つの入れ口があり、正解発表の後での感想をそれぞれのボールの入れ口に対応する色(スッキリ=ピンク、ヤラレタ=オレンジ、モヤッと=緑)を入れていった。モヤッとのみ、マスター頭上のカプセルにたまる。ボールを入れると、スッキリはすんなり落ちるのに対し、モヤッとはゆっくり落ちる。当時は入れられるボールの数は一問につき最大5個だった。当時はモヤッとボールに突起が付いておらず、スッキリフラワーの登場と同時に突起が付けられた。

パイロット版およびレギュラー放送初期は心理テストに近い内容だったが、2004年10月以降はクイズの要素が強くなった。

まれに「スッキリ」の判定を出した後で、解答は偶然当たったが意味や理由が間違っていたことをパネラーが認めた場合や、誤字や脱字があった場合は[注 5]、正解を取り消されスッキリフラワーを没収されることがある。

パーフェクトスッキリ

パーフェクトスッキリ」とは、ウォーミングアップの早押し問題および一部の番組半ばに行われる連帯責任型のサプリ(なかとりサプリや絶叫サプリなど)を除くサプリ問題を全問正解することである[注 6]。「パーフェクトスッキリ」を達成するとファンファーレが鳴り、秘書から「パーフェクトスッキリ」と呼ばれるが贈呈される。

パーフェクトモヤッと

「パーフェクトスッキリ」とは逆に、サプリ文字や変身サプリーズなどのオープニング問題を含めて、その日出題される全てのサプリに正解できないことを「パーフェクトモヤッと」と呼ぶ。一部の番組半ばに行われる連帯責任型の「なかとりサプリ」や「IQラプリ」などパーフェクトスッキリのカウント対象にならないサプリは、仮にスッキリできたとしても、パーフェクトモヤッとから逃れることができない

モヤッとボール

突起が付いた黄緑色のボール。問題にモヤッとしたとき「モヤッとホール」に投げこむ。一時期はモヤッとホールに投げ込まれたモヤッとボールの総数が番組終了時に表示されていた。

通常は解答席横に置かれた段ボール箱からボールを取って投げるが、不正解でモヤッと感がピークに達すると、主に石塚が「ハコ投げ(箱ごと「モヤッとホール」に運び中身を全てぶちまける行為)」をすることがある。この「ハコ投げ」は、引っかけ問題で発生する事が多い。

モヤッとボールは通常黄緑色だが、2005年5月7日放送の「紅白IQ合戦」より赤色と白色のモヤッとボールが登場。以降もクリスマスや記念回など特定の回は、赤色と白色のモヤッとボールが使用されることがあった。

「はなわのIQ都道府県」では正解発表後、解答者からのモヤッとボールはモヤッとホールではなくはなわ本人めがけて飛ぶことが多く[注 7]、後にはなわはモヤッとホールの上で歌うようになった。はなわは「痛いけど、気持ちいい」と、正解しなかった人に対してガッツポーズをする。

視聴者から各コーナーの問題を募集し問題が採用された人には、モヤッとボールが進呈されていた。このモヤッとボールは、グッズとして発売しているモヤッとボールと柔らかさが異なり、市販の物のほうが硬い。後に、シリアルナンバー入りのゴールドモヤッとボール進呈に変更されている。

2019年の復活特番では、解答者席にあるモヤッとボールの箱が透明のケースに変更された。

「IQ」

特番時代からレギュラー放送初期の2004年9月25日放送分までは、問題ごとにどのような要素(「分析力」「直感力」「計算力」「洞察力」の4つ。レギュラー後は分析-、直感-が「ひらめき力」「言語力」に変更)が必要かをそれぞれ5段階で示していた。レギュラー開始から半年が経った2004年10月30日放送分からは「この問題が解けたらあなたのIQは○○相当」というIQ(知能指数)の値が示されるようになった。IQ値が高いほど難易度が高い問題となる。

この値は100を基準として、事前に問題を解いた100人のサンプル(通称:サプリ会員)の正答率から割り出される。リニューアル前はIQではなく前記のようなグラフで難易度を示していた(これは単行本も同じ)。「東大生のIQは120相当」という基準が示されるが、これはあくまでも目安である(IQと学力の高さが必ずしも一致するわけではなく、正確なIQ検査方法とかけ離れているため)。2005年9月24日に放送された総集編では、再放送された2004年9月以前の問題にも新たにIQが設定されている。

2008年9月20日のSPではIQの代わりに、当時のインテリ中学生100人の正解率が表示された。

また、単独で回答するクイズ以外に出演者数名で協力したり、BGMに合わせて一人ずつ交代で回答するなどアドリブ性やゲーム性の強い問題もある(これらの問題はパーフェクトスッキリ(前述)などに関わる正解数には加算されない)。番組末期には推理やひらめきなどとは異なり、雑学クイズに近い問題も出題されていた。

このような番組趣旨から一般的なクイズ番組とは違い、トップ(優勝)を競わない。先述通り全問パーフェクト正解すると番組の最後で表彰されるが、あくまでも優勝者扱いはされていない。なお、下記の通り、特番ではチーム対抗戦のため優勝チームを決めていた。

得点やトップ賞がなかったが、2009年1月以降は正解数を明確に発表するようになった(後述)。

リニューアルの変更点

2008年5月31日放送分から同年9月13日放送分までは、今田率いる赤チームとウエンツ率いる青チームによる[注 8]5対5の2チーム対抗戦を導入。各サプリメントで正解した人数などで勝敗を付けているが、特に総合成績による賞罰などはなかった。2008年7月からは回によってはマスターを目掛けてモヤっとボールが大量落下するエンディングがカットされ、サプリメントが終わってそのまま番組が終了するケースが多くなった。

2008年10月11日放送の2時間スペシャルから大幅にリニューアル。今まで進行役を務めていたサプリマスターがブラックマスターになって[注 9]「地球モヤっと化計画」を企てており、解答側はそれを阻止する「サプリ連合軍(サプリ軍団)」としてブラックマスターが放つ攻撃(サプリメント)に挑むという、ドラマ仕立てに変わった。その他の大きな変更点は以下の通り。

これまで長らく番組のシンボル、名物だったスッキリフラワーやモヤッとボール・モヤッとホールが廃止され、同時にエンディングでマスター目掛けてモヤっとボールが大量落下する演出も無くなった。番組テーマ曲も、この間は特撮風の別の曲に変更されていた。

今田らサプリ連合軍は、宇宙船スッキリ号(スタジオ)の中で、出題されるサプリメントに答えるという設定。ブラックマスターは、宇宙船の終着地点であるモヤっと星のブラックマスタールームで秘書と共に待機しているという設定である都合上、モニター越しで進行。解答者側との絡みが大きく減少した。一部のサプリメントでは、秘書がワープして(という設定)スッキリ号へ移動して、解答者の元で進行を行う。対戦形式のサプリメントでは、ブラックマスターの手下であるブラックファイターズと対決する[注 10]。11月1日放送分からはブラックマスターも、スッキリ号で進行を務めたり、自らサプリメントに挑む事も増えた[注 11])。

サプリメントで正解(スッキリ)すると獲得できるゴールドモヤっとボールを集める。

ラストミッション「ブラックマスター危機一髪」で、ブラックマスターと直接対決。ここまで獲得したゴールドモヤっとボールの数10個につき1本の剣と交換し、代表者[注 12]が1本ずつ、「黒ひげ危機一発」の要領で、樽の穴に剣を刺していく。6個(初回スペシャルのみ10個)の内1つだけある当たりの穴(予めブラックマスターが、サイコロを振って当たり番号〈初登場から2回目は視聴者のみ公開だったが、それ以降の回は視聴者にも非公開〉を決定)に刺すことができればサプリ連合軍の勝利で、ブラックマスターの頭上に大きなモヤ玉(IQミュージアムで使用していた物)が落下する。全部の剣を刺しても当たりの穴に刺すことができていなければサプリ連合軍の敗北で、5秒のカウントダウンの後、モヤっとシャワー(連合軍メンバーの頭上めがけて、大量のモヤっとボールが降り注ぐ)の罰がある(この回の当たり番号の発表は、罰を受けた後にブラックマスターが口頭で発表する)。

2009年1月24日放送分から再リニューアル。サプリ連合軍対ブラックマスターという図式がなくなって各々の位置付けも元に戻り、再び個人戦になる。モヤッとボール及びモヤッとホールは存在しない。サプリメントが「常識IQ問題」と呼ばれるようになり、(一般常識を問う)クイズ色が強くなった。出題時の表示もIQ値から常識IQ値に変更されている。1問正解する毎に1ポイントが加算され、この合計値で解答者の常識IQレベルを評価、番組の最後に秘書が常識IQ値が最高および最低となった解答者を発表する。

最終回となった3月14日放送分は末期のスタジオセットにモヤッとボール及びモヤッとホールが再現され、従来のルールで行われた。


注釈

  1. ^ a b 北海道文化放送は『みんスポBASEBALL』・北海道日本ハムファイターズ読売ジャイアンツ放送のため6月16日の13:00 - 14:50に、関西テレビは『プロ野球中継』・オリックス・バファローズ阪神タイガース放送のため6月16日の12:00 - 13:59に放送。
  2. ^ 2007年1月から最終回までは磯野貴理の芸名で出演。
  3. ^ a b 2007年2月24日放送分と8月18日放送分は、『M-1グランプリ』におけるユニットコンビ『竹山崎』として2人1組のペアで出演。
  4. ^ 2007年4月からは「モヤッと」と書かれていた部分がデジタル式のモニターにリニューアルされた。特番時代は、2007年3月以前のシンプルな物に戻っている。また、モヤッとホールにモヤッとボール以外の物を入れると、CGで燃えて消滅する(例として、石塚が後述の「ハコ投げ」を行った後に、空になった箱を放り投げた事がある)。
  5. ^ 例として、中川家がマスター伊東の事を「伊藤さん」と書き間違えて没収された事がある。
  6. ^ 早押し問題での誤答は含まれない。また、「モノサプリ」や「サプリdeだ~れ?」など複数回解答出来る問題に関しては、制限時間内に最終的に正解出来れば何度誤答しても良い。
  7. ^ はなわが解答者に皮肉な駄洒落を言う事で、その解答者がスッキリでもモヤッとボールを投げてくる一つの原因である。
  8. ^ 回によっては両者のチームカラーが逆だったり、石塚や磯野がリーダーとなるケースもあった。
  9. ^ ブラックマスターとサプリマスターは同一人物という設定だが、当初は兄弟関係という設定だった(ブラックマスターが兄)。
  10. ^ 毎回3-5人で、黒い制服を着用している。
  11. ^ ブラックマスター曰く、進行役の席と連合軍の解答席との間には時空の歪み等が存在しており、一応異次元にあるという設定。対戦相手は2回ともサプリ連合軍リーダー(今田)
  12. ^ 1本目は必ずリーダーの今田で、2本目以降は話し合いにより決める。初回は全て今田。
  13. ^ トップが複数いる場合は、同点決勝を行う。実例は後述のスペシャルも含めて3回。
  14. ^ 1つ、リボンには歴代優勝チームが書かれている。
  15. ^ 第4回以降から登場。宝箱に入っており、1人1個ずつ貰える。一度だけ、視聴者にも抽選でプレゼントされた事があった。
  16. ^ 2019年6月14日放送分はゴールデンタイムの編成が日本テレビ系となる金曜日のため非ネット。
  17. ^ レギュラー放送時の土曜日は日本テレビ系の編成のため。
  18. ^ 復活スペシャルはすべて同時ネット。

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