HOLYのアルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 11:59 UTC 版)
ラディカル・グッドスピード(ストレイト・クーガー) 具現型。車などの乗り物を自分専用の超高速仕様にアルター化させる。時速200km以上の速度で猛烈に加速し続けるが、大抵の乗り物はその負荷に耐えられず廃車になってしまう。作中では車にしか利用していないため、他の乗り物がどうアルター化するのかは不明。外見はかなり悪趣味である。非常に速いが運転手の運転技術と相俟って乗り心地は最悪(本人は大丈夫であり、饒舌で早口になる)であり、運転手がある程度離れると時折自爆する。タイヤを変形させ、そこからの気圧の噴射で水上を走ることも可能。 なお、運転しなくてもある程度遠隔操作させることができ、水守達の場所に車を届け、建物の倒壊に巻き込まれそうになった水守達を助けた。 具現型ではあるが物体を完全に分解、再構築して元の物を破壊してしまう他の具現型とは違い、解除後も壊れてしまうが原型を残していることから、身体のみならず物体にも融合が可能な融合装着型と言える。ラディカル・グッドスピード脚部限定 融合装着型。漫画版ではストレイト・グッドスピードという名称。その名の通り脚部のみに能力を発現させ、流線型の装甲を形成する。速度を利用した蹴り技がメインで、自動車形態を上回るスピードと攻撃力を持つ。踵部分のピストンによってハイジャンプや強烈なスタートダッシュが可能。装甲部が前後に展開してピストンを打ちだし同時に側面部の噴射口から噴き出す勢いでジャンプし蹴りを放つシェルブリットと呼ばれる弾丸の如き蹴り技。その必殺技の初発名はカズマと同じく衝撃のファースト・ブリット。 他にもヒール・アンド・トゥーという蹴り技を持つ。効果音などのノイズで「ヒーローキック」にも聞こえるが、英語版字幕などでは「Heel and Toe」と表記されている。 その圧倒的スピードは速すぎてイーリャンの絶対知覚でも、最早感知出来ない速度となる。なお、アルター能力との関連性は不明だが、クーガー本人は風力・温度・湿度を一度に何の計測器も使わず全て確認できる。 また、壊滅のセカンド・ブリットという必殺技も持っているらしいが(アニメブックより)、本編では登場せず。『オルタレイションTAO 外伝』によれば光速に回転しながらアルター粒子を放出し、一直線に降下する技。着地した周囲の車の何台もが横転し吹っ飛ばされるほどの威力を持つ。 最終形態(フォトンブリッツ) 全身をアルター化させ、流線形の装甲で覆う。背中にはアルター粒子の噴射口があり、速度と運動性は数あるアルターの中でもトップクラス。竜巻のように回転し、スピードと遠心力を利用した回し蹴り、瞬殺のファイナル・ブリットが必殺技。他人の心を読むかなみの能力を得た無常には敵わなかった。 『オルタレイション』ではこの姿の残留思念を向こう側の世界に残しており、やさぐれたカズマを叱咤した。「フォトンブリッツ」という名称は資料上でのみ呼ばれており、作中では呼ばれていない。 エタニティ・エイト(橘あすか) 具現型。あすか本人の意思によって自在に動く八つの宝玉。生物の頭部に取り付けアクセス型のように自在に操ることができるが、精神が操られている人間には通用しない。非常に使い勝手がよく、円状に並べば防御幕、直線状に並べば剣、また脚の近くに配置し自身を浮遊させたり(もちろん遠くにあるものを浮遊して運ぶことも可能)、暗闇の中での光源、さらに生物操作の応用で医療にも使える。しかしカズマには力任せに破られたりと、「万能型」と「器用貧乏」を代表するようなアルター。左手に弓を形成し、宝玉を矢の弾として射出して目標の意識を乗っ取るエタニティ・エクストラショットという技を持つ。 本来は8つの宝玉はそれぞれが別々の色だが、当時ではとてもテレビで追い切れないとして緑に統一された。本来の別々の色の状態のエタニティ・エイトはアニメブックや5.1ch-BOXの二巻目の表紙などで見ることができる(確認できるだけで赤・ピンク・黄・水・緑・紫・深緑・オレンジがある)。 エターナル・デボーテ(シェリス・アジャーニ) 相手のアルター能力を瞬間的に増大させる補助的能力。具現型の働きをするが、本来は天使型の巨大なアルターを形成するためか自立稼働型に分類されている(5.1ch-BOX ブックレットより)。本来戦闘用ではないが、常人でも食べすぎたり飲みすぎたりすれば体調を崩すように、能力を増大させることで敵のキャパシティを超えさせ、内部崩壊に近いものを起こさせることができる。しかし能力を使用する際にはシェリスも著しく体力を消耗する。 形のないアルターだと思われていたが、シェリスが死にかけた劉鳳を救う際には大きな天使のような姿のアルターが登場し、シェリス自身からも天使のような翼が生えた。漫画版では、まるで18禁行為に及んでいるような使用方法だった。 晩夏への使用時に周囲の物質を分解しなかった点、自身の体力の浪費・回数制限、劉鳳への能力使用後に服や髪飾りを残し肉体のみが消失していた点から、自身を分解して発動する能力であることが分かる。瓜核同様、媒介が限定されている珍しいタイプのアルター。 アルター名は直訳すると「永遠の献身」という意味になる。 アルター・エイリアス(マーティン・ジグマール) 融合装着型と自立稼動型を併せ持った非常に珍しいアルター。連経済特区で初めて確認されたアルターでもある。生物と機械が混じったようなグロテスクな、右腕のないアルターを形成し、自身は両腕と胸、両足をアルター化する。肘の部分には穴が開いており、圧力を操って空気の壁を生み出し防御に使ったり、空気の塊を弾として撃ち出せる。アルター側には口の部分に同じような穴が開いており、空気を吸い込んで敵の動きを封じ、ジグマールとの連携を行う。精製の副作用か、発動中は凄まじい速度で老化が進む。必殺技名はエイリアス・プレッシャー。 『オルタレイション』でもこれを一瞬だけ使っているが、アニメ版と違い老化現象は起きていなかった。 漫画版では「ギャラン=ドゥ」という全く性質の異なるアルター。自我を持っており、最終的にジグマールを裏切る。 瓜核(瓜核) 具現型。スイカを媒介に様々な能力を発現するアルターで、技名は「瓜核○○(○○部分に該当能力)」という名前になる。瞬間移動(瓜核ワープ)、攻撃(瓜核ダイナマイト)、防御(瓜核シールド)など、エタニティ・エイト並みに汎用性が高い。媒介を限定したアルターも珍しいが、なぜスイカなのかは不明。彼が常にスイカを持ち歩いているのはスイカが大好物というだけでなく、この能力を使うためである。アニメブックでは自分の名前をアルターにされているが、ブックレットなどの資料では「瓜核のアルター」とも表記される。漫画版での名称はウォーターメロン。 絶対知覚(イーリャン イーリャン3 イーリャン4) 具現型。上半身を多数の触手のついた半透明のドーム(内部にはキーボードのようなものも見える)で覆い、目標の位置特定、盗聴、透視などあらゆる情報収集を行う索敵用の能力。彼が得た情報はホーリーの衛星兵器ホーリーアイにも転送され、ジグマール隊長の下に逐一報告される。ダース部隊のコントロールも可能。 能力を使う際に触手のような物を周囲に張り巡らせ精度を高めることがある。無常がかなみのアルター能力を利用できているのはイーリャン3・イーリャン4の能力によってかなみと繋ぎ止められているためであり、システムダウン時には二人をオーバーシュートさせるまで能力を酷使させ、かなみの能力を復活させた。 イーリャンはイーリャン3・イーリャン4によって知覚妨害をされたことがあり、体に酷い悪影響を及ぼした。 また、「向こう側」を覗いた者の生体情報は、絶対知覚をもってしても正確な情報が採取できない。が、最終話でのイーリャンは精神的な成長もあるのか前よりもアルターが強くなっており、瓜核との協力でロストグラウンド全域の使用の可不可にかかわらず全てのテレビにアクセスし、向こう側を覗いたカズマと劉鳳の決戦をロストグラウンド全域に中継した。 ビッグ・マグナム(立浪ジョージ) 具現型。浮遊する大型のリボルバー式の大砲。ジョージの持つ照準器によって狙いを定め、弾丸を射出する。弾の数は6発までというわけではなく、撃った後に新たに弾を構築し装填する。また、彼の部下は彼が生成した銃を持っており、銃型ならば意外と生成の幅は広い。必殺技はスペルマ・インサーションと呼ばれる技だが、設定上の名前のため効果は不明。 最悪の脚本(マッド・スプリクト)(雲慶) アクセス型。あらかじめ脚本を書くことでそれらを実現させることができる。これを応用することで他人の思考を変換し物語の登場人物とすることで洗脳することができる。洗脳対象以外は彼の書いた脚本通りに演技をしなければならないため、少々使い勝手の悪い能力。ただし、ある程度洗脳が進むと洗脳相手は幻を見るようになるので、彼の脚本に最後まで付き合う必要はない。画面上の目部分ではよくまばたきをしている。触手のような部分は、雲慶の脚本を文字として打ち出す際に役立っている。原稿用紙を用いての攻撃も可能だが、威力はそこまで高くない。必殺技は自主的改訂脚本と自主的決定稿。 なお、劇中での来夏月のセリフから、雲慶のこの能力は強烈な意思や同じアクセス型の能力者(由詫かなみなど)には効かず、脚本の舞台に何ら影響を受けずに介入できてしまうことが判明している。なお、能力名は意図的に「スクリプト」ではなく「スプリクト」となっていて、ちょっと注意しないと見聞きし過ごしてしまうということを表しているらしい。アニメ8話のサブタイトルでは、「スプリクト」の「プ」と「ク」の文字だけ色違いになっている。 スーパーピンチ(エマージー・マクスフェル) 自立稼動型。エマージーが崖っぷちのピンチに陥ると、腕時計がブレスレットのようなものに変化。これに命令を叫ぶことで、勇者シリーズに登場するような巨大ロボット(後述)を操ることが出来る。また、エマージー本人の周囲にピンチガードというバリアを発生させることも出来る。 条件を満たさなければ効果を持たないアルター使いはいるが、条件を満たさないと生成すらできないアルター使いは珍しい。これは彼が過去にたまたまスーパーピンチを生成したのを、ロボットが助けに来てくれたという感覚に囚われているからである。つまり、彼のアルターは自分の力として生成するものではなく、自分がピンチの時に助けてくれるものでしかない。非常に強力なアルターだが、この心の弱さがカズマとの戦いの敗因である。スーパーピンチクラッシャー 自立稼働型。勇者シリーズに登場するような巨大ロボット。エマージーが幼い頃に拾ったロボットの玩具が由来。巨体に加えて、パワードライフルなど武器を使いこなす。 グレートピンチクラッシャー 前述のSPクラッシャーと新たに召還された鳥型ロボット・ピンチバードが超ピンチ合体することで生まれる超巨大ロボット。ただでさえ大きかったSPクラッシャーが胸部に収まってしまうほどの大きさ。パワーや逞しさもSPクラッシャーを大きく上回る。胸部の横と額に存在する砲口からの一斉射撃デンジャーハザードが主力武器。また背中に装備されたラストチャンスソードによる必殺技逆転閃光カットを繰り出す。 漫画版では、これに続くファイナルピンチクラッシャーという最終形態も存在する。 常夏三姉妹(来夏月爽) 自立稼動型。長女・晩夏、次女・仲夏、三女・初夏という3人の来夏月にとって理想的(自分の思い通りになる女性にしか興味がない)な女の子たち。他の隊員たちからは人形と侮称される。アルターのため、宙に浮いたりなど人外な動きが可能。本土の睡眠薬と併用した「スリーピング・ビューティ・フレイム」の他、「パッション・キス」や「ハイヒート・ラブ」などの必殺技を持つ。 普段は来夏月から独立し、まるで人間のように、ホーリー隊舎で常に3人で行動をしている。来夏月が離反するまでは、ジグマールの直属としても動いていた。 より本物の女の子に近づけるため常時アルター化され、それぞれが人格と自我を持つ。来夏月にベタベタし、彼の言うとおりに動くが、それ以外の人間に対しては陰険なサディストで、幼いかなみや同僚のシェリスにまで平気で手を上げた。行動理念は「来夏月のため」で、醜悪な怪物「バーニング・サマー」に融合変化させられてカズマや劉鳳に立ち向かうが敗れる。戦闘不能になるも来夏月に戦うことを強要され、来夏月を拒絶。思い通りに動かなかったことに憤慨した来夏月に消されてしまい、以後来夏月はアルターを使えなくなる。 『オルタレイション』ではカズマのシェルブリットバーストで来夏月もろとも倒されて完全に消滅した。 サウンドエディションでは名前は出てくるが、登場はしていない。晩夏(ばんか) 声 - 冬馬由美 来夏月のアルター。来夏月にとって理想的な長女。お姉さんキャラクター。 仲夏(ちゅうか) 声 - まるたまり 来夏月のアルター。来夏月にとって理想的な次女。眼鏡っ子キャラクター。 初夏(しょか) 声 - 大本眞基子 来夏月のアルター。来夏月にとって理想的な三女。妹キャラクター。無茶な要求をする来夏月に愛想を尽かした。 バーニング・サマー 常夏三姉妹が合体した巨大で醜悪な怪物。熱量を操作し、周囲を灼熱地獄と化す。三つの目は三姉妹のそれぞれのパーソナルカラーのため少々は名残がある。地底からマグマを供給するような形態をとっている。 絶対無敵破壊光線(イカワ・ケンイチ) イカワのアルター能力だが、結局使用されなかったため詳細は不明。脚本家の黒田洋介が「原稿を書きながら決めた」とアニメブック内で語っている。
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