100期生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:46 UTC 版)
「かげきしょうじょ!!」の記事における「100期生」の解説
本作のメインキャラクターが属する世代であり、この世代を中心に物語が展開していく。予科生(101期)の担当決めは委員長の杉本・副委員長の浜辺主導の元あみだくじで行った。 渡辺さらさ(わたなべ さらさ) 声 - 千本木彩花 本作の主人公。一人称は「さらさ」。身長178cmの長身の少女で「『ベルサイユのばら』のオスカル様になる」ことを夢見て紅華に入学した。 髪型はふわふわのツインテールで、口調は常に敬語で話す。性格は天真爛漫かつ天然で、周囲を振り回すこともしばしば。 大のアニメ・漫画・時代劇好きで、会話の端々にアニメネタを仕込んだり、自身がハマっているアニメ「床の王様(通称:床キン)」のフィギュアを愛にプレゼントされた際は絶叫して喜ぶ程。 幼い頃は日本舞踊を習いに歌舞伎の名家・白川家に出入りしており、当時は無邪気に歌舞伎役者になりたいと思っていたが、後述の幸恵からの指摘により諦める。 作中では、後述する十五代目白川歌鷗の婚外子である可能性が示唆されていたが、後に実娘であることがはっきりと語られた。ただし、さらさ本人にはそのことが隠されているため、未だ父親が誰であるのかや、腹違いの姉が居ることを知らない。 親譲りの天才的な素質(男に生まれていたなら十六代目だったと言われている)をもつが、入学前には声楽やバレエは付け焼き刃程度にしか学んでいなかった。しかし、日舞で鍛えられた体幹を武器に他人の仕草や演技を完璧にコピーできる特技で経験不足を補う。ただし演技を進めていくうちに、役に入り込みすぎて「暴走」して誰も止められなくなってしまうのが欠点。 予科生時代に文化祭の余興「ロミオとジュリエット」のオーディションで、ティボルト役を射止めるも、本番前に祖父の体調悪化により棄権し、一時帰京することを選ぶ。 本科生に上がってからは、杏の指導役になるも、関係性やさらさ自身の髪型や、自身の一人称を「先輩らしくない」と指摘され、改善しようとする。また演技の実技指導でも、「オルフェウスとエウリュディケ」で千秋とペアを組んでオルフェウス役を演じることになるが相変わらず暴走して千秋演じるエウリュディケそっちのけになってしまったが、千秋と愛、杉本を含めた4人1組での演技では、再びオルフェウス役をやる事になる。 奈良田愛(ならた あい) 声 - 花守ゆみり 本作のもう一人の主人公でさらさの親友。16歳(さらさの1つ上で、沢田姉妹や杉本、山田と同じ学年)。美人で国民的アイドルグループ・JPX48の元メンバー。愛称は「奈良っち」で、さらさ以外の同期(さらさは下の名前でちゃん付け)やトップスター・里美星からはそう呼ばれている。 母は映画を中心に活躍する女優の奈良田君子で、その弟・太一(愛の叔父)は紅華のバレエ講師。家庭を顧みない母親との関係はほとんど断絶状態と言えるほど希薄で、後述の理由から家を早く出ているため会話はおろか顔を合わせることすら稀である。 小学生時代から美少女であったが、母の愛人から性的虐待(ディープキス)を受けたことがきっかけで男性恐怖症かつ人間不信に。それからは表情が乏しくなると共に不登校となり、そのことを知った太一により家から連れ出されて彼の世話となる。中学生でアイドル活動を始めてからは学校に行く時間が少なくなり、高校進学もしなかったため学業全般が苦手。またJPX時代はアンケートなどの書類関連は全てマネージャーが事前にルビを振ってくれていたため、紅華に入るまで難しい漢字が読めないことに気付かなかった。 街中では目立つので、目的もなく街をフラフラしたりしない。人に干渉されたくないから他人に隙を与えないように決められたルールは必ず守る性格。2018年3月号トークおよびJPX新聞にて心が落ち着く場所は海だと答えている。 JPXに入ったのはスカウトであるが、入団理由は女性しかいないからだった。しかし握手会のことまで考えてはおらず、上記の通り美人だが無表情なことからJPX時代は「ロボ(ット)」と言われていて、握手会に参加した北大路(キモオタさん)に暴言を吐いたことを他メン推しにネットに書き込まれて炎上し、同グループを強制卒業となった。 紅華を目指したのも、JPX同様に男性がいない世界であるため。但し寮で同室となったさらさには振り回されることになる。 文化祭の予科生のみで演じる余興「ロミオとジュリエット」のオーディションでは、ジュリエット役を選択し同期生や教師達を感心させる演技をするも、14歳であるジュリエットの年齢と合わない大人っぽさが演技に出ていたことにより不合格に。しかし、本番当日に上記の事情で棄権したさらさの代役としてティボルト役で出演。最後のセリフを噛むというミスを犯すも、その演技を見た安藤から男役への転向を勧められる。悩んだ末にJPXセンター・小園桃の映画での捨て身の演技と母・君子より聞かされた舞台裏での話に影響を受け、原作第29話のラストではそれまで伸ばしていた髪を短くし、男役に挑戦することになった。 本科生になって初めての演劇実技の授業である「オルフェウスとエウリュディケ」では最初はエウリュディケを演じたが、2人1組のペアで演技を発表することになった時はオルフェウスを演じると宣言。千夏とペアを組み「陽キャ(オルフェウス)を演じるのは修行が足りないから」という理由で最初からシリアスな演技をしただけでなく、JPX時代に培ったフォーメーションを用いた演技を行い周囲から高評価を得るも(高木曰く想像力豊か)、次の授業でハデスとペルセポネーを含めた4人1組の演技の際は「卒業するまでに色々な役にチャレンジしたい」という理由からペルセポネーを演じることに決めた。 その後、街で里美と城花に会った際に城花に「トップ娘役とはどんな在り方か?」と質問した際に城花が答えた「娘役は美しき矢印たれ」という言葉を聞いてトップ娘役になってさらさと一緒に銀橋立つことを決意し、さらさに宣言する。 髪型が作中で何度も変わっており、最初は前髪付きショートヘア(エピソードゼロ1 - 10)→M字バングボブカット(エピソードゼロ11 - 本編第11話)→M字バングセミロング(本編第12話 - 16話)→斜め分けロングヘア(本編17話 - 29話)→斜め分けショートヘア(29話 - 40話 )→斜め分け内巻きボブカット(41話 - ) 杉本紗和(すぎもと さわ) 声 - 上坂すみれ 予科委員長(のちに本科委員長)。入試トップで合格した秀才(合格時は高校1年)。髪型は前髪付き(目より少し上)のポニーテールだがプライベートでは降ろしている。 実家が東京でバレエスタジオを経営しているため幼い頃からバレエに親しみ、コンクールで何度も入賞したりバレエ留学の話も来るほどの実力を持つ一方で「(バレエより)紅華歌劇が好きだから」との理由で入学したほどの紅華オタク。 性格は習熟した言動でクラスを引っ張るしっかり者かつ何事にも動じない性格だが、紅華関連になるとオタクゆえトップスターを見て鼻血を出してしまったり、アニメでは学校のロッカーに紅華関連のDVDや雑誌が所狭しと置かれてあるほど(それを見た星野はドン引きしていた)。 文化祭の予科生のみで行われる寸劇「ロミオとジュリエット」のオーディションではティボルトを選択し、教職員達による審査でさらさに匹敵する評価を受けるが、(大木曰く)「渡辺(さらさ)ティボルトのほうが若干『萌え』が高かった」ため僅差で敗れる。 上記の優秀さから「オルフェウスとエウリュディケ」のペア決めでは千夏曰く1番人気であったが、主役の2人(オルフェウスとエウリュディケ)にハデスとペルセポネーを含めた4人1組のグループ授業では、「さらさの暴走にどれだけ付き合えるか試してみたい」という理由でさらさと愛、千夏と組んでハデス役を演じる事になった。 星野薫(ほしの かおる) 声 - 大地葉 祖母・母(白鳳美雪)と3代続けて紅華入りした、サラブレッド。特に祖母は「春の白雪姫」と言われた人気の春組娘役トップスターだが、本人は身長があるので男役を志望している。演じてみたい役は「エリザベート」のトート。 上記の家柄や受験に失敗し続け、受験資格ギリギリの18歳(高校3年生)でようやく合格した焦り故に、同期の中でも人一倍高いプロ意識を持つ自分にも他人にも厳しい努力家で、100期生では年長者ということもあってか周囲(特にさらさ)の行動や発言にツッコミを入れることも多い。 予科の夏休み明けに、これまでのロングヘアから髪を切り、ショートカットにした。 文化祭の予科生のみで演じる余興「ロミオとジュリエット」のオーディションではロミオ役を選択し不合格になり、悔し涙を流した。他方、成績も悪く地味な山田彩子がジュリエット役を得たことに不満を持って陰口を言った同級生達を一喝した。 山田と同部屋で、「オルフェウスとエウリュディケ」では彩子とペアを組み、高評価を受けた。2回目の4人1組の演技では千夏をグループに誘い、オルフェウス役を続投。 沢田千夏(さわだ ちか) 声 - 松田利冴 双子姉妹の姉で姉妹一緒の部屋。髪型は黒髪(アニメでは赤毛)ストレートロング。 性格は明るく落ち着いているが内向的で、本来は1年前に合格していたが、妹の千秋だけが落ちてしまったので一旦入学を取りやめて、1年後に2人で受験し直して合格し入学した過去を持つ。 専科の野原ミレイが演じた「ロミオとジュリエット」のジュリエットが大好き。 オーディションでは姉妹揃ってジュリエットを受けるも、不合格であった。 「オルフェウスとエウリュディケ」では愛とペアを組み高評価を得るものの、4人1組の演技では愛の言葉に共感して、ペルセポネー役をやる事に。 沢田千秋(さわだ ちあき) 声 - 松田颯水 双子姉妹の妹。髪型は黒髪(アニメでは赤毛)ストレートロングのハーフツインテール。 性格は明るく少々子供っぽいがコミュニケーション能力が高い。また非常に姉思いで、前述の通り姉の千夏だけが紅華に合格したが入学を取り止めて貰ったことを負い目に感じている。 姉同様専科の野原ミレイが演じたジュリエットが大好き。 「オルフェウス〜」ではさらさとペアを組むが役作りの延長で千秋に対するさらさのお姫様扱いに辟易するも、さらさのアドバイス(さらさ曰く、ワガママなバンビーナ)を受けて自分なりのエウリュディケを演じるも さらさの暴走に巻き込まれてしまうがさらさの反省を聞いて、愛や杉本を含めた4人1組の演技ではエウリュディケ役を続投する。 山田彩子(やまだ あやこ) 声 - 佐々木李子 通称:彩(ちゃん)。温厚でおっとりした性格の地味目な少女で、髪型は黒髪のボブカット(高校時代はパッツン前髪のロングヘア)→セミロング(41話-)。 8歳の誕生日に紅華歌劇を見て以来、毎年誕生日に親に連れて行ってもらうようになると同時に、カラオケでも紅華の歌ばかり歌うようになる程のファンになる。中学生のときにバレエを習い始め、高校1年生のときに受験を思い立ち姉に相談。1回目の受験で見事100期生に合格する。 実家はベーカリーで家族は両親と歳の離れた姉・清子(さやこ)がおり、特に姉は紅華に合格した時は誰よりも泣いて喜んでいた。 入学後、華やかな同級生達に気後れし、ややぽっちゃりした体型を講師に指摘され、過食嘔吐に走ってしまったり、体調不良で授業中に倒れてしまったことも。 成績もさらさと最下位争いをするほど良くないが、実は飛び抜けた歌唱力の持ち主で、声楽担当の小野寺曰く「歴代屈指のエトワールになれる」という程。その小野寺の励ましもあり、ショーのフィナーレで一番最初に歌う「エトワール」を目指している。 文化祭の余興で「ロミオとジュリエット」をやることになった際のオーディションでは、上記の歌唱力を活かして見事ジュリエット役を射止めた。 星野薫と同部屋で、「オルフェウスとエウリュディケ」ではペアを組み高評価を得る。4人1組の演技ではエウリュディケ役を続投。 城田美波(しろた みなみ) 予科副委員長(のちに本科副委員長)。ボーイッシュで男勝りな性格。文化祭の余興でロミオ役を演じた。 浜田麻美(はまだ あさみ) 浜辺と同じく文化祭の余興でジュリエットの乳母役を演じた。真面目な性格であるが、本人はコメディリリーフ役を志望。定期試験で3位になるなど優秀。 増田恵(ますだ めぐみ) 通称:マッスー。明るい性格のいじられキャラで野島聖と同じ高校の出身で、高校時代に自身が持っていた紅華歌劇団専門雑誌・紅華画報を拾って貰ったことがある。 「オルフェウス〜」で紗和とペアを組み高評価を得るも、ハデスとペルセポネーを入れた4人1組の演技ではハデス役を希望していることが星野の口から明かされた。
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