杜氏とは? わかりやすく解説

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とうじ【×杜氏】

読み方:とうじ

酒づくりの職人の長。また、その職人さかとうじ。とじ。


とじ【×杜氏】

読み方:とじ

⇒とうじ(杜氏)


杜氏

読み方:トウジ(touji), トジ(toji)

酒を作る職人


杜氏

読み方:トジ(toji), トウジ(touji)

酒の醸造携わる職人、とくにその長。


杜氏(とうじ)

漁村出身酒造季節労務者の長として各酒蔵醸造つかさどる最高責任者をいう。広義には酒造労務者総称することもある。杜氏の名の由来は、昔中国初めて酒をつくった康(とこう)の名をとったとする説、奈良平安時代造酒司さけのつかさ)が酒造用いた壺(つぼ)を「大刀自おおとじ)、小刀自(ことじ)」と呼んだことから、酒をつくる人をも刀自(とじ)というようになったとする説、寺社で酒をつくる以前、酒つくりは家庭取り仕切った主婦刀自)の仕事であり、刀自転じたものとする説などがある。沖縄では泡盛製法秘密とされ嫁に行く娘には教えず、母から嫁に伝えていた。南九州沖縄では現在でも一家主婦製造しているところがある。沖縄県以外では、明治末期まで清酒麹を使用してコメ製、カンショ製、ムギ製などの焼酎つくっており、また清酒粕焼酎北九州から東北地方までつくられていたので、清酒をつくる杜氏が焼酎製造従事することも多かったが、大正初期沖縄より黒麹くろこうじ)(泡盛麹)が鹿児島導入され、これに慣れた鹿児島県川辺(かわなべ)郡笠沙(かさ)町黒瀬の笠沙杜氏と日置(ひおき)郡金峰きんぽう)町阿多(あた)の阿多杜氏が焼酎杜氏として知られるようになった

杜氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/17 04:43 UTC 版)

杜氏(とうじ、とじ)とは、日本酒醸造工程を行う職人、およびその集団や統率者を指す。


  1. ^ a b 丹波杜氏 丹波篠山市商工観光課(2020年1月1日閲覧)
  2. ^ 吉田元『江戸の酒 その技術・経済・文化』(第1版)朝日選書、1997年、p60頁。ISBN 4-02-259669-4 
  3. ^ a b c 【けいざい+】「田中六五」の奇跡(下)新設の蔵 テクノロジーと高みへ朝日新聞』朝刊2022年9月3日(経済面)2022年9月12日閲覧
  4. ^ 実は酒どころ栃木 21世紀発祥「下野杜氏」が活躍日本経済新聞』電子版(2019年6月28日配信)2020年1月21日閲覧
  5. ^ 下野杜氏(しもつけとうじ)とは?(2020年1月21日閲覧)
  6. ^ 和久井映見、20年ぶりの『夏子の酒』ロケ地に感涙「とても幸せです」マイナビニュース(2014年12月4日)2019年12月14日閲覧
  7. ^ 酒蔵が「女人禁制」になった理由─ 時代に合わせて変化する、造り手の働き方 SAKETIMES(2018年7月25日)2020年1月1日閲覧
  8. ^ 稲保幸「お酒の伝来」『日本酒15706種』誠文堂新光社、2007年。ISBN 978-4-416-80797-2 
  9. ^ a b 高浜春男『杜氏 千年の知恵』(初版)祥伝社、2003年2月25日。ISBN 4-396-61179-X 
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 日本名門酒会 公式サイト 2007年の情報 2008-08-25閲覧
  11. ^ 福井新聞社編集局編「杜氏のふるさと」『ふくい新風土記』福井新聞社、1962年、225-227頁。 
  12. ^ 酒蔵と納豆荻野酒造 蔵元ブログ(2014年11月1日)2020年1月1日閲覧
  13. ^ 納豆菌のみならず他にも様々な雑菌が酒に悪影響を与える。



杜氏(とうじ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 08:16 UTC 版)

「杜氏」の記事における「杜氏(とうじ)」の解説

酒蔵からの信任受けて杜氏集団組織結成統率する酒造り最高責任者野球にたとえるとチーム監督にあたる。算(おけざん)と呼ばれる酒造りにかかわる様々な予算収支管理、醪の仕込み醸造・安全の管理管理など全て請け負う別項に詳しいように、蔵内では伝統的に親方尊称されるが、現代では部長など様々な呼び名がある。

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杜氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 03:39 UTC 版)

麗人酒造」の記事における「杜氏」の解説

杜氏の我流で、全量一般米を使用した純米酒「杜氏の腕試し」を単年度限定商品化するなど、個性的な酒造り一役担っているビール製造責任者藤森和彰。

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杜氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 07:39 UTC 版)

木下酒造」の記事における「杜氏」の解説

2018年平成30年)現在、イギリス人フィリップ・ハーパー務める。 フィリップ・ハーパーは、1966年昭和41年3月18日英国バーミンガム生まれ南西部コーンウォール州鉄道の駅もない田舎16歳まで少年期を過ごす。学生時代には、オックスフォード大学文学部ドイツ近代文学専攻ゲーテカフカなどを研究大学卒業後、1988年昭和63年)に日本の英語講師派遣プログラムことJETプログラム外国語青年招致事業)で、大阪市小・中学校大阪府高等学校英語科指導助手として来日した職場飲み会で、互いにお酌をしたり、お猪口のような小さな器で酒をすする日本の酒のスタイル面白く感じたことから、日本酒とその文化興味をもつ。その後趣味音楽通じて親しくなった学校職員同僚無類日本酒好きであったことから、その同僚中学時代からの友人交えて、3人で居酒屋飲み歩くうちに日本酒吟醸酒)の魅力目覚める(この3人ともが現在酒造り携わっている)。派遣期間終了後日本残り英会話学校勤務する傍ら、夜は地酒専門の「銘酒居酒屋」でアルバイトをしつつ、見学酒米田植えにも足を運んだ1991年平成3年)、先に学校職員辞して酒蔵蔵人になっていた友人と同じ、奈良県葛城市乃宿酒造蔵人として酒造り携わりはじめる。当初就労ビザ申請却下され入国管理局通い続けた末になんとか文化活動ビザ取得して就職であった。翌1992年平成4年)には日本人女性との結婚により、配偶者ビザ取得している。 ハーパー就職した当時乃宿酒造の杜氏は但馬杜氏で、5年目から南部杜氏変わったハーパー二人の杜氏を「おやっさん」と呼んで師事し二つ地域伝承されてきた酒造りの技を吸収酒造りの全工程蔵人として働きながら学ぶ中で、山廃生酛造り習得する2001年平成13年)、南部杜氏協会主催の杜氏資格選考試験合格。その年、大阪府交野市大門酒造に杜氏補佐「頭(かしら)」として入社2003年平成15年)のひと冬のみ、茨城県須藤本家酒造り携わりその後はふたたび大門酒造勤務2005年平成17年)に杜氏となる木下酒造には、2007年平成19年)に杜氏として入社11代目当主木下善人社長から、地元支持されてきた普通酒大吟醸の味を踏襲する以外については全面的に任され即座に醸造用乳酸使用しない生酛造り付き天然酵母のみを用いる「自然仕込山廃」に着手2008年平成20年)及び2012年平成24年)の二度全国新酒鑑評会独立行政法人酒類総合研究所主催)にて金賞受賞した明治時代から続く同鑑評会で、外国人杜氏の受賞史上初。 愛読書尾瀬あきら作のマンガ夏子の酒』で、「酒造りディテール書き込まれていて、参考になり、何度も読み返す」という。 英文著書に、講談社インターナショナルから1998年刊行された『The Insider's Guide to Sake』や、2006年刊行の『THE BOOK OF SAKE』がある。酒造りオフシーズンにはニューヨークハワイ香港など海外講演するなど、海外へ日本酒普及活動にも取り組み全米日本酒歓評会の審査員務める。内閣府海外向け広報誌High lighting JAPAN2012年1月号英文)でも紹介されている。

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杜氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:47 UTC 版)

竹野酒造」の記事における「杜氏」の解説

2009年平成21年3月に、41年務めた日下部杜氏が死去5代目蔵元・行待佳平の長男である行待佳が、25歳で杜氏に就任する。 行待佳は、1983年12月28日生まれ東京農業大学醸造学科卒。酒の味はイベント覚えたという。2005年平成17年)から2年間、石川県加賀市鹿野酒造において能登杜氏四天王称される農口尚彦のもとで修業した後、実家である竹野酒造蔵人として3年働いた杜氏として酒造り挑んだ初年度の「弥栄鶴亀の尾舞(純米酒)」で、2010年平成22年春季全国酒類コンクール純米酒部門の1位を受賞した。「まだ誰も飲んだことのない酒」をめざす試行錯誤のなか、京都祇園割烹料理店の主と対話するなかで「ふくらみあり、か雑味がない。しかも超高額にならない程度」の酒造り目標のひとつに据え、その思いは「錦蔵舞」に反映されている。 2019年時点蔵元長男である佳筆頭に、次男達朗、三男皓平の三兄弟をささえる。3兄弟全員一級酒技能士である。

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