雉真家の人々とは? わかりやすく解説

雉真(きじま)家の人々

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:56 UTC 版)

カムカムエヴリバディ」の記事における「雉真(きじま)家の人々」の解説

作中における表記映像一貫して「雉眞」である(るいが大阪での就活時に書いた履歴書を除く)。ここでは 公式サイト表記等に従い便宜上これに準じた表記統一する。 雉真千吉(きじま せんきち) 演 - 段田安則 安子編・るい編(大阪編)に登場雉真繊維社長。稔と勇の父安子雪衣の舅。るいと昇の父方祖父。ひなた・桃太郎姉弟と昇の曽祖父。剣の高祖父同社一代立ち上げた地元でも知られる実力者跡継ぎ長男・稔(後述)と事業更なる拡大目指している。 当初、稔を銀行副頭取の娘と政略結婚させようしたため安子との結婚反対するが、安子幼馴染である次男・勇の強い説得と、安子人柄知り考え変え非礼詫びた上で結婚認める。 稔の戦死後は、安子追い出そうとする美都里の心情安子将来考慮し安子別の男性との再婚勧めるが、この勧め安子母娘家出する原因となる。それから2年後密かに大阪に住む安子母娘訪ね、るいの養育環境を心配して2人連れ帰ろうとするが、そのこと悩んだ安子は、自転車でおはぎを配達中に前方不注意で交通事故起こし母娘とも負傷した。勇の説得安子母娘が雉真家帰宅後、るいを連れておはぎの営業販売をする安子対し体裁を気にして孫を巻き込むことに猛反対する。彼のこうした真家世間体を気にするあまりに取った安子への度重なる干渉と、安子ないがしろにする様なるいへの溺愛は、結果として二人の関係引き裂く一因になり、晩年の病床で自分安子とるいを引き離そうとしなければ悔やんでいた。 るいが岡山離れる少し前の1962年3月死去亡くなる直前、勇に雉真繊維出発点となった足袋作り続けてくれるよう遺言し、勇は足袋作り続けることを約束する。それから約40年後、ハリウッド映画サムライ・ベースボール」の小道具採用される事になり、それをひなたから聞かされた勇は、千吉気持ち思って嬉し涙にくれる。 雉真美都里(きじま みどり) 演 - YOU 安子編(岡山編)に登場千吉の妻。稔と勇の母安子雪衣の姑。るいの父方祖母。ひなたと桃太郎曽祖母。剣の高祖母良家お嬢様育ちプライド高く、いつも華やか。 稔が安子との結婚望んだ際には身分違いとして最後まで強く反対し、安子陰湿な嫌がらせをして雉真家から遠ざけようとしたが、出征控えた稔の気持ち思い遣り渋々認める。 稔の戦死精神的に不安定に陥り、息子の死安子のせいだと決めつけて「疫病神」と罵り追い出そうとする。安子母娘家出した直後は孫を誘拐されたと警察行こうとしたが、たまりかねた勇に自身そのような態度義姉さん(安子)追い詰めていたのがわからないのかと諭される。 帰宅した際は戻ってきたことに感謝述べ以後孫娘るいの存在癒やされていくが、ある時るいが目の前でラジオスイッチ入れてカムカム英語」を聴き始めた際には突然スイッチを切り、息子殺した国の言葉聞きたくないと漏らした戦地から復員した算太が安子訪ねて来た際は、実の息子のように抱きしめた。安子は算太を受け入れてくれた彼女に感謝述べ、これで二人真に和解する雉真繊維野球部頭角現した勇を稔と共に最高の息子安堵し、英語と違って野球には寛容だった。翌年クリスマス近づく静かに息を引き取る演じるYOUは2021年11月16日放送の『あさイチ』にゲスト出演した際に視聴者向けて直前放送分での「安子いじめ」を謝罪し今後の展開として「最後まで嫌な感じ」と言及していたが、安子母子岡山戻って以降亡くなるまで穏やかに過ごしていた。 雉真稔(きじま みのる) 演 - 松村北斗SixTONES安子編(岡山編)と、ひなた編(岡山編)の後半登場千吉長男で、後に安子の夫。るいの父で、昇の伯父。ひなたと桃太郎祖父。剣の曾祖父。 家の跡取りとして育ち1939年時点では大阪商科大学予科現在の大学教養課程)に在学雉真繊維製品販路海外広げることを目指し英会話熱心に学んでいる。ジャズ愛し受験勉強中は「自宅勉強すると勇に邪魔されるから」との理由喫茶店「Dippermouth Blues(ディッパー・マウス・ブルーズ)」に頻繁に通っていた縁で、店を経営する柳沢親子親しい。 安子相思相愛となり、紆余曲折末学出陣出征する前に結婚した戦後に勇が復員した後、戦死公報が届く。 ひなた編では、1994年終戦の日にるいが観た幻という形で再登場する。るいに「どこの国とも自由に行き来できる。どこの国の音楽でも自由に聴ける。自由に演奏できる。るい、お前はそんな世界生きとるよ」と声をかける雉真勇(きじま いさむ) 演 - 村上虹郎幼少期藤原詩音老年期(ひなた編):目黒祐樹全編通して登場(るい編(大阪編)では冒頭、ひなた編では後半それぞれ登場)。 1925大正14)年4月1日(水)生まれ千吉次男。るいの叔父で、ひなたと桃太郎大叔父。兄の稔を尊敬している。 安子小学校からの同級生大の野球好きであり、高校時代甲子園目指していた。幼少期から安子好意抱いていたが素直に優しくできず、彼女を「あんこ」と呼んでしばしばからかっていたが、稔と安子相思相愛になるとそうしたことはなくなる。稔が一度安子との結婚諦めた際には、怒り抑えられ大阪下宿乗り込んで稔を殴り付けた。その後は父を説得するなど二人後押しをする。二人結婚後は想い抑え安子を「義姉さん」と呼ぶようになる。るいの名前の由来を、勝手に野球用語の「塁(base)」だと思い込んでいる。 召集により出征し終戦から約4か月後に復員した両親がるいを安子から引き離そうとしていることを知り安子当座の生活資金与えて密かに母娘大阪に逃がす。数年後、おはぎを配達中の母娘交通事故遭うと、安子説得して真家戻らせるその後安子プロポーズする回答がないうちに彼女がロバート会っているのを目撃したことで関係を問い質すが、その際安子取り乱しようから二人の関係察し酒場自棄酒あおった末に喧嘩をして帰宅した。この時彼を介抱した女中雪衣結婚して長男昇をもうけたが、安子がるいを捨てて渡米した真の理由知らずその後も彼女に未練抱き続ける。 安子渡米してから11年後1962年病床千吉に代わって雉真繊維社長に就任している。ほどなくして千吉死去。その葬式当日の朝、ドラマ鑑賞に夢中の妻や勉強専念する息子呆れてため息をつくが、直後自身旭川河川敷でるいと笑顔キャッチボール楽しんだその際にるいから雉真家を去る決意聞かされ、彼女のために積み立てていた金を渡そうとするが、かねてから真家との縁を切りたかったるいには、以前から密かに古本屋アルバイト貯金していたからと断られている。 1994年夏、32年ぶりに帰郷したるいと再会する岡山出た日を最後に、るいにはもう二度と会うことはないと覚悟していたが、夫と二人の子連れて帰郷してきたことを心の底から嬉しく思っている。るいからは、安子連絡取り合っていないか尋ねられたが、渡米後は全く連絡取っていなかったと明かし自分たち大人がるいを苦しめてしまった事を深く詫びる。それから数年後大阪行われた商工会集まり帰りに「大月」を訪れ、あとから帰って来たひなたに、雉真繊維製の足袋が「サムライ・ベースボール」のために使われることを告げられると感極まり、ひなたからの報せを喜ぶ。2003年12月には妻・雪衣亡くすが、雪衣には妻でいてくれたことへの深い感謝を贈る。同年12月25日岡山開催されたクリスマス・フェスティバルに来場し、健一和子木暮桃太郎と同じテーブル席に座る。るいがひなたに背負われてやって来た安子52年ぶりの再会和解果たした姿を目の当たりにした際は、満面の笑み浮かべて喜ぶ。 2004年には、再び日本戻ってきた安子改め再会し二人で岡山神社訪れる。安子から「アニー・ヒラカワ」の名前が、平川唯一苗字と「あんこ」から付けたということ聞かされ、彼自身公開初日の一番に「サムライ・ベースボール」を観賞し行った事を話す。 桃太郎とは野球好きという共通点もあり、すぐに意気投合初恋が実らなかったと話す桃太郎に、「女性好きになったら先延ばしをしないこと。先延ばしをすると絶対に報われない」と、自身失恋体験基づいた助言しながらキャッチボールを楽しむ。 村野タミ(むらの タミ) 演 - 西川かの子 安子編(岡山編)に登場。 雉真家ベテラン女中。常に明るく雉真家の人々の日常支える。1948年退職し息子夫婦同居するために雉真家去った雉真雪衣(きじま ゆきえ) 演 - 岡田結実老年期(ひなた編):多岐川裕美全編通して登場安子編(岡山編)では後半から、るい編(大阪編)では冒頭、ひなた編(岡山編)では後半それぞれ登場)。 タミ後任として雉真家で働く若い女中。控えめ性格だがよく気がつく働き者安子とるいが大阪で生活中より、タミ代わり真家で働く。勇に恋愛感情持っていたが、その気持ち抑えて淡々と家事をこなし、おはぎ販売などで外出する安子代わりるいの面倒を見る。勇が安子結婚するよう千吉から言い付けられているのを耳にした後、算太に対して真家居候状態の彼と安子への不満を爆発させ、財産狙い思われもおかしくないと暴言発して勇に叱責される。安子プロポーズして拒絶された勇が街で酒を飲み喧嘩をして深夜帰宅した際、怪我治療をする。彼の愚痴冷たく突き放したが、直後に勇に引き寄せられ彼の思いがなおも安子にあることを知りながら男女の関係を結ぶ。その数日後妊娠発覚し、勇と結婚した結婚前クレジットは名前のみであり旧姓不明)。千吉葬式当日昭和37年3月30日)の朝は連続テレビ小説娘と私」の最終回夢中だった安子対する不満とは対照的にるいの事は女中時代から親身に世話をしており、入学式当日にるいが失踪した際も必死に探し続けていた。前述葬式当日に勇からるいの居場所尋ねられた際には表情曇らせている。 1994年夏にるいが一家連れて帰郷した際に、1951年に算太が突然失踪した真相話し、算太の失踪自分のせいと後悔を口にする。また、この時安子が大阪まで急いで向かったのも、算太を捜すためだったとるいに話す。るいに「ロバートさんに会いに行くため(母は大阪行った)というようなことは?」と尋ねられると、安子ロバートの関係については「私も勇さんもよくわからない」とだけ答えたうえで、当時安子が「たちばな」を再建するというその一心生きていたことも明かす2003年体調崩して入院桃太郎からの連絡病院駆けつけたるいに、9年前には語らなかった安子対す負い目初め明かし安子とるいが離別する一因となった幼少期のるいに対す発言に対して後悔打ち明けるその上で、勇と結婚してからも気持ち晴れことはなかったという思いや、生きているうちに安子謝りたかったが、それももう叶いそうにないという安子への贖罪思いを口にする。るいには「自分責めないください。みんな間違えるんです」と、それまでのことを許す言葉かけられ、勇からは「一緒になってくれてありがとう」と感謝される。 るいが岡山去って以降は、勇と共に橘家の墓をずっと守り続けており、るいの使っていた部屋そのまま残していた。NHK連続テレビ小説を見ることを日課としており、第1作目の『娘と私以降作品欠かさずに見続ける。最期は勇と共にこの当時放送されていた作品毎朝鑑賞し劇中で「見上げてごらん夜の星を」が流れた日の夜に死去したことが城田ナレーションによって語られる。 雉真昇(きじま のぼる) 演 - 谷川生馬 るい編(大阪編冒頭のみ登場安子編の時点出生前のため雉真家人物の中で唯一安子編に登場しないほか、ひなた編ではその存在語られるのみで直接登場しない。 勇と雪衣長男。稔の甥でるいの従弟・ひなたと桃太郎従叔父にあたる。父親違い野球には興味がなく、勉強熱心千吉葬儀の朝には、準備急かすに対して葬式始まったできないからと、葬儀興味を示す様子はなく勉強取り組む1994年時点では、雉真繊維の跡を継ぎ会社のそばにマンション借り妻子と共に住んでいる。

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