岡田広 (軍恩連)とは? わかりやすく解説

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岡田広 (軍恩連)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 03:33 UTC 版)

岡田広
生誕 1910年4月6日
日本 栃木県矢板市
死没 (2005-07-10) 2005年7月10日(79歳没)
神奈川県横浜市青葉区
出身校 東京帝国大学文学部
前職 芝浦工業短期大学教授
所属政党 自由民主党宮澤派[1]
称号 正四位(追贈)
勲二等旭日重光章

選挙区 全国区→)
栃木県選挙区
当選回数 3回
在任期間 1974年7月8日 - 1992年7月7日
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軍事経歴
所属組織  大日本帝国陸軍
軍歴 1937-1940
1941-1945
最終階級 中尉
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岡田 広(岡田 廣[2]、おかだ ひろし、1910年明治43年)4月6日[3] - 2005年平成17年)7月10日[4])は、日本政治家参議院議員(3期、自由民主党)。軍恩連盟全国連合会理事長。

経歴

現在の栃木県矢板市出身[3]1936年昭和11年)東京帝国大学文学部[3]教育学科を卒後、石黒奨学資金研究員。翌年陸軍に召集され、宇都宮輜重兵第14連隊に入営し、1938年(昭和13年)より日中戦争に出征。1940年(昭和15年)、招集解除となり、石黒忠篤農林大臣秘書官[5]

1941年(昭和16年)に再招集され、同年7月より関特演により宇都宮にて新規編成された独立自動車第38大隊の第4中隊長に任ぜられる。8月の編成完結をもって満州牡丹江、台湾基隆を経て太平洋戦争後は南方戦線に投入され、フィリピン攻略戦に参加、翌年ニューブリテン島ラバウルに派遣され、1943年(昭和18年)8月19日、中隊将兵180名とともにニューアイルランド島ラトブに分遣。1944年(昭和19年)7月25日、同地で新規編成された独立混成第40旅団(長:伊東武夫中将)に編入され、同輜重隊長。しかし同年3月以降、補給は完全に途絶しており、自給自足の中で終戦を迎えた[6]

1946年(昭和21年)に復員の後、芝浦工業大学講師・同短大教授を務めた[3]。この間、1960年(昭和35年)第29回衆議院議員総選挙1967年(昭和42年)第31回総選挙栃木2区から出馬するも(1回目は自民党公認で、2回目は無所属)何れも落選している[7]

軍恩連盟全国連合会理事長を経て、1974年の参院選全国区から自民党公認で立候補して当選し[8]、3期務めた[3]1980年(昭和55年)秋の叙勲で勲三等旭日中綬章受章(勲五等からの昇叙)[9]

1992年(平成4年)春の叙勲で勲二等旭日重光章受章[10]。同年、引退した[3]

2005年(平成17年)7月10日、急性心不全のため神奈川県横浜市青葉区の病院で死去、95歳[11]。死没日をもって正七位から正四位に叙される[2]

脚注

  1. ^ 『朝日選挙大観 : 第38回衆議院総選挙・第14回参議院通常選挙』 朝日新聞社 1986年
  2. ^ a b 『官報』第4155号11-12頁 平成17年8月12日号
  3. ^ a b c d e f 『新訂 現代政治家人名事典』114頁。
  4. ^ 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、270頁。
  5. ^ 日本国・国会全議員名鑑編纂委員会 1986, p. 2439.
  6. ^ 沢田久一 編『宇都宮輜重史 : 伝承資料 創設以来大東亜戦争に至る輝く宇都宮兵団・同輜重隊の活躍記録』沢田久一、1973年。NDLJP:12283463/156 
  7. ^ 『国政選挙総覧:1947-2016』69頁。
  8. ^ 『国政選挙総覧:1947-2016』552頁。
  9. ^ 『官報』第16144号4頁 昭和55年11月13日号
  10. ^ 『官報』号外第58号10頁 平成4年4月30日号
  11. ^ “岡田広氏死去/元自民党参院議員”. 四国新聞. (2005年7月13日). https://www.shikoku-np.co.jp/national/okuyami/article.aspx?id=20050713000459 2022年12月20日閲覧。 

参考文献

  • 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。
  • 『国政選挙総覧:1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。
  • 日本国・国会全議員名鑑編纂委員会 編纂 編『日本国・国会全議員名鑑 中』日本国体研究院、1986年7月、2439頁。NDLJP:12023355/604 

関連項目

議会
先代
石本茂
参議院懲罰委員長
1982年 - 1983年
次代
小林国司
先代
稲嶺一郎
参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員長 次代
西村尚治



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