四駿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/27 03:00 UTC 版)
デイン王国軍でも特に強力な四人の将軍に与えられる称号。前王の時代に仕えていた者達も相当強く、【不動の四駿】と呼ばれていた。 漆黒の騎士 声:間島淳司 『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではジェネラル。『暁』では専用クラス漆黒の騎士(ダークナイト)。属性は闇。アイクの仇敵。その名の通り全身を黒鎧で覆い隠し、デイン軍にも正体を知る者はいない。騎士という肩書きではあるが、騎乗系ではなく重歩兵系ユニット(過去FE作品におけるアーマーナイト系に相当する)。日本国外版の名称は「Black knight(ブラックナイト)」。 デイン王国が誇る【四駿】最強の実力者。女神の祝福を受けた神剣「エタルド」、女神の祝福により何者の攻撃も受け付けない「漆黒の鎧」、そして如何なる場所にも瞬時に空間移動を可能とする「転移の粉」を有する。詳細な時期は不明だがアシュナードに自身のものと同じく祝福を受けた鎧を献上し、またその比類なき剣技を見込まれて素性を明かすこと無く一気に軍の最上位へ上り詰めた。重騎士でありながらも軽装の兵士より恐ろしく素早い点は劇中で強調され、ライに「あの重装備で、あれだけ動けるなんざ、はっきり言って詐欺ですよ」とまで言わしめている。戦闘アニメでは重歩兵系ユニットと然程大差のない緩慢なモーションだが、『暁』のアイクと剣を交えるムービーシーンにおいては評価に違わぬ異常な速度で疾走し斬り込んでいる。 『蒼炎』第7章にて「エルランのメダリオン」の回収と、剣の師であったアイクの父グレイルと戦う為に現れ、秘密裏に決闘を行う。真剣勝負を望むがために神剣「ラグネル」を振るわせようとするも、諸事情により剣技を捨てていたグレイルはそれを拒否し戦闘を続行。結果手応えを得ることも無く致命傷を負わせ殺害し、師の成れの果てに落胆する。以来アイクの宿敵となり、物語中盤以降は剣の腕を上げた彼に着目し、実力を測るべく第24章にて接触。戦うに値すると認め、鎧の加護とそれを打ち破る術(ラグネル)を告げる。そして第27章でクリミアのナドゥス城奥に待ち構え、遂に決闘を果たす。戦いの末アイクに敗れ、城の崩壊に巻き込まれて姿を消した。 しかし3年後、『暁』第一部終盤に突如としてミカヤの前に現れて窮地を救い、デイン再興に力を貸した。第一部終了後再び姿をくらますが、第三部、第四部でも不意に現れてはミカヤを助けるため加戦する。第三部7章にてアイクと再び相まみえ、その際ナドゥス城で戦ったのは生身の本人ではなく、精神を鎧に移し操っていただけのものであったことを明かされる。彼自身が空間転移する関係で、精神と鎧だけ飛ばすのと生身の身体ごと飛ぶのでは戦力に差異がでるため、『暁』終章における一騎討ちでようやくアイクと本当の決着がついた。ちなみに、彼の鎧にあった「女神の祝福」の加護はナドゥス城の戦いの後に失われている。彼の持つ神剣エタルドは、『暁』におけるアイクの記憶解放の鍵の1つにもなっている。 その正体は、ベグニオン帝国軍総司令官ゼルギウス。ライは渡河作戦で交戦した際、過去に漆黒の騎士と戦ったこともあり、誰よりも早く彼の正体に辿り着いている。「印付き」として生まれ落ちた故の孤独に苛まれていた過去でセフェランと出会い救われたことから、彼に忠義を捧げる騎士となり、その野望(人類滅亡)を成就させるべく様々に暗躍していた。ミカヤのことを特別気に掛けていたのは、セフェランの命令以外に彼女が自分と同じ「印付き」であったことも窺える。 『蒼炎』では鎧に「女神の祝福」の加護がなされており、エタルドと対をなすラグネル以外の攻撃を一切受け付けなかったが、『暁』では上記の理由で鎧の「女神の祝福」が失われているため、全ての攻撃が通るようになり、さらにユニットの特性上ハンマー(重装系に特効の斧)に弱くなってしまった。 『蒼炎』では終始敵ユニット。序盤からラスボス並の反則的強さで以て突如出現するという、不意打ちに等しい番狂わせを演じる。『暁』第一部は最強格の威容そのままに味方ユニットとして参戦。第三部ではデイン側勢力に付き自軍・敵軍の両方を努め、第4部では3章にNPCとして加勢、最終的に終章で再び敵将として立ちはだかるなど、その立場を幾度も変えた。参加する時期の関係で支援は結べない。『蒼炎』第7章「漆黒の魔手」や『暁』第一部9章の「闇よりの生還者」は彼のことを指す。 剣以外に槍も装備可能。しかし『蒼炎』では敵ユニットであるため事実上使用不可(彼は『蒼炎』トライアルマップでも使用できない)、『暁』でも最強クラスの性能を誇るエタルドを装備している関係上あまり意味を成さない。 『蒼炎』『暁』共に高い戦闘能力を誇る上に奥義スキル「月光」を所持する。『蒼炎』ではハルバーディアやジェネラルが取得可能なものと同一性能(技の数値を確率として発動、敵の守備を半減する)だが、『暁』では将師の「相手の守備を無視して力を3倍にして攻撃する」効果に対し、漆黒の騎士の月光は守備を無視した上で力を5倍という桁外れな性能になっており、日本国外版では名称も「Luna(月光)」ではなく「Eclipse」に変更されている。『蒼炎』における戦闘アニメ描写では頭上で剣を2回廻して斬りつけるというものだが、『暁』では剣で敵を指した後5回連続攻撃を叩き込む技(槍の場合は4回)となっている。 専用戦闘BGMは「Against the Dark Knight」(『蒼炎』) 、「宿命ありき」(『暁』)。 ベグニオン帝国#元老院軍のゼルギウスの項目も併せて参照のこと。 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではアシストフィギュアとして登場。四駿の将 漆黒の騎士 プラハ 声:菅谷弥生(ヒーローズ) 享年33歳。『蒼炎』に登場。クラスはパラディン。 アシュナードに絶対的忠誠を誓う、【四駿】の紅一点。高位の炎魔法を繰り出す槍「フレイムランス」を操る。自信家で残虐な性格の持ち主で、失敗は決して許さない。ラグズを嫌悪しており、特に“獣の半獣”を忌み嫌っていた。 物語序盤から登場し、軍師イナと共にクリミア王族の生き残りであるエリンシアと、彼女を護衛するグレイル傭兵団を追撃する。しかしアイクらの奮戦によってエリンシアのガリア亡命を許してしまい、グレイルとの一騎討ちでは敗北寸前まで追い込まれる等、失態が相次いでしまう。中盤にはデイン国境・領内防衛の総指揮を執っていたが、不本意ながら契約していたキルヴァスの裏切りも相まって、アイク率いるクリミア軍の快進撃を止められず次々と戦線を突破される。アシュナードに見限られつつあった身ながらも、最後はオルリベス大橋にて自らクリミア軍を迎え討ったが敢え無く戦死、クリミア軍の凱旋を果たさせてしまった。アイクとの戦闘では「こんなに長くたたると知っていたらもっと楽な間に潰しておくんだった」と後悔し、今際の際にはアシュナードに許しを乞いながら事切れる。 「印付き」であり、胸の右側に証がある。『蒼炎』本編ではセネリオとの戦闘会話イベントにてその事実について言及される(プラハはセネリオの正体を見破り「お仲間」と呼んだ)。アシュナードに忠義を抱いていたのは、彼が身分に関係なく見合う実力さえあれば側近に取成すところにあったのかもしれない。 『蒼炎』本編を7周クリアすると、トライアルマップで使用可能となる。炎槍冷血の騎将 プラハ ベウフォレス ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはパラディン。 【四駿】の一人。リザイアの魔法を秘めた剣「ルーンソード」を扱う。デインでは比較的新しく登用された将軍であり、口数は非常に少ないながら不気味な雰囲気を漂わせている。また、半仮面と鎧を常に付けており、誰も正体を知らないので「古代の亡霊」とも「異界の魔物」とも噂されていた。 『蒼炎』では正気を失っているぐらいのことしか明かされなかったが、その正体はアシュナードに破れ戦死したと思われていたクリミア王弟レニングが「なりそこない」の薬を摂取させられ、精神を破壊されてしまった姿である。 ブライス ベオク。『蒼炎』に登場。クラスはジェネラル。 【四駿】の一人。最強の槍「ゼーンズフト」を得物とする老将。『蒼炎』以前の先々代王の治世には【不動の四駿】とよばれた名将で、先々代の王の時代から定席で君臨し、グレイル(ガウェイン)やタウロニオとは同僚であり友人でもあった。デイン王家滅亡の元凶がアシュナードであると知りながらも、デイン王家への忠義を貫き最期までデイン軍として戦う。 タウロニオに忠義の行末を問われた際には「深い闇の他には何も見えない」と打ち明ける他、自身を「変われぬ者」と称し、諦念を見せていた。最後はアイクと対峙し、その剣にかつての友の姿を思い重ねながら散る。 「ゼーンズフト」は『蒼炎』では実質上彼専用の武器であった(ただし、本編を10周クリアするとトライアルマップ限定だが彼とともに使用可能となる)。『暁』ではルベールが所持している。 (※)タウロニオ 54歳(『蒼炎』)→57歳(『暁』)。ベオク。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは『蒼炎』ではジェネラル。『暁』では槍武将(グローリードゥクス)→将帥(マーシャル)。属性は雷。 デインの遺臣。先々代王の治世には【不動の四駿】(タウロニオ、ガウェイン、ブライス、ランビーガ)とよばれたほどの名将で、ガウェインやブライスとも同僚であり友人でもあったが、暴政を続けるアシュナードの下で戦功を上げるのを拒んだために【四駿】を降ろされてしまう。『蒼炎』では先王アシュナードの暴政に反発、王都で散るつもりでいたが、アイクの剣術にかつての友、ガウェインを見出し失うには惜しいと考え投降、そのままクリミア側で戦った。終戦後はデインに戻り、『暁』ではペレアスらとともに解放軍を結成する。 『暁』ではデイン復興のため戦うが、ストーリーの展開上で別働隊を指揮している場合が多く、自軍ユニットとして使える機会はあまり多くない。三部の意義なき戦いには迷いを持ちながらも、一度祖国に背いた身として最期までデインとあろうとし、ジルやツイハーク達の離反を認めつつも説得を受け付けず戦い続ける。 『蒼炎』の支援会話において、ヨファに似ているジョジュという息子がいることが判明しているが、彼の家系は代々軍人として名を挙げており、彼も息子を軍人として育て上げたがアシュナードの側近として出撃した際に重傷を負って帰還、一命は取り留めたものの歩くこともできなくなってしまった。それにもかかわらず二男を鍛え家の名誉を重んじようとし家庭を省みなかったため、妻子はクリミアの親族を頼って家を出てしまい家族とは別居中。 ランビーガ ベオク。元デイン自治領マラド領主であった人物でフリーダの父。故人。 かつてはタウロニオ、ガウェイン、ブライスと共に【不動の四駿】とよばれ先々代の王に仕えていた名将。凄まじい無双の剣の使い手であったという。 デイン先王を暗殺したとの噂のあるアシュナードのことは快く思っていないらしく、アシュナードの即位後地位を返上し王宮を去る。クリミアとの戦争時にも彼のマラド領だけは出撃要請に応じず死の寸前までその方針を貫き通し、その遺志は娘のフリーダに受け継がれる。 『蒼炎』の時代以前に、病のため没している。
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「ファイアーエムブレム 暁の女神」の記事における「四駿」の解説
デイン王国に仕える将のうち、最も力を持つ者4名に与えられた称号。
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