四頭茶会
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四頭茶会は、永治元年(1141年)4月20日に生まれた建仁寺開山の明菴栄西禅師の誕生日に合わせて、4月20日に開山降誕会の行事として開催される。栄西の遺徳を偲び慶讃法要を厳修し、建仁寺本坊の大方丈での古式にのっとった四頭の茶会。そのほか当日は、裏千家、表千家などの副席もあって、茶道を志す方にとっては関心のある儀式といえる。 栄西禅師の頂相を懸けた大方丈室中に、一山の僧たちが入室し、「首楞厳経」が誦経される。厳かな法要の後、僧侶が退室、次いで初回の客たちの着席となる。 四頭茶会とは、茶の湯以前の禅院における喫茶儀礼であり、中国から茶種を持ち帰り喫茶の法をもたらしたとされる栄西の寺として、往時の古式作法をいまに伝えるものである。建仁寺では現在でも、朝夕などに番茶による茶礼が行われているが、四頭茶会は四名の正客におよび相伴客をもてなすための、特別な喫茶儀礼である。
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