なりそこない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 01:35 UTC 版)
作中に登場するラグズには、なりそこないとよばれる者が登場する。これは、化身状態においては武装したベオクを凌駕する戦闘能力を有する点に目をつけたデイン王国が、ラグズを軍用獣に改造したものである。 これは、ラグズに対して精神を崩壊させる劇薬(通称、なりそこないの薬)を投与することで自我や感情を破壊することで生み出させる。これによって、被検体となったラグズは正気を失い、ただ命令に従うのみの生き人形となり、さらに「化身を解く」という感情も起こらなくなるので本来の姿に戻らず(厳密にいうと戻れず)、常時化身した状態をとるようになる。ラグズの肉体に激しい負担をかけ、寿命を大幅に縮めてしまう。これによって、「軍の命令に忠実」かつ「強大な戦闘能力を持つ」獣となるのである。一応「なりそこないの薬」はベオクに投与することも可能で、化身がないため軍事的な利用価値は低いものの、ラグズ同様に精神は破壊されるので、洗脳のような用途で一部用いられた。 「なりそこない」にされてしまった者は、鳥翼族の鷺の民が持つ呪歌(ガルドル)で精神を回復させることで治療可能であるが、判明するまでは手の施しようがなかった。ただし、薬によって心身ともに激しく蝕まれるため、薬に完全に侵されてしまったものには効果がない。 他者全てを愚かと見下しているイズカにより行われた、ラグズをヒトと思わない非人道的な人体実験の産物であり、ティバーンやライをはじめとするラグズの面々、およびエリンシアなどのラグズに友好的なベオクは激しい怒りを露わにしていた。
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