メトロイドプライムシリーズ
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サムスの視点で進んでいくFPSアクション(『ハンターズ』『ピンボール』を除き、このシリーズは探索要素の点から「FPA(ファーストパーソン・アドベンチャー)」と称している)。開発は『ピンボール』『ハンターズ』を除き、アメリカにある任天堂の完全子会社「レトロスタジオ」が開発している。 主観視点で射撃による攻撃を行うゲームなのでFPSの要素が強いと思われがちであるが、それはメトロイドを3Dで最大限に表現するための手段にすぎず、実際は主観視点による臨場感、サムスとの一体感が重視された作りになっている(そのため欧米向けに開発した為FPSにしたというのは誤りである。詳しくは第1作目『メトロイドプライム』の項で述べる)。GC版『プライム』『ダークエコーズ』では視点と移動を別々に行うことはできないが、『ハンターズ』ではタッチペンと方向キーまたはA,B,X,Yボタンで、『コラプション』及び『Wiiであそぶセレクション』版では視点をWiiリモコン・移動をヌンチャクのスティックで同時に行うことができるようになっている。 2Dから3Dの主観視点に変更されながらも、エリアを探索してパワーアップアイテムを探し、道を切り開くというプレイスタイルは踏襲されており、さらにスキャンバイザーなどで周囲の情報を読み取ることで世界観に深みを持たせるなど、シリーズの特徴を活かした出来になっている。 『プライムシリーズ』のストーリーは『プライム3 コラプション』で完結とされているが、開発スタッフはインタビューやゲーム中のメッセージ等でこれからも『プライムシリーズ』は続けていく予定と発表しており、2016年には8年ぶりの新作となる『フェデレーションフォース』が発売、2017年にはナンバリングタイトルである『メトロイドプライム4』の制作が発表された。 メトロイドプライム(GC・2003年2月28日、Wii・2009年2月19日) シリーズ初の3D作品。サムスのデザインも3Dによる世界感のリアル化に伴ってより描き込まれた。開発の指揮には宮本茂が携わっている。 開発段階では、TPS(3人称視点)だったものを宮本の提案で土壇場でFPS要素を盛り込んだらしい。モーフボール視点はその頃の名残で、主観と客観の切り替えを持つハイブリッドなシステムになっている。 メトロイドプライム2 ダークエコーズ(GC・2005年5月26日、Wii・2009年6月11日) 前作、『プライム』の直結の続編。基本的なシステムは前作のまま、新たな装備が導入された。隕石の衝突によりライトとダークの二つの次元に別れた惑星を行き来してゲームを進める。シリーズで初めて「CERO12才以上推奨」に指定され、シリーズ初の対戦機能が搭載された。 メトロイドプライム ピンボール(DS・2006年1月19日) プライムの世界をモチーフとして作られたピンボールゲーム。モーフボールとなったサムスをピンボールの球に見立ててゲームを進める。ソフトには振動カートリッジが同梱されている。開発はフューズゲームズ。 メトロイドプライム ハンターズ(DS・2006年6月1日) プライムシリーズの外伝作品。前二作と違ってFPSとして発売されており、キー操作で移動しつつタッチペンで視点を移動して撃つことができる。本格的な対戦も可能で、Wi-Fiを用いたネット対戦ができる。開発はNintendo Software Technology。 ちなみにシリーズ中唯一、メトロイドが全く登場しない作品である。 メトロイドプライム3 コラプション(Wii・2008年3月6日) 『ダークエコーズ』の続編で、プライムシリーズ三部作の完結編とされている。Wiiリモコンで視点移動が可能になったほか、ヌンチャクを振ることでグラップリングビームを放つなど、よりサムスとの一体感が得られる操作を実現している。 本作では英語によるフルボイスの会話シーンが大幅に増加してストーリー性が強化されており、これまであまり描かれなかったバウンティ・ハンターとしてのサムスを取り巻く世界が垣間見えるようになった。 当初はWiiの同時発売予定だったが発売延期となった。これは当時の任天堂社長岩田聡の「『トワイライトプリンセス』に匹敵するクオリティを」という要請による。 メトロイドプライム トリロジー(Wii) メトロイドプライムシリーズ三部作を一つにまとめた作品。北米で2009年8月24日に発売されたのを皮切りに欧州、豪州でも発売されているが、日本では未発売。 メトロイドプライム フェデレーションフォース(3DS・2016年8月25日) これまでのシリーズに登場している「銀河連邦」と「スペースパイレーツ」の戦いを描いた作品。プレイヤーは銀河連邦の一員となり、サムスのパワードスーツの戦闘能力を模したロボット「メック」に搭乗して、様々なミッションに挑戦するFPA。メトロイドプライム ブラストボール(3DS・2016年7月22日) 『フェデレーションフォース』(以下「本ソフト」)に本来収録されているゲームモードの一つで、本ソフトに先駆けて独立ソフトとして無料配信された主観視点の近未来型サッカーゲーム。9月末までの期間限定でオンラインプレイが可能。なお、本ソフトを購入した際には、本ソフト内における「ブラストボール」モードに成績などのプレイデータを引き継ぐことができ、オンラインプレイも制限無しに可能である。 メトロイドプライム4(Switch・未定) 2017年のE3にて、Nintendo Switch向けタイトルとして発表された。シリーズのナンバリングタイトルとしては約10年ぶりの新作となる。発表されたのはタイトルのみで、ゲーム内容に関しては現時点で一切不明。当初本作はこれまでのナンバリングタイトルを手掛けていたレトロスタジオとは異なる新しいチームと共に開発中であると公表されていたが、2019年1月25日、任天堂YouTube公式チャンネルにて、「任天堂が求める品質に届いていない」事を理由に開発を再びレトロスタジオと共同で行う体制に戻し、ほぼ一からの再スタートを行う決断を下したという旨が発表された。
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フェイゾン(Phazon) 登場作品:プライム1、プライム2、プライム3 生物の遺伝子に影響を与える放射性物質で、『メトロイドプライムシリーズ』の中核をなす存在。詳細はフェイゾンを参照。 メトロイドプライム(Metroid Prime) 登場作品:プライム1 惑星ターロンIVのフェイゾン汚染源となっていた未知の生命体。詳細はメトロイド#メトロイドプライムおよびフェイゾン#フェイゾン生命体を参照。ダークサムス (Dark Samus) 登場作品:プライム1(エンディングのみ)、プライム2、プライム3 メトロイドプライムが身体を再構築して復活した存在で、サムスに酷似した姿を持つ。詳細はダークサムスを参照。 ルミナス (Luminoth) 登場作品:プライム2 惑星エーテルに移住し生活している種族。元々の起源の惑星は不明。蛾のような姿をしており、身長は6mにもなる。高度な文明を持ち、かつては鳥人族と同盟関係にあった。 詳細は『メトロイドプライム2』を参照。 イング (Ing) 登場作品:プライム2 隕石落下の影響により惑星エーテルが二つの次元に分かれたとき、ルミナスのダークサイドとして生まれた種族。非常に残忍かつ無慈悲で知能も高い。詳細はメトロイドプライム2を参照。 アレンビック族 (Alimbic) 登場作品:ハンターズ かつてアレンビッククラスターを支配した種族。強大な力を持っていたが、数万年前(もしくは数千年前)、『究極の力』の伝説を遺して忽然と姿を消した。詳細は『メトロイドプライム ハンターズ#登場キャラクター』を参照。 ハンターズに登場する戦士 『究極の力』を話を知り、各々の目的でアレンビッククラスターに訪れたハンターたち。各詳細は『メトロイドプライム ハンターズ#登場キャラクター』を参照。カンデン (Kanden) 狩猟本能により「狩り」として戦いを遂行する人造生命体(バイオロイド)のハンター。不死の兵士を生み出す実験の失敗作であり、肉食昆虫の遺伝子を組み込まれている為イモムシを擬人化したような容姿を持つ。 ウィーヴェル (Weavel) スペースパイレーツの特殊部隊に所属するサイボーグ兵士のハンター。かつてサムスとの戦いで失った下半身をパワードスーツの装着で補った結果、サイバネティックスペースパイレーツとなってより高い戦闘力を得た。訪れた理由がパイレーツ全体の意思なのか、独自行動なのかは不明。 スパイア (Spire) 謎の消失を遂げてしまった古代の有機岩石生命体(無機生命体とも)の一種であるダイアモンド族のただ一人の生き残りであるハンター。自分の種族滅亡の解明いのため、同じく謎の滅亡を遂げた種族の調査を行っている。 ノクサス (Noxus) 極寒の惑星ヴォーに住まう、極度に厳しい戒律を持ち、それに裏打ちされた気高さを持つ誇り高い孤高の種族であるヴォゾン族の戦士であるハンター。『究極の力』が悪用される前に自身で回収しようと考えて来た。 トレース (Trace) あくなき侵略行為によって糧を得ている銀河で最も忌み嫌われている種族・クリケン族の一員であるハンター。種族の拡大に繋がる強大な力を求めており、『究極の力』に目をつけて訪れた。 サイラックス (Sylux) 隠密行動・追跡術・暗殺のエキスパートにして、射撃の名手でもあるバウンティハンター。何故か銀河連邦とそれを助けるサムスを激しく憎んでいる。連邦軍製のパワードスーツを奪取・改修して用いている。デラノ7という専用のスターシップを愛用。 ゴリア (Golia) 登場作品:ハンターズ 『究極の力』の正体で、アレンビッククラスターに飛来してアレンビック族を滅亡に追い遣った生命体。相手の姿や装備をコピーし奪う能力を持ち、<恐怖>、<破壊者>とも呼ばれる。詳細は『メトロイドプライム ハンターズ#ボス』を参照。 オーロラユニット (Aurora Unit) 登場作品:プライム3 銀河連邦のネットワークコンピュータである有機コンピュータシリーズで、外見は液体に満たされたカプセルに浸かった生物の脳や心臓のような風貌をしている。関連の有無は不明だが、マザーブレインに酷似した存在となっている。詳細はメトロイドプライム3 コラプション#銀河連邦を参照。 デーン提督 登場作品:プライム3 銀河連邦第7艦隊の司令官であり、同艦隊の旗艦であるオリンパス級戦艦オリンパスの艦長。同作におけるハンターたちの実質的なクライアントで、特にサムスとは強い信頼関係で結ばれている。 コラプションのハンター 登場作品:プライム3 サムスとともに銀河連邦から依頼を受けたバウンティハンターたち。詳細は『メトロイドプライム3 コラプション#バウンティハンター』を参照。ランダス (Rundas) 惑星ベスIIIの衛星、フィリジス出身のバウンティハンター。種族として氷や冷気を操る能力を操る、かなりの自信家。 ゴア (Ghor) ウォタンVIIの解放戦争で戦った退役軍人で、身体の9割以上が機械化されたされたサイボーグ戦士。マシンと合体する能力を持つ。通常時は穏健な性格だが、合体時は攻撃的な性格となる。 ガンドレイダ (Gandrayda) 素性や経歴が不明の女性ハンター。ジョビアXIIの変異生物に似た非常に優れた変身能力と、電気エネルギーを操る能力を持つ。スポーツ感覚で賞金稼ぎをしており、サムスをライバル視している。サムスに対しては「サミー」と呼ぶ。 ブリオニアン 登場作品:プライム3 惑星ブリオにある碑文にて存在を確認できる絶滅種族。残した彫像やゴーレムの外見からカメに似た外見を持つ種族だったことが分かる。鳥人族やルミナスとも交流があった。 エリシアン 登場作品:プライム3 惑星エリシアを管理している機械生命体。約1500年前にて鳥人族に創られたThe First(最初の創造体)を起源としている。銀河連邦と同盟関係にあったが、連邦との連絡が途絶えた後、スペースパイレーツの襲撃によってフェイゾンに侵され事実上絶滅する。
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