フェイゾン生命体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 14:46 UTC 版)
フェイゾンは、ある種の生物学的な特性も確認されており、フェイゾン汚染した生命体が体内でフェイゾンを生成・増殖する自己再生(増殖)能力が、これに該当する。(なお、これによって新たに生み出されたフェイゾンは、親ともいえるフェイゾンやフェイゾン生命体が完全に撃破されると同時に連鎖爆発を起こし消滅する。)また、フェイゾン変異した生命体の間に特定の協調性が生じたり、フェイゾンの集合体が一つの生命体として振舞う事があるなど、一部のフェイゾンには少なからず知性や意識が存在している。作中でフェイゾンの集合体は「フェイゾン生命体」と呼称されており、下記に、その代表例を記載する。 メトロイドプライム フェイゾンエネルギーのみで構成された、フェイゾン生命体。詳しくはメトロイド#メトロイドプライム、及びダークサムスの項目を参照。 『プライム3』のダークサムスが放つフェイゾンは、従来のフェイゾンとは異なりダークサムス自身の意思を持つ分身体の性質があり、完全汚染した相手を意図的に生かし続けて、その精神を支配する事が可能となっている。 サーダス フェイゾン鉱石化した岩石で構成された無機生命体。意思を持ったフェイゾンエネルギーのコアを中心に、結合したフェイゾン鉱石が人型の様な巨大集合体として機能している。 フェイゾン鉱石を全て破壊されない限り死ぬ事はなく、フェイゾン放射線によるジャミング作用のため自動捕捉が不可能となっており、特別な対応策が無い限りは事実上無敵である。巨体を活かした強烈な突進や、フェイゾン鉱石を操り飛ばしたり、冷凍波を放ち敵を凍結させたり、巻き起こした吹雪で視界を遮る事も出来る。 スペースパイレーツのフェイゾン無生物実験『プロジェクト・タイタン』によって人工的に誕生したフェイゾン生命体の実験体であり、当初は兵器転用に伴い、調教訓練計画が実施されていたが、非常に凶暴な性質を持っていたため基地の隔離エリアに厳重に安置されていた。後に力ずくでの服従が適切と判断され、弱点のフェイゾン鉱石の接合部を感知可能なサーモバイザーが開発されたが、サムスに試作品を奪取された挙げ句、撃破されてしまった。 なお、鉱石以外にも他の自然物質を使用した無生物実験も検討されていたが、作中では未登場。 リバイアサン(シードコア) 惑星フェイザ固有の、隕石の様な巨大フェイゾン生命体。超長距離間を結ぶワームホールを展開する能力を所持しており、宇宙に放たれてワープ航行により短時間で別の銀河系に到達し他の惑星に隕石として衝突後フェイゾン汚染を拡大する役目を持つ。 高濃度のフェイゾンを吸収して急速に成長するが、成体になるまで100年(どの惑星の換算基準は不明)の歳月を必要とする。幼生体の段階では外殻強度や摂取したフェイゾンを安定化する能力が未発達のため、幼生は自身の生命と精神リンクした堅固な有機構造体の保護器官内部で成長する。 リバイアサンの1体は、ダークサムスの命令を受けたスペースパイレーツによって、頭蓋内部をくり貫いて人工頭脳や指令用コンソールなどの艦橋設備が植え付けられ、一団の旗艦となる「生ける巨大戦艦」に改造された。 フェイザレット 液状フェイゾンが過度の凝縮を経て内部コアが形成された事で、知覚と変形能力を獲得した半液状のフェイゾン生命体。後述のイング種族・イングレットに姿・性質が酷似しているなど、後述するダークエネルギーとの関連性が強い。 またフェイゾンリキッドと呼ばれる、微弱な知覚のみを得た近縁種も存在している。こちらは移動するごとに身体の一部分が蒸発してしまうがそれを驚異的な自己再生(増殖)能力により補っており、更に生体エネルギー吸収能力を持つフェイゾンスプリンターを生み出す能力を持つ。また完全に液体であるため物理的衝撃が無効であり、ビームエネルギーでのみ、撃破する事が出来る。 フェイゾイド 球状のフェイゾンエネルギー生命体で、シードコアの残骸から生じた純粋なフェイゾンエネルギーの塊。本能的な知覚で敵を感知してフェイゾンエネルギーの波動で攻撃する。ダメージを受けると複数の個体に分裂する特性を持つ。一定回数の分裂を繰り返して縮小すると、敵に突進して自爆攻撃を行ってくる。 分裂後は稀にレッドフェイゾイドと呼ばれる、突然変異した希少種が発生する事がある。この個体は分裂特性を喪失しているが、耐久力が非常に高くフェイゾンエネルギーでのみ撃破する事が出来る。
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