クラン【サンセットレーベンズ】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:28 UTC 版)
「ダーウィンズゲーム」の記事における「クラン【サンセットレーベンズ】」の解説
カナメが組織したクラン。クラン名の意味は「夕暮れのカラス達」。名前の由来はレイン以外のメンバーが決めており、カラスに対するそれぞれの印象から。クランマークは翼を広げた烏。【エイス】とのクラン戦に勝利し、彼らが領土としていたシブヤを奪い拠点とした。スドウカナメをリーダーとし、日本国内のダーウィンズゲームにおいては最強クランと目されている。 スドウ カナメ / 須藤 要(スドウ カナメ) 声 - 小林裕介 本作の主人公。父親は海外へ単身赴任、母親は亡くなっており、アパートで一人暮らしをしている。父方の祖父は田舎で刀工をしているが、家を捨てた息子とは仲が悪く、カナメも小学校に上がる前に一度しか会っていない。 同級生で友人のキョウダから招待を受け、内容を知らないままダーウィンズゲームに参加した。初心者でありながら立て続けに「バンダ君」や「シュカ」といった名だたる対戦相手を倒したことで一躍注目を得るプレイヤー。初参加となったイベントの宝探しゲームでシブヤに隠された宝を仲間と共に見つけ出しクリアしたことでBランクに昇格、クラン【サンセットレーベンズ】を立ち上げる。さらに、「ハンティングゲーム」のクリアをオボロから譲られA4ランクに上がり、日本ランキング3位となる。 Dゲームに無関係な一般人を巻き込むことを忌避している。シブヤを制圧後に、全プレイヤーに対してサンセットレーベンズの領地におけるDゲーム禁止令を告知した。一般プレイヤーが死なないように「ダンジョウ拳闘倶楽部」と共にクランシェルターを解放した。 異能は自分が識る器物を生成することができる神話級・念動系具象化能力『火神槌(ヒノカグツチ)』。銃や刃物のように作られた目的がはっきりしている単目的な道具は得意だが、自分が構造を理解できない物、車などのサイズが大きすぎる物、スマートフォンのような多目的で構造が複雑すぎる物 は作れない。有効限界距離は周囲約2kmで、それ以上離れると物品は消失し、複数同時に具象化した場合は有効限界距離が大幅に減少する。持続期間は自分が意識を失うまでか、あるいは自分が触れて「戻れ」と念じるまで。 宝探しイベントのクリアで得た特権は『勝者総取り(ハイ・ローラー)』。ポーカーのオールインと同じく、持っているチップを全て賭け、相手に同額までを「賭けさせる」勝者総取りの大勝負を仕掛けることができる。 シュカ / 狩野 朱歌(カリノ シュカ) 声 - 上田麗奈 本作のヒロイン。【サンセットレーベンズ】のメンバー。幼少期に両親を異能使いに惨殺され、現在はマンションで一人暮らしをしている。自分を騙してDゲームに巻き込んだ相手を殺害し、後に親の仇も討っている。料理は苦手。 日本ランキング5位。戦闘能力がとてつもなく高く、1人で独自の戦い方を確立した天才で、鉄鎖を用いた高い空中機動力が持ち味。初戦から負け無しで49連勝したことから「無敗の女王」と呼ばれていたが、カナメに敗れて連勝記録がストップする。 異能は、紐状の構造物を自在に操る王級・念動系の『荊棘の女王(クイーンオブソーン)』。なお、髪の毛も紐状なので武器にもできるが、髪が痛むので普段は三つ編みを結う程度でしか使わない。 レイン / 柏木 鈴音(カシワギ レイン) 声 - 大森日雅 【サンセットレーベンズ】のメンバー。中学1年生のボブカットの少女。左目の下に黒子がある。好物はうめえ棒で、好きな味は納豆味。 情報収集能力に長けており、様々な情報を正確に解析することから『解析屋』と呼ばれている。積極的に戦うタイプではなく、本人も『逃げ専』というほど戦闘を避けて今まで生き延びてきている。 『宝探しゲーム』にて生き残るためにホテルから脱出するまでという条件でカナメと一時的に手を組んだことがきっかけで、後にサンセットレーベンズメンバーとなる。その後はダーウィンズゲームを終わらせる共通目的から、ゲーム自体の解析を主に、電子系システムの管理を行う。5年後の世界ではクランのリーダー代理を務め、後にカナメから正式にサブリーダーに任命される。 異能は全ての動きを予想する情報処理系の超人級異能『世界関数(ラプラス)』。戦闘では主にラプラスを応用した回避や狙撃を行っている。ただ、空間転移などの知覚が難しい能力とは相性が悪い。通常は外界に対して行使されるが、自分の中に眠る答えを探す「内界観測」というもう1つの使い方もある。 リュージ/ 前坂 隆二(マエサカ リュウジ) 声 - 八代拓 【サンセットレーベンズ】のメンバー。茶髪の青年。戦闘ではドクロのマスクと防弾の装備を纏って、機関銃を用いた制圧を得意としている。趣味はビリヤードで洋楽好き。 カナメとは『宝探しゲーム』にて初対面時は敵対したが、後にレインと同様に生き残るためにカナメと一時的に手を組んだことがきっかけで、後にサンセットレーベンズメンバーとなる。 異能は喋っている相手が嘘をついているかどうか分かる超人級・五感拡張系異能『嘘発見器(トゥルーオアライ)』。相手が間違ったことを信じているのは見破れず、真実を直接知ることが出来るわけではないので、嘘をつくのではなくはぐらかすタイプの相手などとは相性が悪い。 あまり役に立たない異能と思われていたが、対人における交渉時には相手の真偽を探れるだけでなく、人型グリードに対しては見るだけで完璧に見破れるなど極めて強力な効果を発揮したため、代えの効かない人材として扱われるようになる。 スイ 声 - 花守ゆみり 【サンセットレーベンズ】のメンバー。二重人格の少女(少年)。 『宝探しゲーム』で、狙撃を警戒して地下道に入ったシュカを、水を操る異能によって地下道を水没させて追い詰めた。 イベント終了後にシュカにスカウトされSレーベンズに加入する。 異能は水を自在に操る超人級異能『枯れずの水瓶(ポルクスライト)』。液体に含まれる水分を操作することで、様々な液体を操作できる。その本領は体内への干渉であり、相手の体内の水分を全て絞り出すことはできないものの、血液を直接操ることで高い殺傷能力を発揮する。また、体内の水分を感知することで目視できない位置の生物を精密に認識し、至近距離でなら血流の変化で異能の兆候も知覚することが可能なほか、弾丸の摘出や止血など応急処置にも効果的。 5年後の世界では密かにリュージに想いを寄せていることがソータに見抜かれている。また、異能も大幅に強化されており、大気中から水分を抽出することも可能となっている。ソータ 声 - 花守ゆみり スイの兄。1年前に事故で死んでいる。スイがDゲームを始めた影響で、ソータの魂はスイの体に宿っている。スイよりも口調が荒いため、周囲は入れ替わったことにすぐ気づける。 異能は水を凍らせる『開かずの氷室(カストルライト)』。狭い通路を分厚い氷で塞いで相手を閉じ込めることも可能。『枯れずの水瓶』に比べて直接的な攻撃力が高いが、あまり速くは動かせないという弱点は同じ。 劉 雪蘭(リュー シュエラン) 声 - 茅野愛衣 超一流の暗殺者でポニーテールの女性。台湾人。登場初期は動物を模した仮面を着けていた。 日本におけるDゲームのランキング1位で、通称『接死の狐(アンタッチャブル)』。二千年続く殺しの一族の末裔であり、後継者を探している。「宝探しゲーム」をクリアしたカナメを目に留め、カナメに殺しの技を継がせるか、カナメの子を産むか、と考えて彼を誘拐したが、【サンセットレーベンズ】とのクランマッチにおいて負けたため、仲間になった。 Dゲームの世界では有名人でありながら、異能は不明。異能と見紛うほどの殺気を放つことで、相手に死ぬ幻を見せることができる。 士明(シーミン) 声 - 梅津秀行 雪蘭の補佐を務める丸眼鏡をかけた老執事。雪蘭のため、決闘後はサンセットレーベンズに対し潔く負けを認め、なおも渋る彼女を説得してみせている。武芸を含め豊かな識見を持ち、Sレーベンズのメンバーを心身と異能共に鍛え上げている。料理もプロ級の腕前。 プレイヤー以外には口外できないはずの「Dゲームの情報」を見聞きしていることから、カナメと出会う以前から士明自身もプレイヤーであると思われるが、シギルの能力などは不明。 アジトがグリードに襲われた際、クランメンバーが撤退するための時間を稼ぐためグリードの群れに立ちはだかり、この戦いが原因で左足を失い義足になったが、生活自体には不便していない。 オージ キミヒコ 迷彩服を着た青年。銃器に詳しく、使用する銃はガチャで手に入れている。使用する銃はベルギー製のスカー。フランス製の銃が好きであり、カナメに熱く語っている。そのため保有ポイントは0であり、カナメに「よく生き残ってこれたな」と言われている。 「ハンティングゲーム」でカナメと知り合い行動を共にし、戦いの中で異能を成長させ、隠れ潜んでいたカネヒラの本体を見つけ出すという決定的なサポートを果たす。クリア後には【サンセットレーベンズ】に加入する。 異能は自分が探しているモノの位置を感じ取り、視点を自由に動かして探す千里眼『企鵝眼(サードアイ)』。当初は自分で異能の限界を決めてしまっており、良く見たことがある具体的な対象でないと位置がわからず、曖昧な概念を探すことはできず、異能を使っている間は完全に無防備になるなど制限が多かったが、カナメのアドバイスのおかげで50mの範囲を90m先まで伸ばすことができた。さらにリクを見つけ出した際の能力的矛盾をオボロやアリサに指摘されることで、空中半径2kmという驚異的な視界を獲得した。 5年後には近距離なら異能を使いつつ普段の行動もできるまで腕を上げ、先行偵察などをより効率的に行えるようになっている。 イヌカイ 声 - 榎木淳弥 高校1年生。元【ダンジョウ拳闘倶楽部】のメンバー。 シュカを倒したカナメと戦いたいがために、レインの情報を元にシブヤに出てきた。初心者であるカナメに戦う前に色々と忠告するなど根は良い人物。武器を扱うのに抵抗があり、己の肉体だけで戦う。 急成長を続けるカナメに対し嫉妬心を抱き、ダンジョウの許可を得ずに同盟クランであるカナメと私闘を行ったため、ダンジョウから破門を言い渡され、その後【サンセットレーベンズ】に加入する。移籍後に雪蘭より徒手格闘の才がないと断言され、ポリシーを曲げて異能と相性の良い三節棍の訓練を開始する。 異能は自分の運動速度を数倍上げる『韋駄天足(スピードスター)』。肉体の強度自体は大して上がる訳ではないため加速のままに打撃を放つと自分の手足まで故障する、重量物を持つと加速できないのでナイフ以上の重さの武器は持てないなどの制約がある。
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