SAP
読み方:エスエーピー・エスイー・エスアーペー・エスエー
「SAP」とは、ヨーロッパ最大級のソフトウェア会社の企業名でありERP製品の名称を意味する表現。
SAP社は、1972年にドイツで創業されたソフトウェア会社で、当初は「システム分析とプログラム開発」を意味するドイツ語「Systemanalyse und Programmentwicklung」から社名をとった。その後、「Systeme, Anwendungen und Produkte in der Datenverarbeitung (ドイツ語名))「 Systems, Applications and Products in Data Processing(英語名)」に変更。2005年には「SAP AG」が正式名称とされたが、2014年7月から欧州会社に企業形態を変更し社名は「SAP SE」となった。社名は英語読みで「エスエイピー」、あるいはドイツ語読みで「エス・アーペー」」と読む。サップと呼ばれることもあるが、サップと言う単語にはネガティブな意味があることからサップと呼ばないので注意が必要である。
1973年にSAPの最初の製品であるR/1が発表されたが、当時は基幹システムのパッケージ化が受け入れられなかった。しかし、メインフレーム上で動くR/2が公開されると、アメリカで受け入れられ逆輸入の形でドイツをはじめとするヨーロッパに広まった。その後、1992年にクライアントサーバー型ERPのR/3がリリースされている。
ERPとは「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略で、日本語では「基幹系情報システム」「統合基幹業務システム」という。企業内の経理や人事、物流や生産管理といった部門単位のシステムを統合し、情報の一元化や事務作業や業務の効率化を図るために誕生したものである。そのERPをパッケージとして開発・販売した企業のひとつが「SAP社」である。
SAPでは、会計などの部門を「モジュール」と呼ぶ。SAPを導入する際には、財務会計はFI(Financial Accounting)、販売管理はSD(Sales and Distribution)など業種や業務内容に合わせたモジュール単位で設定を進めることが大きな特徴である。在庫購買管理のMM( Material Management )モジュールは在庫管理や調達管理に該当するが、発注金額や在庫量のデータは財務会計にも関わるものであり、自動的にFI(Financial Accounting)と連携される仕組みとなっている。
SAPはインストールするだけでは利用できず、企業の業務内容に合わせたパラメータ設定とABAP開発が必要になる。導入する際の設定や運用には専門的な知識やノウハウが求められるが、それらのサポートをするのがSAPエンジニアやSAPコンサルタントである。SAPコンサルタントはどんな仕事をするのかというと、SAPのERMパッケージシステムの導入を提案し、クライアントである企業の課題の解決を図ることである。SAPの製品の知識だけでなく、会計や販売、業界の知識なども求められる。
また、SAPではIT を最大限に活用した医療コミュニティを支援している。ERMを導入することで、医療機器メーカーや医療現場の大幅な業務の効率化やガバナンス強化などが期待されている。
SAP社が公式に認定する資格「SAP認定コンサルタント」は、資格を保有していることでSAPシステムの導入やプロジェクトにおいて開発や保守・運用等に必要な知識やノウハウを有していると見なされる。グローバルプロジェクトにおいても、その能力を証明することが可能である。SAP認定コンサルタント資格は150を超える試験が最大9言語で提供され、「アソシエイト認定資格」「スペシャリスト認定資格」「プロフェッショナル認定資格」と3種類の認定資格がある。
SAPはソフトウェア製品であるため、バージョンアップされると新しいバージョンの認定資格がリリースされる。ソフトウェアのサポート期間内であれば保有している資格は有効だが、サポートが終了してしまった場合には最新の認定資格を取得する必要がある。2022年現在、SAP S/4HANAでは、オンプレミス版とクラウド版の認定資格が提供されている。クラウド版の認定資格は「Stay Current」という仕組みで、差分のみが出題される試験に合格すれば認定資格の更新が可能となる。
「SAP」とは、ヨーロッパ最大級のソフトウェア会社の企業名でありERP製品の名称を意味する表現。
「SAP」とは・「SAP」の意味
「SAP」とは、ドイツのソフトウェア会社であるSAP社の企業名であり、SAP社が提供しているERP製品のことである。SAP社は、1972年にドイツで創業されたソフトウェア会社で、当初は「システム分析とプログラム開発」を意味するドイツ語「Systemanalyse und Programmentwicklung」から社名をとった。その後、「Systeme, Anwendungen und Produkte in der Datenverarbeitung (ドイツ語名))「 Systems, Applications and Products in Data Processing(英語名)」に変更。2005年には「SAP AG」が正式名称とされたが、2014年7月から欧州会社に企業形態を変更し社名は「SAP SE」となった。社名は英語読みで「エスエイピー」、あるいはドイツ語読みで「エス・アーペー」」と読む。サップと呼ばれることもあるが、サップと言う単語にはネガティブな意味があることからサップと呼ばないので注意が必要である。
1973年にSAPの最初の製品であるR/1が発表されたが、当時は基幹システムのパッケージ化が受け入れられなかった。しかし、メインフレーム上で動くR/2が公開されると、アメリカで受け入れられ逆輸入の形でドイツをはじめとするヨーロッパに広まった。その後、1992年にクライアントサーバー型ERPのR/3がリリースされている。
ERPとは「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略で、日本語では「基幹系情報システム」「統合基幹業務システム」という。企業内の経理や人事、物流や生産管理といった部門単位のシステムを統合し、情報の一元化や事務作業や業務の効率化を図るために誕生したものである。そのERPをパッケージとして開発・販売した企業のひとつが「SAP社」である。
SAPでは、会計などの部門を「モジュール」と呼ぶ。SAPを導入する際には、財務会計はFI(Financial Accounting)、販売管理はSD(Sales and Distribution)など業種や業務内容に合わせたモジュール単位で設定を進めることが大きな特徴である。在庫購買管理のMM( Material Management )モジュールは在庫管理や調達管理に該当するが、発注金額や在庫量のデータは財務会計にも関わるものであり、自動的にFI(Financial Accounting)と連携される仕組みとなっている。
SAPはインストールするだけでは利用できず、企業の業務内容に合わせたパラメータ設定とABAP開発が必要になる。導入する際の設定や運用には専門的な知識やノウハウが求められるが、それらのサポートをするのがSAPエンジニアやSAPコンサルタントである。SAPコンサルタントはどんな仕事をするのかというと、SAPのERMパッケージシステムの導入を提案し、クライアントである企業の課題の解決を図ることである。SAPの製品の知識だけでなく、会計や販売、業界の知識なども求められる。
また、SAPではIT を最大限に活用した医療コミュニティを支援している。ERMを導入することで、医療機器メーカーや医療現場の大幅な業務の効率化やガバナンス強化などが期待されている。
「SAP」の読み方
「SAP」は、英語読みで「エスエーピー」「エスイー」あるいはドイツ語読みで「エスアーペー」「エスエー」と読む。「SAP」の熟語・言い回し
SAP資格とは
SAP社が公式に認定する資格「SAP認定コンサルタント」は、資格を保有していることでSAPシステムの導入やプロジェクトにおいて開発や保守・運用等に必要な知識やノウハウを有していると見なされる。グローバルプロジェクトにおいても、その能力を証明することが可能である。SAP認定コンサルタント資格は150を超える試験が最大9言語で提供され、「アソシエイト認定資格」「スペシャリスト認定資格」「プロフェッショナル認定資格」と3種類の認定資格がある。
SAPはソフトウェア製品であるため、バージョンアップされると新しいバージョンの認定資格がリリースされる。ソフトウェアのサポート期間内であれば保有している資格は有効だが、サポートが終了してしまった場合には最新の認定資格を取得する必要がある。2022年現在、SAP S/4HANAでは、オンプレミス版とクラウド版の認定資格が提供されている。クラウド版の認定資格は「Stay Current」という仕組みで、差分のみが出題される試験に合格すれば認定資格の更新が可能となる。
SE
別表記:エスイー
「SE」の正式名称は「sound effect」であり、直訳すると「効果音」となる。そのため、本来なら演出目的で使われる音だけをSEと呼ぶ。たとえば、ゲームのキャラクターが飛び跳ねるときに鳴る、「ピョンピョン」という軽快な音は典型的なSEだ。実際には、ある作品を盛り上げるために使われる音は、まとめてSEとされることが多い。
SEと似た概念は「スコア」である。いずれも、演出目的で鳴らされる音という意味は共通している。ただし、スコアとは作曲がなされ、旋律として流れている楽曲だ。スコアは作品の主題を担うこともあり、サウンドトラックとしてまとめられ、発売されるケースも少なくない。SEは作品に、人為的に付け加えられた音全般を指す。細かく定義すれば、スコアもSEの一種ではある。それでも、「スコアとSE」という言い方で、意味を切り分けられている現場もある。
SEの原点は舞台劇やオペラだった。これらの大衆芸術では、臨場感を出すために効果音が必要とされた。そこで、楽団に劇中での効果音を演奏させる手法が広まっていく。日本でも歌舞伎では、効果音を楽器で表現するのが一般的だった。やがて、録音技術の発達により、SEの選択肢は広がっていく。あらかじめ制作しておいた本物に近い効果音を、舞台上で流すことも可能になったからだ。一方で、オペラや歌舞伎では様式美の一環として、あえて楽団が効果音を奏でる場面も見られる。
SEの発達では、電子楽器やITの発展も無視できない。シンセサイザーが登場したことで、従来の楽器では表現できなかった無機質なSEを作れるようになった。ホラーやサスペンスなどのジャンルでは、シンセサイザーによる不気味なSEが多用されている。さらに、ソフトウェアをインストールし、コンピュータでSEを作る手法も一般的になっていく。SEのみを集めたCDも販売されており、舞台劇や映画を自主的に制作するハードルは下がったといえるだろう。
SEにこだわるクリエイターの代表例が、黒澤明である。黒澤は日本を代表する映画監督であり、その作品は世界的な評価を得た。海外の反響を考えていた黒澤は、作中で和楽器によるSEを盛り込んでいる。「七人の侍」の合戦シーンでは、迫力のあるSEが話題を呼んだ。一方で、デヴィッド・リンチやジョン・カーペンターのように、リアリズムから離れることでSEの効果を引き立てる映画監督もいる。彼らの監督作品では、スコアとも効果音ともいえない、不穏なSEが鳴り響いている。この音が観客の感性を刺激し、個性的な世界観への没入感につながっているのだ。
SEが重要視されているジャンルとして、YouTubeやTik Tokをはじめとする、動画文化が挙げられる。動画サイトやSNSでは、リラックスしている視聴者に向けて投稿が行われてきた。つまり、集中して見ているわけではない視聴者を、作品世界に引き込まなくてはならない。そのため、動画制作者は視聴者が退屈しないよう、編集を工夫する。SEも工夫のひとつであり、あえておおげさなSEをつけることで、視聴者への刺激になる。動画が間延びせず、深く考えなくても見られる内容になるのだ。
ゲームやパチンコなどのSEも、ユーザーの没入感につながるとされてきた。自分の操作によってSEが鳴るのは、生理的な快楽をともなう。また、同じ音を聞き続けることによってユーザーはゲームやパチンコに陶酔するようになり、依存性が高まっていく。パソコンやiPhone(アイフォン)などの小さな画面でゲームをプレイする人が多くなった時代では、映像に対するSEの重要性はますます大きくなっている。
SEの意味としては、「システムエンジニア(system engineer)」も挙げられる。システムエンジニアとはIT機器やインターネットについての環境を構築し、保守・点検を担う職業だ。そのほか、プログラミングやソフトウェア、システム開発なども仕事内容に含まれる。全体的に、プログラマーの仕事に近い。ただし、プログラマーには「指示されたプログラミング業務をこなすポジション」との仕事のイメージがある。システムエンジニアは開発段階から業務に携わり、プログラマーに指示を飛ばす役割だ。
ビジネスシーンでSEといえば、ほとんどの場合がシステムエンジニアを指す。SEは一般企業のほか、教育機関や医療関係、娯楽施設など、あらゆる場所に欠かせなくなった存在だ。SEはHTMLやjavaをはじめとした、プログラミング言語を操る。ネットワークの仕組みに詳しいだけでなく、営業やマーケティングの知識を備えていることも多い。専門性の高いSEは高い年収を期待できる職業として人気である。
一方で、SEには「やめとけ」「きつい」という、ネガティブな意見も寄せられがちだ。なぜなら、SEの激務がたびたび社会問題になってきたからである。多くの企業がSEの能力に依存しやすいので、担当者の負担は大きくなる。残業や休日出勤が常態化している職場も多い。さらに、SEには「何職か分からない」という声もある。SEはプログラミングやシステム開発のほか、営業の場に居合わせることもあるからだ。逆をいえば、SEは総合的なスキルを併せ持つ存在である。顧客や営業部、クリエイターなど、さまざまなジャンルの人の意見を聞きながら、SEは開発業務に反映させていく。
「社内SE」とは、ある会社の従業員がSEとしての役割を担っている状態である。社内SEには2種類ある。まず、SEとしての業務だけを任されている場合だ。この際の社内SEは、システムの運用や保守などの業務にだけ集中している。ほかの業務を担うことは少ない。次に、ある部署の人間が、ITの知識を評価されて、SEを兼業している状態だ。この際の社内SEはコア業務の合間を縫って、システムの保守や点検を行っていく。
「社内SE」という言葉が生まれたのは、「社外SE」と区別するためである。多くの企業が社外SEと契約し、システムやインターネットの運用管理を任せている。IT関係の業務には専門の知識が必要なので、アウトソーシングせざるをえないケースも少なくないのだ。ただし、パソコンやシステムの改良により、本業でなくてもSEの役割をこなせる可能性は高まった。複雑なシステムでなければ、専門のSEでなくても保守や点検を担えるようになったのだ。
社内SEのメリットは「セキュリティ対策」である。社内の人間がシステムを見ているので、情報漏洩のリスクが少なくなる。機密情報の取り扱いも、社外の人間に任せるよりは安心だ。さらに、社内SEは「コスト削減」も効果もある。アウトソーシングの費用がかからないので、低コストでシステムの保守を続けていける。「スキルの蓄積」も見逃せない。社内にSEがいれば、システムに関するノウハウが蓄積されていく。外部の人間を頼らずに、社内だけでシステムを守れる環境が整うのだ。
一方で、社内SEにはデメリットもささやかれている。まず、「適切な人材がいるとは限らない」点だ。IT関係ではない企業なら特に、ゼロから社内SEを育てなくてはならない。教育には時間と費用がかかる。「最初から社外SEと契約する方が効率的だった」と後悔するパターンも少なくない。次に、「個人への依存」が強まるのもデメリットである。少人数の社内SEがシステム業務を担ってしまうと、依存度がどんどん強まっていく。万が一、担当者が離職したときに、パニックが起こる可能性は低くないのだ。
そして、「社内SEの負担」も考慮するべき問題だろう。社内SEは少人数で、自社のシステムやネットワークの管理をする。トラブル対応や保守に追われていると、労働時間は自然に長くなっていく。作業を分担させる仕組みがなければ、社内SEのプレッシャーとストレスがエスカレートしていく危険性もあるだろう。
「SE」とは・「SE」の意味
「SE」とはゲームや動画で使われる効果音、音楽などの音全般を表す言葉だ。「SE」の正式名称は「sound effect」であり、直訳すると「効果音」となる。そのため、本来なら演出目的で使われる音だけをSEと呼ぶ。たとえば、ゲームのキャラクターが飛び跳ねるときに鳴る、「ピョンピョン」という軽快な音は典型的なSEだ。実際には、ある作品を盛り上げるために使われる音は、まとめてSEとされることが多い。
SEと似た概念は「スコア」である。いずれも、演出目的で鳴らされる音という意味は共通している。ただし、スコアとは作曲がなされ、旋律として流れている楽曲だ。スコアは作品の主題を担うこともあり、サウンドトラックとしてまとめられ、発売されるケースも少なくない。SEは作品に、人為的に付け加えられた音全般を指す。細かく定義すれば、スコアもSEの一種ではある。それでも、「スコアとSE」という言い方で、意味を切り分けられている現場もある。
SEの原点は舞台劇やオペラだった。これらの大衆芸術では、臨場感を出すために効果音が必要とされた。そこで、楽団に劇中での効果音を演奏させる手法が広まっていく。日本でも歌舞伎では、効果音を楽器で表現するのが一般的だった。やがて、録音技術の発達により、SEの選択肢は広がっていく。あらかじめ制作しておいた本物に近い効果音を、舞台上で流すことも可能になったからだ。一方で、オペラや歌舞伎では様式美の一環として、あえて楽団が効果音を奏でる場面も見られる。
SEの発達では、電子楽器やITの発展も無視できない。シンセサイザーが登場したことで、従来の楽器では表現できなかった無機質なSEを作れるようになった。ホラーやサスペンスなどのジャンルでは、シンセサイザーによる不気味なSEが多用されている。さらに、ソフトウェアをインストールし、コンピュータでSEを作る手法も一般的になっていく。SEのみを集めたCDも販売されており、舞台劇や映画を自主的に制作するハードルは下がったといえるだろう。
SEにこだわるクリエイターの代表例が、黒澤明である。黒澤は日本を代表する映画監督であり、その作品は世界的な評価を得た。海外の反響を考えていた黒澤は、作中で和楽器によるSEを盛り込んでいる。「七人の侍」の合戦シーンでは、迫力のあるSEが話題を呼んだ。一方で、デヴィッド・リンチやジョン・カーペンターのように、リアリズムから離れることでSEの効果を引き立てる映画監督もいる。彼らの監督作品では、スコアとも効果音ともいえない、不穏なSEが鳴り響いている。この音が観客の感性を刺激し、個性的な世界観への没入感につながっているのだ。
SEが重要視されているジャンルとして、YouTubeやTik Tokをはじめとする、動画文化が挙げられる。動画サイトやSNSでは、リラックスしている視聴者に向けて投稿が行われてきた。つまり、集中して見ているわけではない視聴者を、作品世界に引き込まなくてはならない。そのため、動画制作者は視聴者が退屈しないよう、編集を工夫する。SEも工夫のひとつであり、あえておおげさなSEをつけることで、視聴者への刺激になる。動画が間延びせず、深く考えなくても見られる内容になるのだ。
ゲームやパチンコなどのSEも、ユーザーの没入感につながるとされてきた。自分の操作によってSEが鳴るのは、生理的な快楽をともなう。また、同じ音を聞き続けることによってユーザーはゲームやパチンコに陶酔するようになり、依存性が高まっていく。パソコンやiPhone(アイフォン)などの小さな画面でゲームをプレイする人が多くなった時代では、映像に対するSEの重要性はますます大きくなっている。
SEの意味としては、「システムエンジニア(system engineer)」も挙げられる。システムエンジニアとはIT機器やインターネットについての環境を構築し、保守・点検を担う職業だ。そのほか、プログラミングやソフトウェア、システム開発なども仕事内容に含まれる。全体的に、プログラマーの仕事に近い。ただし、プログラマーには「指示されたプログラミング業務をこなすポジション」との仕事のイメージがある。システムエンジニアは開発段階から業務に携わり、プログラマーに指示を飛ばす役割だ。
ビジネスシーンでSEといえば、ほとんどの場合がシステムエンジニアを指す。SEは一般企業のほか、教育機関や医療関係、娯楽施設など、あらゆる場所に欠かせなくなった存在だ。SEはHTMLやjavaをはじめとした、プログラミング言語を操る。ネットワークの仕組みに詳しいだけでなく、営業やマーケティングの知識を備えていることも多い。専門性の高いSEは高い年収を期待できる職業として人気である。
一方で、SEには「やめとけ」「きつい」という、ネガティブな意見も寄せられがちだ。なぜなら、SEの激務がたびたび社会問題になってきたからである。多くの企業がSEの能力に依存しやすいので、担当者の負担は大きくなる。残業や休日出勤が常態化している職場も多い。さらに、SEには「何職か分からない」という声もある。SEはプログラミングやシステム開発のほか、営業の場に居合わせることもあるからだ。逆をいえば、SEは総合的なスキルを併せ持つ存在である。顧客や営業部、クリエイターなど、さまざまなジャンルの人の意見を聞きながら、SEは開発業務に反映させていく。
「SE」の熟語・言い回し
社内 SEとは
「社内SE」とは、ある会社の従業員がSEとしての役割を担っている状態である。社内SEには2種類ある。まず、SEとしての業務だけを任されている場合だ。この際の社内SEは、システムの運用や保守などの業務にだけ集中している。ほかの業務を担うことは少ない。次に、ある部署の人間が、ITの知識を評価されて、SEを兼業している状態だ。この際の社内SEはコア業務の合間を縫って、システムの保守や点検を行っていく。
「社内SE」という言葉が生まれたのは、「社外SE」と区別するためである。多くの企業が社外SEと契約し、システムやインターネットの運用管理を任せている。IT関係の業務には専門の知識が必要なので、アウトソーシングせざるをえないケースも少なくないのだ。ただし、パソコンやシステムの改良により、本業でなくてもSEの役割をこなせる可能性は高まった。複雑なシステムでなければ、専門のSEでなくても保守や点検を担えるようになったのだ。
社内SEのメリットは「セキュリティ対策」である。社内の人間がシステムを見ているので、情報漏洩のリスクが少なくなる。機密情報の取り扱いも、社外の人間に任せるよりは安心だ。さらに、社内SEは「コスト削減」も効果もある。アウトソーシングの費用がかからないので、低コストでシステムの保守を続けていける。「スキルの蓄積」も見逃せない。社内にSEがいれば、システムに関するノウハウが蓄積されていく。外部の人間を頼らずに、社内だけでシステムを守れる環境が整うのだ。
一方で、社内SEにはデメリットもささやかれている。まず、「適切な人材がいるとは限らない」点だ。IT関係ではない企業なら特に、ゼロから社内SEを育てなくてはならない。教育には時間と費用がかかる。「最初から社外SEと契約する方が効率的だった」と後悔するパターンも少なくない。次に、「個人への依存」が強まるのもデメリットである。少人数の社内SEがシステム業務を担ってしまうと、依存度がどんどん強まっていく。万が一、担当者が離職したときに、パニックが起こる可能性は低くないのだ。
そして、「社内SEの負担」も考慮するべき問題だろう。社内SEは少人数で、自社のシステムやネットワークの管理をする。トラブル対応や保守に追われていると、労働時間は自然に長くなっていく。作業を分担させる仕組みがなければ、社内SEのプレッシャーとストレスがエスカレートしていく危険性もあるだろう。
エス‐イー【SE】
読み方:えすいー
エス‐イー【SE】
読み方:えすいー
エス‐イー【SE】
読み方:えすいー
エス‐イー【SE】
読み方:えすいー
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