イナゴ
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イナゴ(蝗、稲子、螽)は、直翅目・バッタ亜目・バッタ科(Acrididae)のうち、イナゴ亜科(Oxyinae)などに属する種の総称。狭義にはイナゴ属(Oxya)に属する種の総称[1]。稲を食べる害虫とされると同時に長野県伊那谷や群馬県など海産物が少ない山間地では水田から得られる重要なタンパク源として食用にもされた[2]。
- ^ イナゴとは
- ^ a b c “いなごの佃煮 長野県 | うちの郷土料理:農林水産省”. www.maff.go.jp. 2023年2月23日閲覧。
- ^ 文一総合出版『ポケット図鑑 日本の昆虫1400 ①チョウ・バッタ・セミ』159頁
- ^ 村井貴史・伊藤ふくお(2011)『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』北海道大学出版 348頁
- ^ 『信州の民間薬』全212頁中79頁医療タイムス社昭和46年12月10日発行信濃生薬研究会林兼道編集
- ^ 『美食三昧―ロートレックの料理書』(座右宝刊行会)『ロートレックの料理法』(美術公論社)として翻訳されている。
- ^ ヨハネが活動を開始した時、荒野でイナゴと野蜜を食べていたことから。
- ^ 時事ドットコム:イナゴ調味料いかが?=しょうゆ風、評判上々-和歌山のNPO代表開発
- ^ H.E.エヴァンズ,日高敏隆訳,虫の惑星,1968,早川書房
- ^ 今井秀周「殷代の蝗」『東海学院大学紀要』第6巻、東海学院大学、2013年3月、203-215頁。
- ^ 池内長良『享保17(1732)年の蝗害に伴なう西南日本の作柄分布』地理科学学会、1994年。doi:10.20630/chirikagaku.49.4_213 。2020年4月9日閲覧。
- ^ 『レビ記(口語訳)#第11章』。ウィキソースより閲覧。
- ^ “LOCUST”. International Standard Bible Encyclopedia. bible-history.com - ISBE (1915年). 2007年7月13日閲覧。
- 1 イナゴとは
- 2 イナゴの概要
- 3 日本文学におけるイナゴ
- 4 外部リンク
イナゴ科
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イナゴ類は見た目がよく似たものが多く、見分けるためには交尾器などの観察が必要である。日本には少なくとも8種以上のイナゴ(Oxya属)が生息すると言われるが、完全には解明されていない。 コバネイナゴ Oxya yezoensis 北海道から九州に分布し、体長は3 - 4cmほど。名の通り翅が短くて、腹部より先に突き出ないとされるが、翅の長く腹部より突き出るものもある。近縁種のハネナガイナゴ O. japonicaは東北地方から奄美まで分布し、名の通り常に翅が長く後ろに突き出る。2種類とも水田に多く生息し、イネの葉を食べるので害虫として扱われる。地方によっては佃煮などで食用になる。 ツチイナゴ Patanga japonica 他のバッタとは違う特徴が多い。体長は4 - 5cmほどで、成虫の体型はトノサマバッタに似るが、体色は褐色で、背中の真ん中に白っぽい線があり、複眼の下に黒っぽい線がある。また、全身に細かい毛が生えている。食べる植物はイネ科植物ではなく、クズやカナムグラなどの葉の広い植物で、それらの植物が生えている草丈の高い茂みによく生息する。他のバッタは卵で越冬するが、ツチイナゴは成虫で越冬する。
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