害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 14:28 UTC 版)
セジロウンカ(Sogatella furcifera)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)などがイネの害虫である。これらはいずれも良く跳びはね、また良く飛ぶ虫である。しかし翅多型をあらわし、定着時には羽根の短いいわゆる短翅型がでる。これは繁殖力が強く、その周辺一帯で大発生を起こすため、水田には丸く穴が空いたように枯れた区画を生じる。これを俗に「坪枯れ」と呼ぶ。またアブラムシ同様に、排泄物がすす病を引き起こすことが多い。 これら3種のうち、ヒメトビウンカは寒さに強いため、日本の冬を越すことが可能で、他のイネ科植物にも寄生できる。なおかつイネ縞葉枯病、イネ黒すじ萎縮病などのウイルス病を媒介することも問題となる。 対策としては、ネオニコチノイドなどの殺虫剤や、油を使って窒息死させる物理的駆除が行われる。江戸時代には、鯨油を水田に張り(1アールにつき2-3滴という少量)、ウンカを叩き落して駆除する手法が、筑前地方から広まっていった。
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/09 05:04 UTC 版)
農業害虫が多く、日本でもタバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii:初めはタバココナジラミの一種とされた)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)などが特に問題になっている。熱帯ではさらに被害が大きい。吸汁により葉や果実を変色・枯死させるうえ、ウイルス(ジェミニウイルスなど)を媒介する。コナジラミおよび媒介されるウイルスが広い範囲の作物に伝染する点も重大である。 殺虫剤としては主にアセタミプリド等のネオニコチノイド剤が使われるが、殺虫剤抵抗性が出やすいため、物理的防除(粘着シート、温室への侵入予防)や生物農薬なども使った総合的病害虫管理が推奨される。マリーゴールドなどのコンパニオンプランツには忌避効果があるといわれる。
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/22 16:50 UTC 版)
下記のようにこの種は日本ではさほど重要な害虫とは見なされてこなかった。しかし移入先では重大な害虫として注目され、また日本でも近年に被害が目立つようになっている。そのために対策として本種の性フェロモンの研究や寄生性の線虫や寄生菌の研究などもなされている。
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 03:00 UTC 版)
カメムシ類には単食性と多食性があることが知られるが、ミナミアオカメムシやアオクサカメムシ等は多食性である。本種はイネ科の害虫としてもよく知られ、斑点米の原因ともなり、大豆、野菜類なども好む。現在、食性範囲は32科145種が寄生植物として確認されている[要出典]。根本的な防除法はまだ確立されていない。現在は、スミチオン、メソミル、バイジットなど有機リン剤やカーバメイト系殺虫剤などによる駆除が行われている。しかし駆除してもすぐに飛来し再び防除が必要となるなど難防除害虫であり、発生予想も難しい。また、早期水稲栽培との関係も指摘され、早期水稲の栽培面積の拡大に比例するように生息地域も同様に拡大している。飛翔能力は高く、1日に1,000m以上飛ぶ個体も確認されている[要出典]。
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 03:41 UTC 版)
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 21:11 UTC 版)
前述したとおり、本種幼虫は食草として芝(シバ類)を主に摂食し、時にゴルフ場等で大発生することもあるため、芝の重要害虫として知られる。中でもシバを好み、相対的にコウライシバを食害することが比較的少ない。シバ以外にはアワやトウモロコシの摂食が知られている。年三化、あるいは四化であり、主に終齢幼虫で越冬する。 本種を含むスポドプテラ属 Spodoptera には農作物・園芸植物を栽培する上で重要な害虫とされる種が多数含まれる。上述のように本種もその例に漏れないが、たとえば同属のハスモンヨトウ Spodoptera litura やエジプトヨトウ S. littoralis 、ツマジロクサヨトウ S. frugiperda などの種が時に海を越えるほどの長距離の移動拡散を行うことで知られるのに対して、本種にはそのような高い移動能力は認められない。そのため日本に分布するスポドプテラ属の中では例外的に、分布域が東アジア温帯の比較的狭い範囲に限定されている。 雄成虫は雌のフェロモンに誘引されるが、本種の性フェロモンの成分は同定されており、幼虫への殺虫剤散布のほかに、人工的に合成されたフェロモン成分が本種の繁殖活動を撹乱・阻害し大規模な発生を防除するための農薬として使用される。
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害虫として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 23:48 UTC 版)
本種はカイコ Bombyx mori の幼虫に寄生する寄生蠅として知られており、養蚕業の害虫と見なされている。本種は古くから蠁蛆蠅と呼ばれており、本種の寄生によって発生するカイコの病気を蠁蛆(きょうそ)病と呼ぶ。 本種は土中にもぐった蛹の状態で越冬し、4、5月ごろに羽化、成虫が出現する。成虫はクワ属 Morus の植物の葉裏に産卵する。カイコの3齢以降の幼虫が、クワの葉とともに本種の卵をのみこむと、卵は寄主幼虫の消化管の中で孵化する。孵化した本種の幼虫は寄主の体腔にもぐりこみ、神経球に侵入、その後は気門の内側へと寄生して成長する。寄主幼虫が蛹化すると、本種の幼虫は繭に孔を開けて脱出する。このため、繭は製糸原料として不適になってしまう。きょうそ病に侵されたカイコ幼虫は、気門の周辺が黒ずむことで見分けることができる。 クワを食草とするカイコ以外の鱗翅類幼虫への寄生例も知られており、寄主としてクワコ、クワエダシャク(シャクガ科)のほか、クワゴマダラヒトリ(ヒトリガ科)などが記録されている。きょうそ病の対策として、本種の少ない場所のクワを用いることや卵・蛹の殺虫のほか、寄主となるほかの鱗翅類幼虫の防除も効果的とされる。
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