その他島の住人
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「ながされて藍蘭島の登場人物」の記事における「その他島の住人」の解説
すずらん 声 - 池田昌子 すずの母。年齢は28歳。14歳で高虎と結婚。海龍様の目。 3年前に嵐の見回りに出たまま行方不明になり、亡くなったことになっているが、すずだけは「花嫁衣裳を見せる」という約束を信じ、いつか帰ってくると思っている。作中では何らかの事情で失踪していることが示唆されており、正確な消息はやしろと(後に)まちが知っている。武術の達人で、からあげを卵のころから育て鍛え上げた。実力は当時のぬしの実力を遥かに超え島最強の実力を誇ったらしい。当時素行が悪かったからあげやたかたかによくおしおきしていたらしい(若かりし頃の西の三巨頭を一瞬のうちに打ち負かし、トラウマをすり込んだ)。からあげからは「アネさん」と呼ばれていた。また、幼少時代は言葉遣いや行動が多少荒かったらしく、それを自覚した上ですずを淑やかな女性にしようと育てていったらしい。恋愛に関しては娘同様非常に鈍感。 すずのリボンや服は母とお揃いで、髪型も同じ。若い頃の容姿はすずと瓜二つ。ただし胸は小さく、本人も気にしていた様子。 『があるずがいど』収録の番外編では、行人が漂着する前夜に現れ、寝入ってしまったすずに自身の花嫁衣裳を着せ掛けた。ただしこれが現実だったのか、すずの夢だったのかは不明。 アニメ版では第10話のすずの回想で登場している。18巻では2年前に幽体離脱をやってすずに会いに行こうとしたら怖い顔になっており、村中を騒がせた。 海龍様 藍蘭島の大ぬし。神社では、ご神体として祀られている。1年中ほとんど寝ている。寝起きが悪いらしく、行人が流れ着く前後に2度ほど寝ぼけて出歩いたことがある(行人漂着直前と温泉が止まった地震の時)。 50年ほど前には寝ぼけて崖に突っ込み、顔がめり込んだ事で「顔面洞窟」が出来上がった。 謎の巨大生物 シルエットのみの登場。首長竜のような姿。地震で温泉が止まった時に、地下の源泉近くでシルエットを見せた。この時の地震は、この生物が歩く時の振動が原因かもしれない。龍神島のぬしらしい。海龍との関係は不明。 じろちょー タンチョウ。名前の由来は清水次郎長から。外見は普通に外界の丹頂鶴だが、すずととんかつを乗せて富士山頂上付近まで飛行するなど、普通の丹頂鶴より大柄で、たかたか並の飛行能力を誇る。 名前の由来通り語尾に「ざんす」と付ける任侠肌の人情派。 芋銭(うせん) 河童。藍蘭島のどこかにある「河童の集落」に住んでいる。女の子。 ちづると仲がよく、絵や彫刻のモデルになったことがある。 幻十丸(げんじゅうまる) 声 - 伊藤静 変化(へんげ)妖怪。狸又(猫又の狸版)。 ばけばけよりもたちが悪いイタズラ妖怪。巫女一族の先祖が南の森の地蔵の下に封じたが、まちがその地蔵に寄りかかって倒してしまい復活。 変化の術が得意で、自分自身だけでなく他者や物体にかけることもできる。有効範囲は本人から半径6mほど。範囲を出るか、解呪のお札を貼られるか、気絶させられると(物体の場合、噛んだり踏んだりして衝撃を与えると)元に戻る。 外見だけでなく質量も変化させられる。うさうさとくまくまを入れ替え、くまくまの姿のうさうさは普通にゆきのを乗せていたが、術が解けた途端にゆきのに潰された。一方くまくまはまちの頭に跳び移り、まちを潰すこととなった。 化ける相手に触れることによって記憶もコピーできる。ただし、まちによれば表面的な一部だけで、知り合いが話をすればすぐボロが出る程度。 行人に化けたときは術や妖怪を信じているような発言をしたため、すずに見破られた。他にも、驚いた時の顔が派手(まちによると「素敵」)なはずが、ずっと無表情だった、裸のまちが目の前にいるのに平然としていたなど、相違点がある。 胴体を茶釜で守っているが、これは大きな出べそを隠すのが真の目的。しかしあやねに見られてしまった上、あやねに対してイタズラを行おうとしても勝てないため、まち・あやね・幻十丸の三すくみ関係ができ上がっている。 初登場話で封印に失敗してからは野放しに近い状態になっており、いたずらをしてはまちに追い回されている。梅梅に怪我の手当てをしてもらったことがあるらしく、行人に化けて彼女にお礼をしに来たこともある。 美咲の目にとまり、強制的に連れ帰られた上に完全にロックオンされて執拗につきまとわれ恐怖し、泣いて逃げるほどの目に遭わされたが、たまに悪戯を仕掛けるほどには回復した。 アニメでは梅梅や行人だけでなくゆきの、ちかげ、しのぶなどにも化けていた。また、化けても出べそだけは元のままという特徴がある。その他、すずやあやね(あやねは半ば強制的ではあるが)の協力によって、一度は封印に成功している。 英彦 烏天狗の占い師。全員が「ヒコさん」と呼ぶため、名前の正しい読み方は不明(九州の英彦山と同じなら英は読み無し)。 半年に一度か二度、妖気が溜まると神社に飛来し、占い(というより予言)を行う。的中率は高い様子で、皆にあてにされているが、占う際に毎度激しくダンスのような動きをしなければならないためかなり体力を使う。14巻で登場。しのぶ他、何人かの娘に「そう遠くない嵐の日に強者(つわもの)と運命を左右する対決がある」という運勢を告げる。行人は一切英彦のことも烏天狗とは認めておらず「コスプレしたカラス」という程度の認識。 そら 南の森と西の森の境付近に住んでいる黄色く丸っこい鳥。性別はメス。 「青天のごとく青く輝く美しい姿」と謳われる幻の青い鳥だが、その姿は人助けの時だけ変身できる仮の姿。 作中ではゆきのに目撃された時(変身した詳しい理由は不明)、地割れに落ちたすず達を助けるために行人を導いた時、梅梅が落としたお守りを届けた時に変身しており、梅梅には正体が知られている。 非常に恥ずかしがり屋で人前に姿を現すことは稀。変身時との容姿のギャップにコンプレックスがあるようで、正体を隠しており、梅梅に知られてしまった時には周囲に漏らさないよう懇願している。恥ずかしがり屋同士ということで梅梅と友達になり彼女の傍に現れるようになったが、それでも直接姿を晒すことはない。初登場は6巻だがその時点では名前は明かされず、16巻での再登場時に梅梅の発言により判明した。 海龍様の目。「人助けする時だけ、大人(ヒヨコ風の黄色から青い成鳥)に変身できる」という特徴から、典型的な「魔法少女の話」を海龍がモチーフにした模様。 光源氏 平安時代に封印された猿の妖怪。まちが蔵を開けっ放しにしたため、島の妖気に触れ、解放された。大酒のみの女好きの乱暴者なので封じられた。女の好みにうるさく、藍蘭島の住民ではまち以外興味をしめしていない。まちは彼を封印しないことにしたが、光源氏のしつこいナンパに嫌気がさしたため、行人に彼氏のふりをさせて諦めさせようとし、最終的に行人と勝負することに。 戦闘中は6本腕になり(行人は速くて6本に見えると解釈)手数で圧倒する戦い方を得意とする。 平安時代の妖怪なので当時の美人の条件、下膨れのおちょぼ口が好みであり、まちを見染めたのもそれが理由だったが、女性を見た目で判断することに行人の(同時にまちの)怒りを買うことに。その後は彼好みの動物とのハッピーライフを楽しんでいる。 天草(あまくさ) 妖怪・油すまし。ハゲ頭で、穏和な表情をしている。蓑を着て、油を入れたひょうたんと木の杖を保っている。 破邪宗の手から逃れるため、空堅によって約200年間、海龍神社の蔵に収められていた碩屏に、娘ともども封じられていた。 人を脅かすのが趣味だが、それ以上の悪さはしない。まち曰く「ちょっとイタズラはするけど人畜無害」。 なたね 天草の娘。妖怪・油すまし。 天草によると「自分にそっくり」なのだが、実際はあやねに瓜二つの美幼女。あやねが、これを「行人との既成事実の証拠」にしようとした。 毛玉の妖怪 海龍祭りの時期など、限られた期間のみ実体化・出没する妖怪。海龍様の目。「祭りの最後の花火の時、大楠の下で最も強く願った者一人の願いを叶える」という能力を持つ。村に伝わる「祭りの花火の最後の一発を、大楠の下で思い人と見ると結ばれる」というおまじないを海龍がモチーフにして産み出した。 顔は海龍にそっくりでユーモラス。 行人の「美咲が健康になりますように」という願いを聞き届け、美咲を藍蘭島に呼び寄せるという予想外の方法で実現させた。 すずの母のすずらんが行方不明になった件にも深く関わっている模様。 タキタキタロー 川にすむ巨大な魚。元ネタはタキタロウ。 誰も捕らえることができなかったが、食われそうになった行人が飲み込まれないようにふんばっていたら息をつまらせてしまった。実際に食った大牙によると、なかなか美味とのこと。 川大左エ門(かわだいざえもん) 声 - (宗矢樹頼) ドラマCD版に登場。巨大なオオサンショウウオ。自分を大ちゃんと呼ばせようとする。語尾に「〜だす」をつける癖がある。名前と語尾は『いなかっぺ大将』から[要出典]。 生まれる前に父親が、また母親は半月前に亡くなり、「おろろ〜ん」と悲しんでいる。 遠野さんを飲み込んだが、梅梅の飛び蹴りで吐き出した。 金魚姫(きんぎょひめ) 小説版に登場。海龍の使いの仙女。 長身でスタイルがいいが、振り袖風の羽衣を着崩し、スレた遊女のような風情で、言葉づかいも悪いため、仙女という感じがしない。面倒くさがりでいいかげん。多少の間違いは気にしない。 まちとあやねの夢に現れ、お告げをくだした。 ウシ魔王(ウシまおう) 小説版に登場。海龍神社の西、山の中腹の石碑の下に、当時の海龍神社の巫女集団の手で100年前から封印されていた。悪の女幹部になったちかげと、りんとの戦いのとばっちりで封印の石碑が壊れ、出現した。 ぱん太郎の倍近い身長の巨体。でっぷり太った厚化粧の下品なおばさんホルスタインといった外観で、ざます言葉を使う。しかし、性別は雄。 強力な妖怪だったが、まちのワラ人形の呪術であえなく完全消滅した。頑丈さでは、あやねの方が上らしい。 ありあ 『小説 ながされて藍蘭島3 ときをこえて』に登場。本名アリアーシ・カグヤ・ルナファーランド。十四歳。はるか未来からやって来た文字通り遠き月の女王。 仲たがいや争いばかり繰り返す人びとに失望し、王宮から逃げ出した。
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