①期とは? わかりやすく解説

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 05:36 UTC 版)

(ねん、とし、: year)は、時間単位の一つであり、、あるいは雨季乾季という季節のめぐりが1年である[1]。元来は春分点を基準に太陽天球を一巡する周期であり、平均して約365.242 189(2015年時点)である(太陽年)。


注釈

  1. ^ 日本においてグレゴリオ暦導入前に使用されていた天保暦などは太陰太陽暦のため、1年は12か月または(閏月を含む)13か月と一定ではない。
  2. ^ 古代バビロニアでは6か月を1年としていたという。そのため人の年齢は現在の倍以上で数えられた。聖書の登場人物が非常に長寿なのは、この習慣が反映したという説がある。(岡田ら (1994)、pp.300-301、太陰太陽暦、バビロニア暦
  3. ^ この改暦のために90日もの閏日を設け、1年が445日となった。この年はアヌス・コンフシオニス(「乱年」の意味)と呼ばれた。(2005年の歴史/公益財団法人 国際文化交友会
  4. ^ 日本では旧暦の明治5年12月3日を新暦の明治6年1月1日とし、これは明治改暦と呼ばれる。大隈重信の回顧録によると、これは月給制だった役人給与を、改暦で1か月を端折ることができ、当時逼迫していた財政を節約する狙いがあったという。(佐藤 (2009)、pp.55-56) また、旧暦の明治6年は閏年で13か月あったため、「2日間しかないために端折った明治5年12月分と、準備しないで良くなった明治6年の閏月分の、合わせて2か月分(の給与)を浮かした」とも言われる。(ブルーバックス「暦の科学」山崎昭、久保良雄 (1984)) なお、明治6年を西暦1873年とした改暦の置閏法の記述は、当時既に西洋で広まっていたグレゴリオ暦ではなくユリウス暦のものだったため(4年に1度の閏日を設けるのみ)、両者で食い違いが生じる西暦1900年を2年後に控えた1898年、明治政府は再度改暦を行い、グレゴリオ暦の置閏法に改めた (ブルーバックス「暦の科学」山崎昭、久保良雄 (1984))。従って、日本がグレゴリオ暦を採用したのは1898年ということになる。

出典

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  35. ^ 十年紀を意味するdecadeはデケイド、ディケイドなどと発音する。
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1期 (明治18年卒)

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陸軍大学校卒業生一覧」の記事における「1期 (明治18年卒)」の解説

明治16年4月12日入校明治18年12月24日卒業10秋山好古 大将教育総監日本騎兵の父。日露戦争時騎兵第1旅団長。)陸大は下から2番目で卒業 井口省吾 大将朝鮮駐剳軍司令官 石橋健蔵 中将 仙波太郎 中将優等 東條英教 中将首席(ただし陸士卒ではない)優等東條英機の父。) 長岡外史 中将卒業席次最下位藤井茂太 中将 山口圭蔵 少将優等 榊原宰之助 歩兵少佐 山田一男 歩兵少佐

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1期(~1970年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 14:47 UTC 版)

投下 (モンゴル帝国)」の記事における「1期(~1970年)」の解説

モンゴル社会制度について世界で最初に体系的な研究行ったのはロシアウラジーミルツォフウラジーミルツォフ1937)であり、彼の著作蒙古社会制度研究」に影響を受ける形で日本における投下制度研究始まったウラジーミルツォフモンゴル帝国征服戦争ともなって戦利品同様に定住民地域の分配(=投下領)も行われた」が、定住民地域への支配は間接統治とどまった論じウラジーミルツォフ見解基本的枠組み日本の研究者継承発展された。 ウラジーミルツォフに続く形で投下に関する研究行ったのが小林高四郎小林1939)や村上正二(村上1940)らで、彼らはウラジーミルツォフ十分に活用できなかった漢文史料用いることで投下制度について考察深め、その性格を「モンゴル的な封建制度」であると論じたまた、小林村上研究受けて愛宕松男投下本質は「分地ではなく「分民」にあったことを指摘し、「李璮の乱」後の元朝では投下名目的なものとなり、州県制度に基づく中央集権国家移行した論じた愛宕以後、「元朝では伝統中国的な州県制度が施工され投下名目上のものに過ぎなかった」という認識長く通説とされていた。 以上の議論は「遊牧国家」と「(中国的な)中央集権国家」、「部族封建制」と「中央集権制」といった2項対立前提とし、前者投下制度)から後者州県制度)への移行歴史の超勢であった論じる点に特徴がある。後述するように、現在ではこのような既存2項対立にこだわることなく投下制度独自性強調する傾向にある。

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