小型ミューオンソレノイド
英語:Compact Muon Solenoid、CMS
欧州合同原子核研究所(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)に設置されている検出器、ならびに、その検出器を用いた観測実験プロジェクトのこと。
大型ハドロン衝突型加速器には複数の検出器が設置されており、それぞれ実験プロジェクトが進められている。小型ミューオンソレノイドを使用した実験は「CMS実験」のように表記されることが多い。小型ミューオンソレノイドの他には「Atlas」や「LHCb」「Alice」などの実験プロジェクトがある。
小型ミューオンソレノイドは、衝突させた素粒子の崩壊の軌跡や崩壊先を計測することを主な目的とする。
2011年12月に、CERNが「ヒッグス粒子と見られる粒子」の存在の手がかりを発見したと発表して話題を読んだ。2012年7月には、Atlas実験プロジェクトとCMS実験プロジェクトの両方において、新たな粒子が観測されたとという解析結果が発表されている。
観測された新粒子はヒッグス粒子である可能性が高いとされるが、2012年7月時点では、それがヒッグス粒子であるとは断定されていない。
関連サイト:
CMS Experiment - CERN
CMS and the search for the God particle - BBC News:Guide to the Large Hadron Collider
CMS
「CMS」とは・「CMS」の意味
「CMS(content management system, コンテンツ管理システム)」とは、特別なwebの知識がなくとも、ホームページあるいはコンテンツの管理が簡単にできるシステムのことを指す。さまざまな種類のメディアでおすすめされている「wordpress(ワードプレス)」はCMSの一種である。ただし、最適なCMSはit環境によっても異なる。基本機能を中心に比較して決定するとよいだろう。金融分野におけるCMSは「Cash Management Service(キャッシュ・マネジメント・サービス)」あるいは「Constant Maturity Swap(コンスタント・マチュリティ・スワップ)」の略称を意味する。なお、このほかにも多くの言葉の略称としてCMSは使われている。従来、webサイトの作成や運用には、htmlやcssといったweb製作の知識が欠かせなかった。知識を用いてページを1つずつ作成し、サーバー上の特定のディレクトリにアップロードすることで、webサイトは公開へと至る。「CMS(コンテンツ管理システム)」を用いれば、技術的知識を持たずともwebサイトが作成できるようになり、作業を簡略化させることが可能になる。CMSを用いたwebサイト作成における主な作業では、htmlやcssの記述といったweb製作の知識を用いる作業は極めて少ない。テキストや画像といったコンテンツ素材を用意することが主な作業となる。
CMSはオープンソース型・パッケージ型・クラウド型の3つに分けられる。オープンソース型はインターネットなどでソースコード(プログラム)が公開されているタイプのCMS。ユーザーが自分の使用目的に応じてCMSをカスタマイズできる強みがある。パッケージ型は、ソフトウエア製作会社などが作成したCMSを、1つのアプリケーションとして販売あるいは公開しているものを指す。クラウド型はインターネットを経由してサービス利用ができるCMSだ。インターネット環境が整ってさえいればどこにいても利用できる利便性の高さが魅力だ。
世の中にはさまざまなCMSが存在している。以下に代表的なものを紹介する。
オープンソース型CMS
・WordPress(ワードプレス)
・Joomla!(ジュームラ)
・Drupal(ドルーパル)
パッケージ型CMS
・Movable Type(ムーバブルタイプ)
・NOREN(ノレン)
・HeartCore(ハートコア)
クラウド型CMS
・WIX(ウィックス)
・Jimdo(ジンドゥー)
・Weebly(ウィーブリー)
webサイト制作が簡単になるほかにも、CMSの導入には2つの大きなメリットがある。1つはwebサイトの管理や運用の分業化が効率的になることだ。多くの企業のwebサイトは、1つの部署あるいは1人の担当者が管理や運営をしているわけではない。多数の部署や幾人もの担当者が、ウェブサイトの管理・運用の仕事をしているのが一般的だ。例えば、商品販売に関わるページではマーケティングを担当する部署が担当する。企業からのお知らせは広報を担当する部署が、webサイトを管理・運用する。
だが、必ずしも各部署にweb製作のエキスパートが所属しているわけではない。そのため、CMSを導入していない企業では、情報の更新や追加には専門部署に連絡をする必要がある。場合によっては、追加や更新を外注しなければならない。CMSを導入すれば、更新に特別な知識が必要でなくなるため、各部署で更新作業ができる。煩雑な依頼作業がなくなるので、webサイトの運用や更新が軽快に可能になるだろう。
誰もが更新や追加ができるのとは逆に、CMSは特定のアカウントだけがページの更新や追加ができるように設定することも可能だ。内容をチェックしないままに各部署で更新や追加を許諾すると、内容の間違いやセンシティブな問題への言及といったリスクを、企業は負うことになる。管理部門だけが更新や追加ができるようにしておけば、各部署が勝手な更新や追加をした場合のリスクを大きく減らせるだろう。
2つ目のメリットはマルチデバイス対応に環境を整えやすいことだ。マルチデバイス対応とは、PC(パソコン)・タブレット・スマートフォンなど、異なったデバイスからwebサイトにアクセスしたときに、どのデバイスであっても同じようにコンテンツが利用できることである。CMSなら1セットのコンテンツさえあれば、スマートフォン用・PC用・タブレット用など、それぞれのデバイスに適したテンプレートにあてはめて、各種デバイス専用のwebページを作成することが簡単にできる。
一方で、CMSには次のようなデメリットも存在するので、注意しなければならない。まず、CMSのセキュリティが脆弱な場合があることだ。特にオープンソースのCMSは、そのプログラムが公開されている分、サイバー攻撃を受けるリスクは高くなる。近年ではオープンソース型CMSを使ったwebサイトへの攻撃も存在している。CMSを使う際には最も注意したい点だ。
特別なページを設定しづらいこともCMSのデメリットである。CMSはwebサイトの一元管理用のシステムである。webサイトの中に例外的なコンテンツを作るのにはさほど向いていない。キャンペーン用の特設サイトや、製品告知用の専用ページなどをCMSで作成すると、サイトデザインがおかしくなってしまうことがある。元となるwebサイトと整合性が取れたデザインにするためには、相応のweb製作の知識やスキルが必要になるだろう。
CMSはローカル上にデータが残らない。一般的にCMSでは、インターネット上で更新内容を作成しそのままアップロードする。そのため、更新内容がPCやスマートフォンの中に残らないのである。CMSを使わない状態でwebサイトを作っていたときなら、元データがパソコンなどに残っていたため、万が一のトラブルがあっても復旧が難しくなかった。しかし、CMSではサーバーがクラッシュしたときにすべてのwebサイトのデータを失うおそれがある。
金融業界でも「CMS」という言葉は使われている。その1つが「キャッシュ・マネジメント・システム(Cash Management System)」だ。これは、企業グループの資金状況を可視化して管理するシステムのことを指す。CMSの目的は、資金の不正流用などのリスクから企業を守ることだ。また、CMSの導入によって、グループ内の資金効率を改善し、内部統制を強化する機能も期待できる。なお、CMSには国内向けと海外向け(グローバル)のものがある。
「Constant Maturity Swap, コンスタント・マチュリティ・スワップ」の略語での「CMS」は、受けか払いのどちらかにスワップ金利(スワップポイント)が用いられたスワップ契約を指す。スワップ金利とは、2通貨間の金利差調整分を意味する。一般的なスワップ金利は片方の金利が固定金利であるが、CMSの場合はスワップ・レートを指標にした変動金利だ。元本割れするリスクが低く、金利上昇に強いというメリットがある。
CMSは「Color Management System(カラーマネジメントシステム)」の略称でもある。デジタル製品はそれぞれのデバイスによってカラー特性が異なる。CMSは、デバイス間の色彩を標準化し、統一管理するシステムだ。CMSはすべてのデバイスにおいて同じ色彩を実現することを目的にしている。
デバイス同士の色彩を合わせるには、カラープロファイルとカラーマネジメントモジュール(CMM)の2つのコンポーネントを使って、色空間変換を行う。カラープロファイルとは、各デバイスのカラー特性を記述したリソースを指す。対して、カラーマネジメントモジュールは、色彩の翻訳機のような役割を持つ。プロファイル内のカラー情報を使い、あるデバイスのカラースペースを数学的に変換する。これによって別のデバイスのカラースペースと、近似の色彩が得られるようにする。
「Cryptographic Message Syntax」の略称としての「CMS」は、IETF(The Internet Engineering Task Force)が認証した暗号メッセージ構文、あるいはその規格のことだ。IETFはインターネット技術の標準化団体であるNPO法人だ。CMSはデジタル署名やメッセージ認証の暗号化に用いることができる。
また、英国聖公会宣教協会(英国教会伝道協会)の略称が「CMS(Church Mission Society, Church Missionary Society)」である。英国聖公会宣教協会は、アジア・アフリカ宣教を目的として、1789年にイングランド国教会によって設立された宣教会だ。英国聖公会宣教協会は日本にも布教活動に訪れている。1873年(明治6年)、英国聖公会宣教協会はバイブル・クラスを開いた。1878年(明治11年)には、聖パウロ教会(現在の日本聖公会東京教区聖パウロ教会)を設立した。
シー‐エム‐エス【CMS】
読み方:しーえむえす
《content management system》ウェブサイトのコンテンツを統合的に管理・保守・更新するためのシステム、またはソフトウエアの総称。HTMLなどの知識がなくてもウェブページを構成する文書や画像などを作成・配置できるよう、あらかじめ雛型が用意されているものが多い。コンテンツ管理システム。コンテンツマネージメントシステム。
シー‐エム‐エス【CMS】
シー‐エム‐エス【CMS】
シー‐エム‐エス【CMS】
読み方:しーえむえす
《Compact Muon Solenoid》CERN(セルン)のLHC加速器に設置された粒子検出器の一つ。陽子衝突実験でできた未知の素粒子の崩壊によって生じるμ粒子を観測するために用いられる。直径15メートル、長さ21メートル、総重量1万4000トン。
[補説] 実験には世界40か国以上の大学・研究機関が参加しているが、日本からは参加していない。LHCには別の地点にも同種の実験装置ATLASが設置され、2012年にCMSと同じく質量を与える役割を果たすヒッグス粒子と思われる新たな粒子を発見した。
シー‐エム‐エス【CMS】
読み方:しーえむえす
CMS
カラーマネジメントシステム
CMS
読み方:シーエムエス
別名:コンテンツ管理システム,コンテンツマネジメントシステム
CMSとは、Webサイトの制作や運営が簡単にできるシステムのことである。
CMSの特徴は、Webサイトの管理者でなくても修正や追加、削除が簡単にできること、Webサイトを運営しているサーバ上で直接更新するため、すぐに結果が反映されること、コスト削減が図れることなどが挙げられる。
Webサイトを制作するには、HTMLで直接記述する方法や、IBMホームページビルダーのようなアプリケーションソフトを利用する方法などがある。しかし、いずれの方法も、テキストや画像、図表などのさまざまな要素をデザイン化しなければならず、ある程度の技術力が要求される。CMSは、このような問題を解決するための手段として利用できる。
CMSには、デザイン化されたWebサイトの雛形が用意されており、ユーザーは、そこに文章や画像データ、図表などを登録するだけでWebサイトが出来上がる仕組みになっている。
CMSは、BtoBを専門とする企業などが商品化している他、ブログやWiki、SNSなど、目的に応じてカスタマイズしたものを一般ユーザー向けに提供しているものもある。
CMS
ホンダのインスパイアに採用された追突軽減ブレーキ。ミリ波レーダーで前走車を検知し、追突のおそれがあると判断したときに警報(音と表示)でドライバーに知らせ、さらに接近したときには軽いブレーキをかけ体感警報を行う。それ以上接近して追突回避が困難と判断すると強いブレーキをかけ、ドライバーのブレーキ操作を補助して追突速度を低減する。このときシートベルトのプリテンショナーを同時に作動させる。
シー-エム-エス 【CMS】
CMS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 06:36 UTC 版)
CMS
- コンテンツ管理システム (Content Management System) の略
- カラーマネージメントシステム (Color Management System) の略
- キャッシュ・マネジメント・システム (Cash Management System) の略
- コンスタント・マチュリティ・スワップ (Constant Maturity Swap) の略
- 暗号メッセージ構文 (Cryptographic Message Syntax) の略。デジタル署名文書や暗号文書などの書式を定めた規約。
- 移動性野生動物種の保全に関する条約(Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals)の略。
- ケーブルメディア四国 (Cable Media Shikoku) の略。ケーブルテレビ会社。
- シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル (Chicago Manual of Style) の略。
- コード・モーフィング・ソフトウェア (Code Morphing Software) の略。トランスメタ社のCPUで使用されているエミュレーション技術。
- LHC加速器実験における実験グループ (CMS, Compact Muon Solenoid) の一つ。
- Conversational Monitor Systemの略(IBMのメインフレーム用OSであるz/VM等に付属する簡易OS)
- 外国為替証拠金取引会社CMSジャパン株式会社 (CMS Japan K.K.) の略称。
- 英国聖公会宣教協会 (Church Mission Society, Church Missionary Society) の略称。
- Calcutta Mathematical Society or CalMathSoc, a professional society for mathematicians at Kolkata, India
- Canadian Mathematical Society, a professional society for mathematicians
- Centre for Mathematical Sciences, several organisations
- Centre for Mathematical Sciences (Cambridge), the mathematics centre at Cambridge University
- Centre for Mathematical Sciences (Kerala), India
- Council for the Mathematical Sciences, a forum for mathematical societies in the UK
- Cyprus Mathematical Society, a non-profit society in Cyprus
- メディケア・アンド・メディケイド・サービスセンター (Centers for Medicare and Medicaid Services)の略。
- 並行マーク・アンド・スイープ (Concurrent Mark and Sweep)
- 早稲田大学文化構想学部(School of Culture, Media and Society)の略。
CMS(ConversationalMonitorSystem)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 05:33 UTC 版)
「z/VM」の記事における「CMS(ConversationalMonitorSystem)」の解説
専用のゲストOSであり、軽量で対話型のOSである。強力なエディタであるXEDITや、スクリプト言語のREXXを持つ。CPの管理の他、ミニコンピュータやUNIXが普及するまでは、研究所や学校などでも使用された。
※この「CMS(ConversationalMonitorSystem)」の解説は、「z/VM」の解説の一部です。
「CMS(ConversationalMonitorSystem)」を含む「z/VM」の記事については、「z/VM」の概要を参照ください。
「CMS」の例文・使い方・用例・文例
CMSと同じ種類の言葉
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