小型ミューオンソレノイド
英語:Compact Muon Solenoid、CMS
欧州合同原子核研究所(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)に設置されている検出器、ならびに、その検出器を用いた観測実験プロジェクトのこと。
大型ハドロン衝突型加速器には複数の検出器が設置されており、それぞれ実験プロジェクトが進められている。小型ミューオンソレノイドを使用した実験は「CMS実験」のように表記されることが多い。小型ミューオンソレノイドの他には「Atlas」や「LHCb」「Alice」などの実験プロジェクトがある。
小型ミューオンソレノイドは、衝突させた素粒子の崩壊の軌跡や崩壊先を計測することを主な目的とする。
2011年12月に、CERNが「ヒッグス粒子と見られる粒子」の存在の手がかりを発見したと発表して話題を読んだ。2012年7月には、Atlas実験プロジェクトとCMS実験プロジェクトの両方において、新たな粒子が観測されたとという解析結果が発表されている。
観測された新粒子はヒッグス粒子である可能性が高いとされるが、2012年7月時点では、それがヒッグス粒子であるとは断定されていない。
関連サイト:
CMS Experiment - CERN
CMS and the search for the God particle - BBC News:Guide to the Large Hadron Collider
シー‐エム‐エス【CMS】
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