立山国際高校
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ソフィー・ノエル 声 - 上田麗奈 由希奈のクラスメイト。14歳。フランスからの留学生で飛び級入学し、フランス国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)の研修経験を持つ文武両道の秀才。お嬢様育ちで気高くしたたか。和の文化に造詣があり、「葉隠」を諳んじているなど、「侍」に関しては強い拘りを持つ。小柄だが柔術や機動兵器の操縦に優れ、GAUS2のパイロットを務める。同僚のトムの下品な言葉遣いを嫌っている。剣之介には胸を触られた事故から、当初はあまり良い感情を持っていなかったが、「立高祭」の時期には普通に会話出来る仲になっている。また、パイロットとしての役目を果たさない由希奈にも初めは辛辣な態度を取っていたが、戦闘や訓練を通して時間が経つにつれ、彼女の努力や成長を実感して労るようになる。 第15話では娘がGAUSで戦っていることを知った両親から帰国を言いつけられて苦悩するも、第16話で研究所へ潜入してきたムエッタを剣之介が見逃したのを見て、「それは忠義ではなく、あなたを野放しにするわけにはいかない」という思いから、黒部に残ることを決める。だが、グラハムからGAUSのパイロットからの除外と自宅謹慎を命じられ、失意のまま帰宅する。そこで、自室内に以前「鬼の真実を知りたくないか」と誘ってきたゼルがいたことに驚き、彼から面会相手に選ばれた理由を教えられ、ゼル自身やエフィドルグに関する事実を聞かされる。その後はグラハムへ彼が残したUSBメモリを渡した。エフィドルグの母艦降下時は、単座式のGAUS2号機で出撃するセバスチャンを見送り、戦闘の余波でひっくり返った車からムエッタを救出したが、セバスチャンの自爆を目撃してしまう。トムと神美が彼の写真を前に追悼していた時は、「立派な侍でした」との言葉を送った。 最終決戦ではグラハムの頼みでパイロットとして復帰し、トムのGAUS1に搭乗。奇跡的にセバスチャンが生き延びていたことを知って嬉し涙を流した。戦闘ではヨルバの撃破に貢献し、レフィルのオーガにも臆さず立ち向かった。決戦後はフランスに帰るつもりでいたが、剣之介と一緒にゼルの星に行きたいという由希奈の望みを知り、クラスメイトの皆やセバスチャンと協力する。その際、ゼルに自身を纏い手にして欲しいとの願いを伝えるも、叶えられることは無かった。 エピローグでは由希奈やセバスチャンと共に完成したくろべ型調査航宙艦「くろべ」のクルーとなる。 荻布 美夏(おぎの みか) 声 - 瀬戸麻沙美 由希奈のクラスメイト。父親は黒部研究所の調理師。明るく無邪気な娘で由希奈と仲が良く、よく二人で行動している。空気を読むのがうまく、由希奈へのフォローもかかさない。剣之介を「剣ちゃん」、教師の茉莉奈や武隈をそれぞれ「茉莉奈ちゃん」、「武プー」と呼び、プールの自習ではビキニを着てくるなど、奔放な性格。マンション住まいで、コスプレを趣味としている。コスプレイヤーとしてはそこそこ有名で、固定ファンも付いており、男子からの性的な視線も特に気にしていない。後に、赤城と茅原、カルロスに対し自身のコスロムを出すための動画撮影を依頼し、撮影会の際は由希奈と茉莉奈に声を掛け、茉莉奈にもコスプレをさせていた。第18話ではクラスの皆に温泉旅行を提案するも、結局はいつものメンバーしか集まらなかった。第23話にてムエッタが由希奈と共に登校してきた際は、普通に彼女を受け入れている。最終決戦前はちゃんと帰ってくるよう由希奈を送り出した。由希奈が剣之介と一緒にゼルの母星へ行きたいことを知った時はそれに協力し、研究所前でカルロスとマスコミを扇動するも、剣之介と由希奈の口論には「痴話喧嘩、世界に配信される」と呆れ果てていた。 エピローグではレポーターになり、220光年の旅に出発する調査航宙艦「くろべ」を報道する。 赤城 涼斗(あかぎ りょうと) 声 - 石川界人 由希奈のクラスメイト。太い赤バンダナが特徴。学校に隠れてビッグスクーターで通学している。由希奈に対し好意を抱いており、剣之介の登場に動揺を見せる。茅原とカルロスとは友人で、よく三人でつるんでいる。剣之介転入後のクロムクロ出撃時に茅原を乗せてバイクで後を追うが、彼に唆されて戦闘の至近距離まで接近し、イエロークラブの自爆に巻き込まれ、消息不明となるが無事に生還する。由希奈を巡りライバル視する剣之介には「お前を超えるためパイロットになる」と宣言する。そして父親にもその目標を伝え、ゲーセンに通いながらゲームで腕を磨いている。由希奈達に混じってトムが指導する合宿に参加するも、初日で足を痛めてリタイアとなった。だが、部屋で自主トレに励むなど、パイロットへの道は諦めていないが、結局パイロットになることは無かった。エフィドルグへの恐怖や嫌悪感は持たず、第21話ではソフィーの次にムエッタの救出作業に手を貸し、後に彼女から感謝される。カルロスの映画撮影時はムエッタも映画に出演させるべきだとカルロスに訴えた。将来の進路は防衛大学校と決め、最終話では由希奈の望みを叶えるべくクラスメイトの皆と協力し、研究所にて発煙筒で陽動を行う。 エピローグでは自衛隊員として働いている。 茅原 純大(かやはら じゅんだい) 声 - 小林裕介 由希奈のクラスメイト。好奇心旺盛で、常に交換レンズを備えたスマホやビデオカメラを持ち歩いて、撮影を頻繁に行っている。イエロークラブの再襲来時には赤城を連れて立入禁止区域へと潜り込み、クロムクロとの戦闘をリアルタイムで動画配信して、アクセス数を稼いでいた。しかし、直後のイエロークラブの自爆に巻き込まれ、消息不明となるが無事に生還する。お調子者で友人や教師からの小言や非難は意に介さない。戦場の真っただ中だろうと、リスクを恐れず潜り込んで撮影場所を探している。自分の命に関しても無頓着な面があり、「立高祭」ではムエッタとゼルの戦いを追いかけ撮影を続け、ムエッタに切り殺されそうになった寸前の所を国連兵に救われて無傷で助かったものの、まるで危機感を感じていなかった。第21話でのムエッタの救出作業も皆が手助けをする中でただ一人だけ撮影をしていた。赤城の「状況に構わず何故撮影をし続けるのか」という質問には、「今やりたいことを我慢したくないから」と答えている。実はハウゼンの息子であったことが最終話で明かされた。剣之介を追う由希奈に協力した際は、ソフィーに「目の前の真実しか流さない」と自論を述べ、メドゥーサに同乗して配信を続けた。 エピローグでは南極観測隊の一員となっている。 ホセ・カルロス・高須賀(ホセ・カルロス・たかすか) 声 - 武内駿輔 由希奈のクラスメイト。日本人とスペイン人のハーフだが富山弁でしか話せない。ネガティブな性格で悲観的な所がある。赤城と茅原がバイクで出かけた際は彼らに付いて行かなかったが、二人が生死不明となった後は剣之介と由希奈へ苛立ちをぶつけていた。赤城達の生還には喜ぶが、彼らの行動には危うさも感じている。「立高祭」では司会進行役をまかされるが、本番においてはあがり症からその役を美夏に取られてしまった。なお、コスプレした美夏の画像を個人的に保存している。エフィドルグとの戦闘が激しくなるにつれ、母親からスペインへ疎開すべきだと言われて、後に皆へ引っ越すことを打ち明けようとするが、未だ伝えられずにいる。美夏と茉莉奈の二人を撮影したコスロムの動画編集の腕は壊滅的で、映像を見た全員から駄目出しをくらった。後に苦労して映画「魔性の煉獄球団 シュトルゥム・ウント・ドランク」の脚本を書き上げ、第23話では皆を巻き込んで映画撮影を行う。最終話では引越しをしなくて済むようになったことを皆に話すも、誰も以前の動画での告白を見ていなかった。剣之介を追う由希奈に協力した際は、剣之介の戦いを皆に伝えようと研究所の映像を外から撮影する。 エピローグでは出発する調査航宙艦「くろべ」の中継をノートパソコンで視聴していた。 ディアナ・ペレス 声 - 福沙奈恵 由希奈のクラスメイトで、クラス委員長。金髪に赤フレーム眼鏡の少女。カナダ出身。「立高祭」では赤城達が作った張りぼてじゃなく、本物のアーティファクト(クロムクロ)を持ってくるべきだと発言し、カルロスからは「大胆なこと言うね」と評されている。第25話では貫和や松永達と共に最終決戦から無事戻ってきた剣之介と由希奈を迎えた。 貫和 怜(ぬきわ れい)、松永 華(まつなが はな)、山本 叶(やまもと かなえ) 声 - Lynn(貫和)、新田ひより(松永)、麻倉もも(山本) 由希奈のクラスメイト。温泉旅行に行く気でいたノア・スミス(声 - 内田雄馬)の取り巻きの女子三人組。クラスメイト(在籍数は25人)の多くは疎開するなどして話数の進行と共に減っていき登場しなくなるが、彼女達のように最後まで残っていた者もおり、貫和は第25話で剣之介にプロポーズして松永に呆れられていた。 宇波 茉莉奈(うなみ まりな) 声 - 杉平真奈美 立山国際高校の養護教諭。23歳。カウンセラーの資格を持つ。スタイルは抜群だが、コミュニケーションは苦手。性格も内気で威厳がなく、生徒からも軽く見られている。養護教諭にも関わらず血が苦手で、剣之介が重傷を負った時も取り乱して手当すら出来なかった。剣之介を気にかけ相談役を買って出るが、彼の悩みを勝手に恋愛ごとだと思い込むなど、早合点しがちな面もある。エフィドルグの襲撃時も「非常時こそ(生徒の精神衛生のため)文化祭を開催するべきだ」と職員会議で提案・説得する。自身は「立高祭」でコスプレカウンセリングの店を開いていた。だが、ムエッタによる剣之介襲撃事件が起き、その責任を感じて辞表を提出する(受理はされていない)。その後、気分転換にと美夏のコスロム撮影会に同行させられる。また、温泉旅行にも一緒に付き合わされているが、食事の際は酒癖の悪さを露呈した。第23話では悩むムエッタに対し珍しく至極真面目に自分の考えを伝えたが、美夏達からはそのまともな言動に驚かれていた。 エピローグでは辞表を撤回したのか養護教諭を続ける姿が描かれている。 武隈 直樹(たけくま なおき) 声 - 木内秀信 立山国際高校の教師。由希奈のクラスを担当。騒がしい母のいる由希奈や問題児の茅原、赤城といった生徒達の言動に迷惑を掛けられている苦労人。リアリストで、由希奈の進路志望には呆れ、赤城の進路志望には現実を説いていた。医学的知識を持ち、「立高祭」で剣之介がムエッタに刺された際は冷静に対処し、赤城からは不思議がられていた。 第23話では登校していた由希奈達に蛙の例え話を語った。また、進路相談として剣之介を呼び出し、「この先は剣之介自身にしか出来ないことがあるはずで、今は絶望の時だが希望が見えてくることを信じている」と述べる。 エピローグでも変わらず教鞭を執っている。
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立山国際高校
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研究員の子供などが通う高等学校。海外からの留学生も在籍する。由希奈の通学先で、後に剣之介も通うことになる。成績の評価は10段階、評定は5段階となっており、評価が「1」や「2」の科目は欠点科目として評価され、評定が「1」となった科目は不認定科目となる。文化祭は「立高祭」と呼ばれる。エフィドルグの富山への度重なる襲撃により、避難・転校者も多い。
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