エフィドルグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 05:33 UTC 版)
ヒドゥ 声 - 中西英樹 エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。イエロークラブの搭乗者。真面目な性格で、武人としての誇りを持つ。クロムクロとの初戦では乗機を中破されて撤退した。その後、機体の改修を行い富山空港にて再戦するが敗北する。そしてコクピットから外へ出て素顔を晒し、剣之介と由希奈に自身の素性を語り勝利を賞賛した後、「ただでは死なん」と、クロムクロをそこで道連れにすべく機体を自爆させて死亡した。この様子は茅原の手で世界中に動画配信され、地球人類の前に初めて姿を現したエフィドルグの人間となった。 フスナーニ 声 - 遊佐浩二 エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。ロングアームの搭乗者。状況判断力に秀でているが、性格は尊大で嗜虐的。北米に降り枢石を回収した。母艦へ帰還後にレフィルから命令を受け富山に降下する。母艦のトラクタービームでクロムクロを捕獲しようとするが失敗し、崩れやすい崖を利用した由希奈の策に引っ掛かり敗北。コクピットから出て降伏を申し出る。捕虜となった後は研究所でエフィドルグに関する尋問を受けるが、自身もクロムクロの搭乗者に会わせろと要求。移動中に拘束を解いて脱走し、由希奈と遭遇した際に彼女を人質に取る。 そして由希奈を連れて地下に降り、枢石を確認する。その後、クロムクロの格納庫へ向かうが剣之介と相対し、彼との剣戟の末に追い詰められ、自暴自棄となり由希奈を道連れにしようとするが、剣之介に刀で体を貫かれて通路から落下し、死亡した。 なお、剣之介はフスナーニの素性が自身と同じ時代の人間で、鷲羽家の三番組組頭、斎藤定九郎ではないかと推測している。反対に、フスナーニ自身は身に覚えがないようで、逆に剣之介の記憶が改竄されているのではないかと疑っていた。 ミラーサ 声 - 山田唯菜 エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。スパイダーの搭乗者。直情的な性格で自身の名誉や手柄目当てに勝手に動く癖があり、単独で地球へと降りたムエッタに続き、自らも出撃する。富山でクロムクロやGAUSと交戦するが、乗機を傷つけられて山中へと一旦撤退した。しかし、ムエッタも機体を降ろしたことを知り、焦って再び出撃。彼女と連携も取らず独自に攻撃を続けた結果、逆に連携していたクロムクロとGAUSに乗機を大破され、ムエッタに助けられて撤退する。 母艦に帰還後はムエッタの信頼を得ようと「ムエッタ姉様」と呼ぶようになり、彼女と二人で再び地球に降りる。だがそれは演技だったようで、研究所内で出会った剣之介にムエッタが「雪姫」と呼ばれたことにも不信感を増幅させ、脱出後に邪魔者となったムエッタを裏切り、ナイフで刺して殺害しようとするが、止めを刺す直前にダムに逃げられてしまう。回収任務に来たヨルバには「ムエッタは討死にした」と嘘の報告をするが、「例え死体であろうと彼女も回収する」と告げられ、ムエッタが生きていた場合を恐れて焦ることとなる。その後はヨルバのブルーバードに同乗して母艦に戻る。 カクタスがムエッタ(由希奈)の回収をしたと知ると、嘘の発覚前に生命維持装置内の彼女を由希奈と知らないまま殺害しようとするが、由希奈が既に目を覚ましていたため、またしても殺害に失敗。そして発見した由希奈をまだムエッタと信じ込んで愉悦しながら襲い掛かり、追い詰めた先で彼女を助けに来た剣之介に防がれる。その折に本物のムエッタを目撃し唖然としていた。 黒部研究所への母艦降下時はGAUS2に乗るセバスチャンと戦い、彼の機体を中破させる。その後、研究所から逃げようとする車両にムエッタが乗っていることに気付き、それを狙うもセバスチャンに阻まれて自爆に巻き込まれるが、無傷で助かっている。 最終決戦では因縁のムエッタと対峙するが、もはや彼女の言葉には全く聞く耳を持たず、ムエッタから「哀れな女」と称された。最後は生存していたセバスチャンが起動させたGAUS2の攻撃に不意を突かれ、直後にメドゥーサの刃を受けて戦死する。 ムエッタ 声 - 豊崎愛生 エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。メドゥーサの搭乗者。容姿は剣之介の主の雪姫と瓜二つ。独断で落下物の破片に紛れて富山に降下し、「立高祭」を開催中の立山国際高校に単独で侵入。ステージ上にてエフィドルグについて講演中だった剣之介を襲撃する。だが、止めを刺そうとした瞬間に現れたゼルに邪魔され失敗。戦っている最中に剣之介が黒部研究所へ搬送されてしまい、急遽母艦から乗機を呼び出す。そして怪我を押して出撃してきた剣之介のクロムクロを相手取るが、スパイダーとGAUSの乱入で混戦となり、連携行動を取る剣之介達に機体を損傷され、やられそうになったミラーサを助けて共に撤退した。 母艦に帰還後、レフィルに雪辱を果たす機会が欲しいと訴え、ミラーサと共に生身で地球に降りる。そして殺した作業員の服を奪って研究所の中に潜入し、発見した剣之介を今度こそ殺害しようとするが、自分を「雪姫」と呼んだことに戸惑い、さらに彼がソフィーや国連兵の前に立ちはだかって自身を庇ったこともあり、命は奪わなかった。「枢石」の確認もしたことで脱出を図るも、手柄のために彼女を殺すつもりでいたミラーサにナイフで刺され、殺される寸前にダムへ飛び込み、その場から逃走。剣之介と由希奈が訪れた温泉で傷を癒していたが、由希奈に見つかった後に負傷と疲れから気を失って倒れてしまう。 その後は黒部研究所で治療を受けていたが、剣之介から体内ナノマシンを活性化させるための輸血を受けて意識を取り戻す。剣之介の行為もあってか以前の殺意は薄まっており、彼から由希奈救出の手助けを求められて、共にクロムクロに乗ることを了承。そしてコクピット内で雪姫のメッセージを見て、レフィルへの疑念と何が真実なのかを確かめるため、思いを新たにする。 母艦にクロムクロが収容された後、レフィルと面会するが疑問には答えてもらえず、剣之介が発見されて裏切りを知られ、処刑されそうになるもメドゥーサに乗り込んで無事に脱出を果たした。研究所到着後はエフィドルグであるとして拘束される。その際にゼルから自身がクローンであり、偽の記憶を受け付けられていることを教えられ、衝撃を受ける。心を乱されて逃亡するが、彷徨っていた雪山で意識を失った由希奈を見つけ、自らの体で彼女を温めて命を救った。以前に自分を助けようとする人々の懸命な行動を見た件など、地球人への印象の変化や自分の存在意義、記憶の不確かさなどから混乱して涙するも、目覚めた由希奈に慰められ、立ち直る。第23話では制服を着て由希奈に高校へ連れていかれ、クラスの面々と交流。ソフィーや茉莉奈から心遣いを受けて、カルロスの映画撮影に参加する。最終決戦においては自分の真実を知りたいと、ついにエフィドルグから離反することを決意し、取り戻したメドゥーサに搭乗。剣之介やソフィー、トムと共闘する。 決戦後はゼルの話から今まで見ていた記憶がゼルの星のものだという事実を知り、剣之介に「例え偽りの記憶としても故郷の夕日が見たい」と語る。だが、研究所では行動の自由と引き換えに首にスタンガンを付けられ、実験体のような扱いを受ける。彼女の現状や国連の態度に憤った剣之介から枢石のワームホールでゼルの母星へ向かう作戦を聞き、最終話では彼に命を預けることを告げてクロムクロに搭乗。剣之介と由希奈の口喧嘩には「そなた達を見ていると本当に飽きないな」と笑っていた。最後は開かれたワームホールの先に剣之介やゼルと共に旅立って行った。 ヨルバ 声 - 谷山紀章 エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。ブルーバードの搭乗者。赤いサングラスを掛けている。自尊心が強く反論を嫌う性格で、情報処理能力に優れる。また、死体好きという趣味を持つ。レフィルからミラーサとムエッタの回収を指示されて、富山に降下。その際は迎撃に出てきた戦闘機を造作もなく撃墜している。ミラーサを回収後、出撃していたクロムクロを倒すべく攻撃を仕掛ける。最初は飛行型である乗機の戦法を生かして戦闘を優位に進めるが、突然現れたクロウが合体して飛行能力を得たクロムクロの前に機体を損傷され、任務も途中だったことからその場から撤退する。 後にカクタスが回収した由希奈については、生体の情報からムエッタに間違いないとレフィルに報告する。だが、回収したのが由希奈だと知るとあっさり彼女を処分しようとした。ムエッタの裏切り後はクロムクロとメドゥーサをトラクタービームで地球外に飛ばそうとするが、クロウの介入で失敗する。母艦降下時はクロムクロを相手取った。 最終決戦でもクロムクロと戦うが、マスドライバーから射出されたソフィーが乗るGAUS1の奇襲攻撃に動揺した隙をクロムクロに突かれ、超振動刀を乗機に突き刺されて墜落、敗北する。その後は研究所の捕虜となるが、面会に来たムエッタには厳しい言葉を投げかけていた。以後のヨルバの扱いについては描かれていない。 イムサ 声 - 櫻井トオル エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。ロックヘッドの搭乗者。禿頭と筋肉質な体型が特徴。任務に失敗して戻ってきたムエッタとミラーサを嘲笑する。由希奈救出作戦が行われた時はレフィルに命じられて残りの枢石を回収しており、母艦にはいなかった。肉体派で好戦的なため、黒部研究所への母艦降下時は真っ先にクロムクロと戦おうとするが、ミラーサとヨルバに窘められる。その後は神美のGAUS3号機と相対し、彼女の機体を大破させている。 最終決戦ではミラーサやヨルバと共にクロムクロを迎え撃つが、ソフィーやムエッタの参戦でミラーサとヨルバが撃破され、一人追い詰められた先でレフィルの命令を受け、乗機をオーガと合体させる。だが、戦闘の末に由希奈が突き刺した超振動槍でロックヘッド部分を破壊されて戦死する。 レフィル 声 - 斧アツシ エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の1人。7名で構成された部隊の隊長。本隊に援軍を求めず、自分の隊のみで目的を果たそうとする。クロムクロを奪ったとして帰還したムエッタと面会するが彼女の疑問には答えず、剣之介を連れ込んでいたことでムエッタを裏切り者認定し、ヨルバと共に処刑しようとするが逃亡を許す。そして枢石回収任務に出ていたイムサが戻ったため、最後の枢石がある黒部研究所へ攻め込む決断を行い、母艦を地球へと降下させる。 降下後は枢石を完成させてワームホールを開こうとするが、それを防ぐために突入してきたクロムクロや研究所奪還部隊との最終決戦に突入。ミラーサとヨルバの敗北を受け、ついに自らオーガに乗って出撃する。イムサのロックヘッドと機体を合体し、剣之介やムエッタに襲い掛かる。しかし、由希奈の作戦で乗機を撃破されてしまい、驚きつつもかろうじて撤退。枢石の作業を完遂させようとしていた所、潜んでいたゼルに背後から刺されて重傷を負う。 頭の兜が外れたその素顔はゼルと同じであり、彼の種族のコピーであった。ゼルの尋問を受け、自身がエフィドルグに造られた辺境管理官で、本星の情報は与えられていないが、枢石が作動しないと更なる大規模艦隊が通常航行で出撃すると告げる。 第25話ではエフィドルグの敵対勢力の存在や、目的達成後の辺境矯正官は処分されることを明かした。その後の生死は不明。
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エフィドルグ
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450年前の戦国時代と2016年の現代に現れた謎の敵。剣之介は「鬼」と呼んでいる。地球側からは「異星人」として認識されている。450年前に派遣された先遣隊は彼らを追って来たゼルやクロムクロとの戦いで全滅し、2016年の今は7名で構成された「ゲゾンレコ隊」が地球に派遣され、衛星軌道上にある母艦を拠点として、世界各地で「枢石」と呼ぶ物体の捜索を行っている。無人機を主体とした人型機動兵器を多数保有し、重力制御技術(重力シールドや水面上を歩行可能な能力)など科学力では地球側を遥かに凌ぐ。互いに「エフィドルグに安寧を」と呼び合う習慣がある。
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