浄ノ池特有魚類生息地
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浄ノ池特有魚類生息地(じょうのいけとくゆうぎょるいせいそくち)とは、静岡県伊東市和田1丁目にかつて存在した、国の天然記念物に指定されていた小さな池である[† 1]。
注釈
- ^ 指定時の大正11年内務省告示第49号(1922年3月8日)では「淨の池特有魚類棲息地」と表記されているが、指定解除時の昭和57年文部省告示第90号(1982年5月21日)での表記は「浄ノ池特有魚類生息地」である。本記事名は後者の表記によった。
- ^ 出典の原文での表記は『伊豆志稿』であるが、この書物は一般的に『豆州志稿』と呼ばれることが多いため、ここでは豆州志稿と表記する。
- ^ これら絵葉書に描かれた5種の異魚スケッチは前述の山田家所蔵の写生画ではなく、画家の山本光一という人物が描いたものである。伊東市立図書館編-鈴木茂(1999)、p.41
- ^ 鉄道省(日本国有鉄道の前身組織)によって小田原熱海間が熱海線として開業したのが1925年(大正14年)、伊東線として熱海駅から伊東駅までが開業したのは更に遅れて1938年(昭和13年)である。
- ^ ここで言う丁は町 (単位)の意味である。
- ^ 伊東市の河川台帳では、旧浄の池南西方向(上流方向)約500メートルにある音無神社付近からの用水路も含めて唐人川と呼んでいる。加藤(1996)、p.154
- ^ 種田山頭火は1940年(昭和15年)10月11日死去。よって1990年(平成2年)末日をもち著作権の保護期間終了。
- ^ 室生犀星は1962年(昭和37年)3月26日死去。よって2012年(平成24年)末日をもち著作権の保護期間終了。
- ^ この絵葉書は実際に使用され投函されており、表面の5円切手には昭和31年11月5日付けの伊東郵便局の消印が押されている。
- ^ 1996年に発刊された加藤清志 『伊東風土記』の153ページには「浄の池」跡地として、駐車線の引かれたアスファルト敷き駐車場の写真が添付されている。
出典
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- ^ a b 静岡県編 靜岡縣史蹟名勝天然記念物調査報告 第一巻 (1931)、pp.15-16
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- ^ 史跡名勝天然記念物東日本の部 (1957)、p.90
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- ^ 加藤忠雄(1985)、p.235
- ^ 加藤 (1996)、pp.227-229
- ^ a b 加藤 (1996)、p.152
- ^ ただし、1893年(明治26年)に発行された斎藤和堂著、伊東温泉遊覧案内『伊東のしおり』によると、浄の池・玖須美山田加四良氏の庭園にあり。古淨圓寺の境域に属せしを以て名づくといふ(後略)、とある。山田藤右衛門と山田加四良との関連は定かではない。だが、伊東の郷土史家鈴木茂は、山田加四良という人物は浄の池に隣接して住んでいた、と述べている。鈴木茂 絵はがき-伊東百景(1999)p.40
- ^ 黒田 (1921)、p.13
- ^ 国立情報学研究所収録論文 黒田長礼 国立情報学研究所
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- ^ 1922年3月8日-官報-内務省告示第49号国立国会図書館デジタル化資料 2877号 5コマ目右ページ中段
- ^ 加藤 (1996)、pp.252-253
- ^ “其中日記 1936(昭和11)年1月1日~1936(昭和11)年7月22日 :旅日記”. 青空文庫. 2014年11月20日閲覧。
- ^ “室生犀星の詩碑”. ふじのくに文化資源データベース. 2014年11月20日閲覧。
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- ^ 鈴木茂 絵はがき-伊東百景(1999)p.40
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- ^ 鈴木茂 絵はがき-伊東百景(1999)p.41
- ^ 昭和57年5月21日文部省告示第90号
- ^ 広報いとう2005年11月 (PDF)
- ^ “伊東市 松原・玖須美地区”. 国土交通省歩行者・自転車優先のみちづくりホームページ. 2014年11月23日閲覧。
- ^ “浄の池の異魚5種の一つ 宇佐美でユゴイ捕獲”. 伊豆新聞. (2017年2月27日) 2017年4月18日閲覧。
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