オキフエダイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:05 UTC 版)
「浄ノ池特有魚類生息地」の記事における「オキフエダイ」の解説
報告書での学名 Lutjanus vaigiensis 報告書での和名 おきふえだひ(沖笛鯛) 方言名 毒魚 (どくぎよ) ウィキメディア・コモンズには、オキフエダイに関連するカテゴリがあります。 オキフエダイ (仏: Lutjanus fulvus、英:blacktail snapper)はスズキ目フエダイ科フエダイ属に属する魚であり、学名Lutjanus fulvus (Forster, 1801)、標準和名はオキフエダイ(沖笛鯛)である。毒魚という方言名の由来ははっきりしていない。だが、1936年(昭和11年)に浄の池が発行した 『浄の池異魚絵葉書』 解説書によれば、形状は黒鯛に似て、歯が極めて鋭く、口の中は鮮やかな赤色で、いかにも毒々しいと表現されている。黒田の報告書では、側線より上部は濃い橄欖色(かんらんしょく、オリーブ色の意味)、側線より下部は美しい葡萄色(えびいろ)を帯び、腹面が特に美しいと記されている。体長は大型のもので1尺3寸から4寸(約40cm)、高さ4寸(約12cm)、習性は獰猛攻撃的で他の魚に噛み付くため、浄の池では適宜間引いていたという。その影響により黒田が調査した時点で浄の池に生息するオキフエダイはわずか3尾(いずれも大型の個体)であった。また当地の人物からの話として魚肉は非常に美味であると調査書に記されている。なお、隣接する唐人川でオキフエダイの小型の個体が見られ、後述する唐人川沿いにあった千葉殉事という人物が所有する池において、4尾のオキフエダイが生息するのを黒田は確認している。
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