ユゴイ科とは? わかりやすく解説

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ユゴイ科

(ユゴイ属 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 02:00 UTC 版)

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ユゴイ科
ユゴイ Kuhlia mugil
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: ユゴイ科 Kuhliidae
: ユゴイ属 Kuhlia
タイプ種
Kuhlia rupestris
英名
Flagtails
下位分類
本文参照

ユゴイ科学名Kuhliidae)は、スズキ目スズキ亜目に所属する魚類の分類群()の一つ。ユゴイ属 Kuhlia のみ1属で構成され、ユゴイギンユゴイなど13種が含まれる[1]

分布・生態

ユゴイ科の魚類はインド太平洋地域を分布の中心とする[1]。多くのは沿岸付近の浅い海から汽水域にかけて生息するが、河川に進出するものも多い[1]。オオクチユゴイ1種のみ、淡水での生活が中心と考えられている[1]

日本近海からはユゴイギンユゴイオオクチユゴイ・トゲナガユゴイの4種が報告されている[2][3]。ギンユゴイは本科魚類として最も広範な分布を示し、アフリカ大陸沿岸から東部太平洋にまで及ぶ[1]

日中は流れの強い領域で群れを形成し、夜間に単独行動をして浮遊性の甲殻類捕食する[4]稚魚タイドプールでしばしば観察される[4]

形態

左右にやや平べったく側扁した体型をもち、最大種では全長45cmに達する[1][4]。体色は銀色を基調とし、尾鰭に存在する黒色の縞模様や斑紋が同定に利用される[1]

背鰭と臀鰭の基底部が、よく発達した鞘状のに覆われることが最大の特徴である[1]。背鰭は10本の棘条と9-13本の軟条で構成され、棘条部に大きな切れ込みをもつ[1]。臀鰭は3棘9-13軟条[1]。鰓蓋骨に2本のトゲがあり、椎骨は25個[1]

分類

ユゴイ科にはNelson(2016)の体系において、1属13種が認められている[1]。かつて本科に含まれていた Nannatherina 属・Nannoperca 属・Edelia 属の3属は[5]ペルキクティス科 Percichthyidae に移されている[1]

ユゴイ属の1種(Kuhlia caudavittata)。銀色の体色と、種ごとに異なる尾鰭の模様が本科魚類の特徴である

出典・脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 『Fishes of the World Fifth Edition』 p.438
  2. ^ 『日本の海水魚』 pp.422-423
  3. ^ 『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』 pp.1071-1072,2037
  4. ^ a b c Kuhliidae”. FishBase. 2016年6月5日閲覧。
  5. ^ 『Fishes of the World Second Edition』 pp.284-285
  6. ^ 日本産のトゲナガユゴイは従来の K. boninensis ではなく、K. munda と同定された(『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』 p.2037)。

参考文献

外部リンク




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