スズキ上科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 01:59 UTC 版)
スズキ上科 | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
オオハタ Epinephelus marginatus
|
|||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Percoidea |
スズキ上科(学名:Percoidea)は、スズキ目の下位分類群の一つ。
下位分類
分類は主にNelson(2016)に従ったが[1]、FishBaseも参考とした。分類変更によって分割された科も記す。
- ホソアカメ科 Centropomidae - 1属13種
- ホソアカメ属 Centropomus
- アカメ科 Latidae - 3属14種
- クロサギ科 Gerreidae - 8属53種
- オニハタ科 Centrogeniidae - 1属1種
- Perciliidae 科 - 1属2種
- Percilia 属
- クシスミクイウオ科 Howellidae - 3属9種
- クシスミクイウオ属 Howella
- トゲスミクイウオ属 Bathysphyraenops
- Pseudohowella 属
- ホタルジャコ科 Acropomatidae - 2属13種
- スミクイウオ科 Synagropidae - 4属18種(ホタルジャコ科から分割[2])
- オオメハタ科 Malakichthyidae - 3属16種(ホタルジャコ科から分割[2])
- Hemilutjanus 属
- オオメハタ属 Malakichthys
- バケムツ属 Verilus
- ヤセムツ科 Epigonidae - 7属46種
- イシナギ科 Stereolepididae - 1属2種(Polyprionidae 科から分割[3])
- Polyprionidae 科 - 1属2種
- スズキ科 Lateolabracidae - 1属2種
- ヒメジ科 Mullidae - 6属104種
- アオバダイ科 Glaucosomatidae - 1属4種
- アオバダイ属 Glaucosoma
- ハタンポ科 Pempheridae - 2属80種
- イシダイ科 Oplegnathidae - 1属7種
- ユゴイ科 Kuhliidae - 1属12種
- レプトブラマ科 Leptobramidae - 1属1種
- レプトブラマ属 Leptobrama
- ソコニシン科 Bathyclupeidae - 2属10種
- ツバメコノシロ科 Polynemidae - 8属42種
- テッポウウオ科 Toxotidae - 1属6種
- マルスズキ科 Arripidae - 1属4種
- マルスズキ属 Arripis
- Dichistiidae 科 - 1属2種
- イスズミ科 Kyphosidae - 2属16種
- イスズミ属 Kyphosus
- Neoscorpis 属(タカベ科に分類する見解もある)
- メジナ科 Girellidae(イスズミ科から分割)
- カゴカキダイ科 Microcanthidae(イスズミ科から分割)
- Atypichthys 属
- カゴカキダイ属 Microcanthus
- Neatypus 属
- Tilodon 属
- タカベ科 Scorpididae(イスズミ科から分割)
- Bathystethus 属
- タカベ属 Labracoglossa
- Medialuna 属
- Scorpis 属
- シマイサキ科 Terapontidae - 16属59種
- ペルキクティス科 Percichthyidae - 8属22種
- ケツギョ科 Sinipercidae - 2属14種
- エノプロスス科 Enoplosidae - 1属1種
- エノプロスス属 Enoplosus
- カワビシャ科 Pentacerotidae - 7属13種
- ディノペルカ科 Dinopercidae - 2属2種
- チョウセンバカマ科 Banjosidae - 1属3種
- チョウセンバカマ属 Banjos
- ハナダイ科 Serranidae(旧ハタ科から分割、亜科を独立させる見解もある)
- ハタ科 Epinephelidae(旧ハタ科から分割、亜科を独立させる見解もある)
- アラ科 Niphonidae(旧ハタ科から分割)
- パーチ科 Percidae - 11属239種
- アクタウオ科 Lactariidae - 1属1種
- ディノレーステース科 Dinolestidae - 1属1種
- ディノレーステース属 Dinolestes
- ムツ科 Scombropidae - 1属3種
- オキスズキ科 Pomatomidae - 1属1種
- シマガツオ科 Bramidae - 7属20種
- ヤエギス科 Caristiidae - 4属19種
出典
- ^ J. S. Nelson; T. C. Grande; M. V. H. Wilson (2016). Fishes of the World (5th ed.). Wiley. pp. 430–467. ISBN 978-1-118-34233-6
- ^ a b Ghedotti, Michael J.; Gruber, Josephine N.; Barton, Ryan W.; Davis, Matthew P.; Smith, W. Leo (2018-11). “Morphology and evolution of bioluminescent organs in the glowbellies (Percomorpha: Acropomatidae) with comments on the taxonomy and phylogeny of Acropomatiformes”. Journal of Morphology 279 (11): 1640–1653. doi:10.1002/jmor.20894. ISSN 0362-2525 .
- ^ Smith, W. Leo; Ghedotti, Michael J.; Domínguez-Domínguez, Omar; McMahan, Caleb D.; Espinoza, Eduardo; Martin, Rene P.; Girard, Matthew G.; Davis, Matthew P. (2022). “Investigations into the ancestry of the Grape-eye Seabass (Hemilutjanus macrophthalmos) reveal novel limits and relationships for the Acropomatiformes (Teleostei: Percomorpha)”. Neotropical Ichthyology 20 (3). doi:10.1590/1982-0224-2021-0160. ISSN 1982-0224 .
スズキ上科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 15:58 UTC 版)
スズキ上科 Percoidea は73科524属3,084種で構成される。 ホソアカメ科 Centropomidae - 1属12種。Nelson(1994)ではアカメ属が含まれ、和名としてアカメ科があてられていた。 タカサゴイシモチ科 Ambassidae (Chandidae) - 8属46種。 アカメ科 Latidae - アカメなど2属9種。 モロネ科 Moronidae - 3属8種。北大西洋・地中海沿岸に分布するヨーロピアンシーバス・ホワイトバスが所属する。Nelson(2006)の体系ではスズキ Lateolabrax japonicus などスズキ属も暫定的に本科に含められるが、独立のスズキ科 Lateolabracidae として分離することも多い。 ペルキクティス科 Percichthyidae - 11属34種。分類学的位置付けに多くの問題を抱える一群。スズキ(L. japonicus)を本科に含め、和名をスズキ科とする見解もある。また、Nelson(2006)の体系では、オヤニラミ(Coreoperca)およびケツギョ類(Siniperca)を本科あるいは Centropomidae 科に含めるか、ケツギョ科 Sinipercidae として分離するかは不確定とされている。さらに、クシスミクイウオ属(Howella)を独立のクシスミクイウオ科 Hoewllidae として扱う場合もある。 Percillidae 科 - 1属2種。 ホタルジャコ科 Acropomatidae - ホタルジャコ・アカムツ・オオメハタなど8属31種。温帯の深海に生息する比較的小型のグループ。ホタルジャコ属は腹部に発光器官をもち、肛門が腹鰭の基部に近い位置にある。 カワリハナダイ科 Symphysanodontidae - 1属6種。 イシナギ科 Polyprionidae - 2属5種。オオクチイシナギ・コクチイシナギなど深海性大型魚のグループ。 ハタ科 Serranidae - キンギョハナダイ・サクラダイ・クエ・マハタ・アカハタなど3亜科64属475種。スズキ亜目で最大の種数を誇るグループ。ミハラハナダイ属 Giganthias をミハラハナダイ科 Giganthiidae として分離する見解もある。 オニハタ科 Centrogeniidae - オニハタのみ1属1種。 オニガシラ科 Ostracoberycidae - 1属3種。 シキシマハナダイ科 Callanthiidae - 2属12種。 メギス科 Pseudochromidae - 4亜科20属119種。 グランマ科 Grammatidae - 2属12種。 タナバタウオ科 Plesiopidae - 2亜科11属46種。インド太平洋に分布。大きな口と細長い体を持つ。沿岸の岩礁に生息する。 ノトグラプトゥス科 Notograptidae - 1属3種。 アゴアマダイ科 Opistognathidae - カエルアマダイなど3属78種。 ディノペルカ科 Dinopercidae - 2属2種。 チョウセンバカマ科 Banjosidae - チョウセンバカマのみ1属1種。別名はトゲナガイサキ。体高は高く、腹鰭は大きく黒い。背鰭棘・臀鰭第2棘は長い。 サンフィッシュ科 Centrarchidae - オオクチバス・コクチバス・ブルーギルなど3亜科8属31種。 ペルカ科 Percidae - ヨーロピアンパーチ・イエローパーチなど3亜科10属201種。 キントキダイ科 Priacanthidae - キントキダイ・ホウセキキントキ・クルマダイなど4属18種。世界中の熱帯・亜熱帯海域に18種が知られる。眼球が大きく、口は大きく斜め上に開く。 テンジクダイ科 Apogonidae - マトイシモチ・クロイシモチ・テンジクダイ・ネンブツダイなど2亜科23属273種。海水魚が多いが淡水・汽水魚もおり、世界中に300種以上を含む。10cm 以下の小型種が多い。マウスブルーダーで、卵は雄が口の中で保護する。 ヤセムツ科 Epigonidae - 6属25種。 キス科 Sillaginidae - シロギス(キス)・アオギス・ホシギスなど3属31種。インド太平洋の沿岸域に30種ほどが知られるグループ。口が小さく、体つきが細長い。背鰭は二つに完全に分かれ、臀鰭が前後に長い。食用種が多い。 キツネアマダイ科 Malacanthidae - キツネアマダイ・アカアマダイなど2亜科5属40種。ほとんどすべてが海水魚で、水深 50-200m 程度のやや深い海底に生息する。砂地の海底にトンネルを掘って生活する。背鰭は前後に長く連なり、臀鰭もやや長い。アマダイ亜科とキツネアマダイ亜科に分けられるが、前者をアマダイ科 Branchiostegidae として分割する場合もある。 アクタウオ科 Lactariidae - アクタウオのみ1属1種。 ディノレーステース科 Dinolestidae - ロングフィンパイクのみ1属1種。 ムツ科 Scombropidae - 1属3種。 オキスズキ科 Pomatomidae - オキスズキのみ1属1種。 ネーマティスティウス科 Nematistiidae - ルースターフィッシュのみ1属1種。 シイラ科 Coryphaenidae - 1属2種。 スギ科 Rachycentridae - スギのみ1属1種。 コバンザメ科 Echeneidae - コバンザメ・クロコバン・シロコバンなど4属8種。 アジ科 Carangidae - コバンアジ・イケカツオ・マアジ・ブリなど4亜科32属140種。 ギンカガミ科 Menidae - ギンカガミのみ1属1種。 ヒイラギ科 Leiognathidae - ヒイラギ・オキヒイラギ・コバンヒイラギ・ネッタイヒイラギなど3属30種。 シマガツオ科 Bramidae - シマガツオ・ヒレジロマンザイウオ・ベンテンウオ・リュウグウノヒメなど2亜科7属22種。 ヤエギス科 Caristiidae - 2属5種。 ハチビキ科 Emmelichthyidae - ハチビキなど3属15種。 フエダイ科 Lutjanidae - フエダイ・ハマダイ・スジタルミ・アオチビキなど4亜科17属105種。 タカサゴ科 Caesionidae - タカサゴなど4属20種。 マツダイ科 Lobotidae - 2属5種。 クロサギ科 Gerreidae - クロサギ・ダイミョウサギなど8属44種。暖海性で、小型-中型の海水魚。沿岸性で汽水域にも進出する。吻を前方に長く突き出し、砂中の無脊椎動物を吸い込んで捕食する。 イサキ科 Haemulidae - イサキ・コロダイ・コショウダイ・シマセトダイなど17属145種。熱帯の海を中心に約150種が知られる大きなグループ。体は平たく、背鰭は前後に分かれず連続的。尾鰭はV字状で胸鰭が尖る。尖った歯が並ぶ口は小さく、口唇が厚い。 イネルミア科 Inermiidae - 2属2種。 イトヨリダイ科 Nemipteridae - イトヨリダイ・ヒトスジタマガシラなど5属64種。温暖な海域のサンゴ礁や深海底に60種以上が知られる。尾鰭上端が細長く伸びる。 フエフキダイ科 Lethrinidae - ハマフエフキ・シロダイ・ノコギリダイ・メイチダイなど5属39種。太平洋西部からインド洋の熱帯の海に数十種が知られる。主に沿岸部の岩礁に生息する。 タイ科 Sparidae - マダイ・チダイ・キダイ・クロダイ・ヘダイなど33属115種。ほとんどが海産魚で、世界中の熱帯から温帯の海に生息する100種以上を含む大きな科。体長 1m を超えるものもいる。背鰭は二つに分かれず連続的。雌雄同体か、成長とともに性転換をする。 ケントラカントゥス科 Centracanthidae - 2属8種。 ツバメコノシロ科 Polynemidae - ツバメコノシロなど8属41種。 ニベ科 Sciaenidae - ニベ・シログチ・オオニベなど70属270種。世界中の海に生息し、200種以上を含む。背鰭が前後2つに分かれ、前部が発達する。 ヒメジ科 Mullidae - ヒメジ・アカヒメジ・ヨメヒメジ・マルクチヒメジ・オジサンなど6属62種。 ハタンポ科 Pempheridae - キンメモドキ・ミナミハタンポなど2属26種。太平洋・インド洋・大西洋の西部に生息。平たい体・大きな眼球・前後に短い背鰭などが特徴。 アオバダイ科 Glaucosomatidae - 1属4種。 レプトブラマ科 Leptobramidae - ビーチサーモンのみ1属1種。 ソコニシン科 Bathyclupeidae - 1属5種。 ヒメツバメウオ科 Monodactylidae - 2属5種。 テッポウウオ科 Toxotidae - 1属6種。 マルスズキ科 Arripidae - 1属4種。 Dichistiidae 科 - 1属2種。 イスズミ科 Kyphosidae - メジナ・イスズミなど5亜科16属45種。全世界の海に生息し、藻類を食べる植物食性と、海底の無脊椎動物を捕食する動物食性のグループがいる。 スダレダイ科 Drepaneidae - 1属2または3種。 チョウチョウウオ科 Chaetodontidae - 11属122種。 キンチャクダイ科 Pomacanthidae - 8属82種。 エノプロスス科 Enoplosidae - オールドワイフのみ1属1種。 カワビシャ科 Pentacerotidae - カワビシャ・ツボダイなど3亜科7属12種。 ナンドゥス科 Nandidae - 3亜科4属21種。Nelson(2006)では熱帯魚として知られる Dario 属および Badis 属を本科に含めているが、FishBaseなど独立の科(Badidae)として扱うこともある。 Polycentridae 科 - リーフフィッシュなど4属4種。 シマイサキ科 Terapontidae - シマイサキ・コトヒキ・ヒメコトヒキなど16属48種。インド太平洋に約50種が知られ、海水・汽水・淡水で棲み分ける。 ユゴイ科 Kuhliidae - ユゴイ・オオクチユゴイ・ギンユゴイなど1属10種。インド太平洋域に分布し、13種がそれぞれ淡水・汽水・沿岸浅海に棲み分ける。淡水生の種は降河回遊をおこない、汽水域や海で産卵すると考えられている。 イシダイ科 Oplegnathidae - イシダイ・イシガキダイなど1属7種。日本・オーストラリア・タスマニア・ガラパゴスなどの沿岸に局地的に生息する。歯が癒合し、短いくちばしの様になる。成体の背鰭は前部が狭く後部が幅広い。
※この「スズキ上科」の解説は、「スズキ亜目」の解説の一部です。
「スズキ上科」を含む「スズキ亜目」の記事については、「スズキ亜目」の概要を参照ください。
- スズキ上科のページへのリンク