アゴアマダイ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 03:25 UTC 版)
アゴアマダイ科 | ||||||||||||||||||
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![]() カエルアマダイ Stalix histrio
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Opistognathidae (Bonaparte,1835) | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
jawfish |
アゴアマダイ科 (顎甘鯛科、学名:Opistognathidae) は、スズキ目の下位分類群の一つ。三大洋の温暖な海域に生息し、80種以上が属する。
形態
体型はやや細長く、頭や目は体全体に対して大きい。また口は非常に大きく、横方向にも開く。頭部に鱗は無い。最大種は50cmに達するが、殆どが10cm以下の小型種である。背鰭は長く、9〜12本の棘条をもつ[1]。
生態
太平洋、大西洋、インド洋の暖かい海域に分布し、浅瀬から深海の砂地や礫地に穴を掘って生活する。大きな口で砂を掘り、運んで垂直の巣穴を作る。常に巣の中で顔だけを出しており、獲物である小魚や小型の無脊椎動物が近くを通ると巣から出て捕食し、すぐに巣に戻る。縄張り意識が強く、近づくと攻撃をする。繁殖期にメスが卵を産み、オスが口の中で育てるマウスブルーダーである。
分類
2022年現在、アゴアマダイ科には4属83種が属する[1]。例年新種が発見され、未記載種も含まれるため、種数は変動する。
- Anoptoplacus 属 (Smith-Vaniz, 2017)
- モンツキアゴアマダイ属 Lonchopisthus
(T. N. Gill,1862) - アゴアマダイ属 Opistognathus (Cuvier,1816)
- カエルアマダイ属 Stalix
(D. S. Jordan&Snyder,1902)
人間との関係
小型種のため食用にはならない。イエローヘッドジョーフィッシュなどは観賞魚としてアクアリウムで飼育される。
脚注
- ^ a b Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2022). "Cynoglossidae" in FishBase. October 2022 version.
関連項目
- アゴアマダイ科のページへのリンク