機械帝国ブラックマグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 01:54 UTC 版)
「太陽戦隊サンバルカン」の記事における「機械帝国ブラックマグマ」の解説
ベーダー一族壊滅後に現れた北極海の氷の奥深くの要塞鉄の爪を拠点とする機械生命体の帝国。邪悪な黒い太陽神を信仰し、メカ人間による世界支配を目論む。強大な科学力と冷徹な作戦行動で、世界各地で異常気象や超常現象などのテロの嵐を吹き荒れさせた。機械生命体はマグマエネルギーを動力源としており、そのためにマグマが豊富な火山国・日本を第一攻撃目標とした。 各キャラクターの身長・体重などの設定はない。 ヘルサターン総統 ブラックマグマのリーダー。黒い仮面と黒服をまとい、黒い杖を持った怪人物。その正体は機械人間で、ずっと機械帝国の最高権力者のように振る舞っていたが、実は全能の神の忠実な部下だった。右手の爪から放射状に破壊光線を発射するサターン鉄の爪、眼から放つ光線サターン眼力光、杖から放つ渦巻状熱線地獄の剣といった技を操る。空間転移も可能。帝国の乗っ取りを狙うヘドリアン女王の目論みを看破するも、イナズマギンガーとの一騎討ちに敗れる。その後は亡霊として、また最終回には「全能の神」の使いとして登場した。デザインは『スター・ウォーズ』にインスパイアを受けている。 全能の神 第48 - 50話に登場。ブラックマグマの真の支配者。「黒い太陽神」とも呼ばれる。容器に入った人間の脳のような外見をしている。エネルギー光波で一度死亡した者を実体として復活させ、操ることができる。また、設備を復元する自己再生能力や、脳から熱線を発する能力も持つ。脳自体は脆い。最終話では、美佐を人質に嵐山長官に敗北宣言を迫る。正体が何であるかは最後まで明かされなかった。 ヘドリアン女王 第5 - 50話に登場。かつてデンジマンと戦ったベーダー一族の女王。北極の氷の中で眠っていたが、第5話でメカ心臓を移植され機械人間として蘇生し、人類征服のため共通の敵となるサンバルカンを倒すべくブラックマグマと手を組んだ。 詳細は「電子戦隊デンジマン#ヘドリアン女王」を参照 アマゾンキラー 第23話より登場した、ベーダー一族の行動隊長で「銀河無宿」を名乗り、前作に登場したベーダーの幹部・ヘドラー将軍とも互角以上の実力の持ち主とされる。ヘドリアン女王に招かれ、ブラックマグマに参入した。短剣を掌に突き立てるポーズで起こす怪光線が得意技。女王にのみ絶対服従で、女王も彼女に全幅の信頼を寄せている。常に「です、ます」調で話す、丁寧な言葉遣いが特徴。爆死したゼロワンに替わりゼロガールズを率いて前線の指揮を執る。ゼロガールズ同様、変装が得意で、浅川霧子、マダム・キーラーと名乗ったこともある。諜報活動はお手の物で、バルカンベースやロケット発射基地の破壊工作を成功させた他、自身もゼロガールズたちや多数の戦闘員相手に素手で圧倒したばかりで無く、サンバルカンをまとめて相手にできるほど戦闘力が非常に高く、組織への貢献度は抜群である。終盤、ヘドリアン女王とともに機械帝国乗っ取りを画策するが、全能の神の策謀でヘドリアン女王から野心を疑われた揚句、肝心のサンバルカンとの決戦では孤立無援の戦いを強いられる破目となった。サンバルカンを単独で相手にして堂々と戦ったが、3人のコンビネーションに力及ばず敗れ、バルイーグルに全能の神の居場所を告げると、自分の短剣で自らを刺し貫き、自害して果てた。だが、その敵ながら勇敢な戦いぶりに対し、サンバルカンの3人は敬礼し最高の敬意を示した。主武器は光線を放つ短剣で、目から放つ熱線や兜の角からの電撃も強力。その眼光を豹の父からは「蛇の目」と形容された。デザインは久保宗雄が担当。SF・ファンタジー分野のイラストレーターフランク・フラゼッタによる古代の女戦士がイメージされている。デザイン段階で配役が決定していたため、賀川ゆき絵が過去に演じた東映版『スパイダーマン』のアマゾネスでの改善点が意識されている。 ゼロガールズ スパイ活動を担当する女性型のメカ人間の女性指揮官。4人1組(ゼロワン、ゼロツー、ゼロスリー、ゼロフォー)で行動していたが、第22話でゼロワンが死亡し、以後はアマゾンキラーの指揮下に入る。イナズマギンガー登場後、総統がベーダー一族出身派と対立すると、総統最後の盾として再び存在感を示す。ゼロワン 衣裳は赤を基調としている。変装が得意で、武器は投げナイフ、刀、火薬玉、マシンガン、風船爆弾等。第1話ではサンバルカンになる3人を殺害するために行動していた。第22話で独断でサンバルカンたちを追ったために洞窟の落盤に巻き込まれ死亡。 ゼロツー 衣裳は黒褐色の豹柄メッシュを基調としている。マシンの扱いに長け、武器は尖ったカード。デザインでは衣装の脇から脚にかけての模様は地肌を露出させることを想定していた。 ゼロスリー 衣裳は緑を基調としている。肉弾戦に長け、普段からタカ派。武器はサイ。 ゼロフォー 衣裳は紫を基調としている。通信や索敵を得意とし、武器はヨーヨー。 イナズマギンガー 第45 - 49話に登場。利害が合えば手を組む相手も状況によっては平気で裏切る油断ならぬ野心家。かつてアマゾンキラーと組んで宇宙海賊をしていた「銀河無敵の電気男」。銀河連邦警察に追われ、地球に逃げ込んできた無法者。二丁拳銃を自在に操り、剣と盾による接近戦やバイクの操縦も得意。両肩のイナズマキャノン、腹部からのイナズマチェーン、瞬間移動、バルカンボールも破壊する頭部からのイナズマ光線、剣から落雷を発生させるスーパーサンダー、空中回転蹴りのギンガーキック、5秒間だけニューバルカンボールも防ぐイナズマバリアー、腹部からの必殺爆弾アンドロメダボールと、多才な技を持つ強敵。策略家としても優れている。アマゾンキラーとはイナズマ信号で連絡を取る。ブラックマグマ・ベーダー一族に対し第三の勢力として三つ巴の争いを繰り広げるが、全能の神の怒りに触れて機械生命体イナズマモンガーに改造されてしまい、サンバルカンと対決するも敗北・戦死した。敗死の際には因縁浅からぬ仲だったアマゾンキラーも哀悼の言葉を贈った。 機械生命体/モンガー ブラックマグマの尖兵(序盤では用心棒的存在)として送り込まれる、作戦遂行用の怪物。機械元素体と動植物の生命などを合成させて作られ、名前はすべて「○○モンガー」となっている。一般に性格は獰猛であり、作戦を忠実に遂行できる程度の知能はあるが、中には作戦遂行よりも破壊そのものを好む者もいる。通常は一話限りで倒されるキャラクター。鉄の爪からの指令電波を受けると体内の歯車が高速回転して巨大化システムが起動し、「大モンガー!」または「巨大モンガー!」と叫びながら巨大化する。基本的に大ダメージを受けると巨大化するが、戦略上必要な場合はいきなり巨大化できる。物語の前半では「機械生命体」と呼ばれ、後半では「モンガー」と呼ばれていた。体内の内部メカ描写は『ロボット110番』のガンちゃんのものが流用されている。 ダークQ ブラックマグマのスパイ用機械人間。後述のマシンマンと同じく量産されるが、厳しい訓練で選別されるため実際に活躍する数は少ない。人工皮膚をかぶって人間の社会に潜り込み、人間と変わらない暮らしを営みながら諜報活動や破壊工作を行う。メカ人間は組立工場で製造されるが、厳しいテストをくぐり抜けて生き残った者だけがダークQとしての任務を与えられる。そのダークQが製造されるまでの過程が第9話で示唆されている。運動神経、性癖、仕草や身体的特徴まで本物の人間そっくりにコピーされるので、簡単には見破れない。さらに、特殊素材ミエナインでコーティングされれば、バルカンアイの透視能力でも見破れない。両目からの光線や腕の小型マシンガンなどが武器だが、スパイが本職なので戦闘力は低い。 自爆装置も内蔵されており、太陽戦隊の基地に潜入したこともあるが、この時は嵐山長官に正体を見破られ、基地の防衛システムの働きで外へ放り出されて爆発・消滅する結果となった。任務に失敗したダークQは死刑にされ、すぐさま代役のダークQが派遣されるシステムになっている。中には人間と一緒に生活するうちに人間と同じ感情を持ち、任務に背いたダークQもいたが、これも問答無用で爆殺処分された。アマゾンキラーの参入以降はストーリーの単純化のため使われなくなった。 マシンマン ブラックマグマの機械兵士。工場で大量生産されている。戦闘からダークQの製造の補助まで、幅広い任務をこなす。武器は三叉の剣やマシンガン。指揮するモンガーの特性に合わせて訓練された者たちもいる。機械にもかかわらず居眠りをすることがある。ダークQを製造する時などに、よく白衣やマスクを着用している。そのため、全話通して、白衣やマスクを着用していることが多い。顔の模様はブラックマグマのシンボルマークと同一である。
※この「機械帝国ブラックマグマ」の解説は、「太陽戦隊サンバルカン」の解説の一部です。
「機械帝国ブラックマグマ」を含む「太陽戦隊サンバルカン」の記事については、「太陽戦隊サンバルカン」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から機械帝国ブラックマグマを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から機械帝国ブラックマグマ を検索
- 機械帝国ブラックマグマのページへのリンク