民俗資料
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民俗資料(みんぞくしりょう、英語: folk material, folklore data)とは、民俗学の基本となる資料で、風俗・習慣・伝説・民話・歌謡・生活用具・家屋など古くから民間で伝承されてきた資料を指す。伝承資料あるいは単に伝承(folklore)ということもある。民俗採集をはじめとするフィールド・ワークや文献調査などによって得られ、庶民の物質生活・精神生活の推移や変遷を理解するために必要な資料である。
注釈
- ^ 第2条1項に「建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書、民俗資料その他の有形の文化的所産で、わが国にとって、歴史上または芸術上、価値の高いものおよび考古資料(以下、「有形文化財」という)」とあり、法令の上で「民俗資料」が登場した最初であった。
- ^ 文化財保護法の第一次改正
- ^ 通称第二次改正
- ^ 柳田が提示した「有形文化」は「目に映ずる」という意味であり、今日の民俗学で用いる有形民俗資料や文化財保護法による有形民俗文化財とは異なっている。
- ^ いわゆる「円滑化通知」、保護行政にたずさわる官庁がむしろ開発側に立っているとして、文化財関係者からは評判のわるい通知文書である。
- ^ 学生サークルというよりも日本文学科の学術研究会という言い方で、学術を強調している。國學院大學には同研究会以外にも民俗学に関係する研究会がある(伝承文学研究会、説話研究会、方言研究会)。
- ^ 聞き書きのほか測量、録音、拓本、古文書保存など。他にも民俗学界であまり進んでいなかったインターネットホームページの開設、個人情報保護規定の策定などが早かった。
- ^ 解散に際し出された同研究会のあいさつ文による。中央大学内での認知は低かったという。同大は、日本民俗学会の総会である年会を民俗学主要大学の中で唯一開催したことがない。民俗学界では解散や資料の廃棄について、同研究会を学生サークルとして扱ってきた中央大学の責任を問う声もある。解散については、会員0人の空白期間が発生したことによる世代の断絶やこれに伴う世代間の対立なども一因とされる。運営や人間関係のトラブルは、資金的問題と並んで、任意で組織されていることの多い民俗学関係の団体ではどこでも起こり得るトラブルである。
出典
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