新谷尚紀
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SHINTANI, Takanori
新谷 尚紀 |
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生誕 | 新谷 尚紀 1948年11月18日 広島県 |
研究分野 | 民俗学(葬送・信仰) |
研究機関 | 国立歴史民俗博物館・國學院大学 |
出身校 | 早稲田大学 |
プロジェクト:人物伝 |
新谷 尚紀(しんたに たかのり、1948年11月18日[1] - )は、日本の民俗学者。国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授。國學院大學大学院客員教授。専門は日本の葬祭史、信仰史。
経歴
学歴
広島県に生まれる。広島新庄中学・高等学校を経て[2]、早稲田大学第一文学部史学科を卒業し、同大学院文学研究科史学専攻に進む。1977年に博士後期課程単位を取得する[3]。1998年「死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究」で慶應義塾大学より博士(社会学)(乙種)の学位を取得した[4]。
職歴
山村女子短期大学の助教授[5]、国立歴史民俗博物館助教授、教授を経て、総合研究大学院大学教授となり、2010年に定年退官して、名誉教授となるとともに、國學院大学文学部教授に就任した[6]。2019年に國學院大學を定年退職した。
著書
- 『生と死の民俗史』木耳社、1986年
- 『ケガレからカミへ』木耳社、1987年
- 『両墓制と他界観』吉川弘文館〈日本歴史民俗叢書〉、1991年 ISBN 978-4-64207351-6(オンデマンド版、2017年 ISBN 978-4-64277351-5)
- 『日本人の葬儀』紀伊国屋書店、1992年(→新版・2011年、→角川ソフィア文庫・2021年)
- 『死と人生の民俗学』駿台曜曜社、1995年
- 『寅さんの民俗学 戦後世相史断章』海鳴社、1996年
- 『死・墓・霊の信仰民俗史』歴史民俗博物館振興会〈歴博ブックレット〉、1998年
- 『神々の原像 祭祀の小宇宙』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2000年 ISBN 978-4-64205492-8(オンデマンド版、2017年 ISBN 978-4-64275492-7)
- 『なぜ日本人は賽銭を投げるのか 民俗信仰を読み解く』文藝春秋〈文春新書〉、2003年
- 『柳田民俗学の継承と発展 その視点と方法』吉川弘文館、2005年 ISBN 978-4-64208187-0
- 『なるほど!民俗学 どうして敷居を踏んではいけないの?』PHP研究所〈雑学3分間ビジュアル図解シリーズ〉、2006年
- 『日本人の縁起かつぎと厄払い』青春出版社〈青春新書〉、2007年
- 『日本人の春夏秋冬 季節の行事と祝いごと』小学館、2007年
- 『先祖供養のしきたり』ベストセラーズ〈ベスト新書〉、2008年
- 『お葬式 死と慰霊の日本史』[1]吉川弘文館、2009年 ISBN 978-4-64207999-0
- 『伊勢神宮と出雲大社-「日本」と「天皇」の誕生』講談社〈選書メチエ〉、2009年(講談社学術文庫、2020年)
- 『民俗学とは何か―柳田・折口・渋沢に学び直す』吉川弘文館、2011年 ISBN 978-4-64208053-8
- 『日本人はなぜそうしてしまうのか』青春出版社〈青春新書〉、2012年
- 『伊勢神宮と三種の神器-古代日本の祭祀と天皇』講談社〈選書メチエ〉、 2013年
- 『葬式は誰がするのか 葬儀の変遷史』吉川弘文館、2015年 ISBN 978-4-64208199-3
- 『氏神さまと鎮守さま 神社の民俗史』講談社〈選書メチエ〉、2017年
- 『神道入門 民俗伝承学から日本文化を読む』筑摩書房〈ちくま新書〉、2018年
- 『神社の起源と歴史』吉川弘文館、2021年 ISBN 978-4-64208400-0
- 『神社とは何か』講談社〈講談社現代新書〉、2021年
- 『遠野物語と柳田國男』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2022年 ISBN 978-4-64205956-5
- 『柳田國男 『遠野物語 全訳注』』講談社〈講談社学術文庫〉2023年(現代語訳)
- 『すぐ忘れる日本人の精神構造史 : 民俗学の視点から日本を解剖』さくら舎 2024年2月
- 『政治の米・経済の米・文化の米 : 稲と米で読む日本史』山川出版社 2025年3月
共著
- 『ブルターニュのパルドン祭り 日本民俗学のフランス調査』(関沢まゆみとの共著)悠書館、2008年3月
- 『民俗学で考える』(岸澤美希との共著)KADOKAAWA、角川選書 2025年3月
共編
- 『死後の環境 他界への準備と墓』昭和堂〈講座人間と環境 第9巻〉、1999年1月
- 『民俗学がわかる事典 読む・知る・愉しむ』日本実業出版社、1999年9月(角川ソフィア文庫、2022年)
- 『往生考 日本人の生・老・死 国立歴史民俗博物館国際シンポジウム』(宮田登との共編)小学館、2000年5月
- 『イデオロギーの文化装置』〈人類にとって戦いとは〉(福井勝義との共編)東洋書林、2002年11月
- 『暮らしの中の民俗学 1 一日』(波平恵美子・湯川洋司と共編)吉川弘文館、2003年 ISBN 978-4-64207798-9
- 『暮らしの中の民俗学 2 一年』(波平恵美子・湯川洋司と共編)吉川弘文館、2003年 ISBN 978-4-64207799-6
- 『暮らしの中の民俗学 3 一生』(波平恵美子・湯川洋司と共編)吉川弘文館、2003年 ISBN 978-4-64207800-9
- 『民俗小事典 死と葬送』』(関沢まゆみとの共編)吉川弘文館、2005年12月 ISBN 978-4-64207949-5
- 『精選日本民俗辞典』(福田アジオ・湯川洋司・神田より子・中込睦子・渡邊欣雄と共編)吉川弘文館、2006年3月 ISBN 978-4-64201432-8
- 『都市とふるさと』(岩本通弥との共編)吉川弘文館〈都市の暮らしの民俗学〉、2006年10月 ISBN 978-4-64207964-8
- 『都市の光と闇』(岩本通弥との共編)吉川弘文館〈都市の暮らしの民俗学〉、2006年11月 ISBN 978-4-64207965-5
- 『都市の生活リズム』(岩本通弥との共編)吉川弘文館〈都市の暮らしの民俗学〉、2006年12月 ISBN 978-4-64207966-2
- 『排除する社会・受容する社会 現代ケガレ論』(関根康正との共編)吉川弘文館〈歴博フォーラム〉、2007年5月 ISBN 978-4-64207973-0
- 『民俗小事典 食』(関沢まゆみとの共編)吉川弘文館、2013年8月 ISBN 978-4-64208087-3
監修
- 『神社に秘められた日本史の謎』(古川順弘著)宝島社 2024年9月
論文
科研費
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』読売新聞東京本社、2016年、p.322
- ^ “創立記念式典のご案内”. 広島新庄中学校・高等学校 (2013年4月22日). 2021年6月5日閲覧。
- ^ “新谷尚紀”. 吉川弘文館. 2021年6月5日閲覧。
- ^ CiNii>「死・葬送・墓制をめぐる民俗学的研究」
- ^ 『現代日本人名録』2002年[要文献特定詳細情報]
- ^ 『伊勢神宮と三種の神器』著者紹介
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