備忘録
読み方:びぼうろく
備忘録(びぼうろく)とは、後から参照する必要のある事柄を書き留めておく帳面のことである。文章や改まった会話で用いられる、やや硬い漢語である。「忘備録」ともいう。
備忘録の「備」はそなえる、「忘」はわすれるの意で、「備忘」は忘れることに備える意である。「録」は物事を書き記した帳面を意味する。したがって、「備忘録」はわすれることにそなえて書く帳面の意である。
「備忘録」の類義語に「覚え書き」「手控え」「メモ」「メモ帳」「ノート」などがある。
「備忘録」「メモ帳」は普通複数枚のページをひとつにつづった冊子を指すのに対し、「覚え書き」「手控え」「メモ」「ノート」は冊子だけでなく一枚の紙切れにもいう。特に「メモ」はごく簡易的なものであるというニュアンスが強い。
また、「備忘録」「メモ帳」は書きつける帳面のことのみを指すのが普通であるが、「覚え書き」は書いた内容、「手控え」「メモ」「ノート」は書いた内容および書く行為も指すことができる。
「覚え書き」は、外交における略式の文書や、契約の当事者が交わす確認の文書を指すこともある。まれではあるが、「備忘録」も、中国語の用法に由来し、外交文書としての覚え書きを意味して用いられることがある。
備忘録の用例:
(執筆:稲川智樹)
備忘録(びぼうろく)とは、後から参照する必要のある事柄を書き留めておく帳面のことである。文章や改まった会話で用いられる、やや硬い漢語である。「忘備録」ともいう。
備忘録の「備」はそなえる、「忘」はわすれるの意で、「備忘」は忘れることに備える意である。「録」は物事を書き記した帳面を意味する。したがって、「備忘録」はわすれることにそなえて書く帳面の意である。
「備忘録」の類義語に「覚え書き」「手控え」「メモ」「メモ帳」「ノート」などがある。
「備忘録」「メモ帳」は普通複数枚のページをひとつにつづった冊子を指すのに対し、「覚え書き」「手控え」「メモ」「ノート」は冊子だけでなく一枚の紙切れにもいう。特に「メモ」はごく簡易的なものであるというニュアンスが強い。
また、「備忘録」「メモ帳」は書きつける帳面のことのみを指すのが普通であるが、「覚え書き」は書いた内容、「手控え」「メモ」「ノート」は書いた内容および書く行為も指すことができる。
「覚え書き」は、外交における略式の文書や、契約の当事者が交わす確認の文書を指すこともある。まれではあるが、「備忘録」も、中国語の用法に由来し、外交文書としての覚え書きを意味して用いられることがある。
備忘録の用例:
(執筆:稲川智樹)
備忘録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/02 07:31 UTC 版)
備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。忘備録(ぼうびろく)は本来は誤記だが(忘れるのに備える記録で備忘録)、和製漢語の造語法としては自然なため(目的語+動詞)、普通に用いられている[1][2]。
- ^ びぼう―ろく〔ビバウ―〕【備忘録】 デジタル大辞泉の解説 びぼうろく【備忘録】 大辞林第三版の解説
- ^ インターネット上では「防備録」「備防録」、さらには「防忘録」「忘防録」といった表記も見られる。 暮らしに生きることば うろ覚えのことば 国立国語研究所『国語研の窓』第36号、2008年7月1日
[続きの解説]
「備忘録」の続きの解説一覧
- 1 備忘録とは
- 2 備忘録の概要
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